更新日:2021年3月4日

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酸性雨・黄砂対策

酸性雨とは

石油や石炭を燃やす工場などから出る煙のほか、自動車の排気ガスにも含まれる大気汚染物質(硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)等)が、上空で雨雲や雨水にとりこまれ、酸性になった雨が降ることをいいます。

酸性雨が長期間降ると、森林が枯れたり、湖沼や河川が酸性になって魚が死んだりするほか、大理石や金属を溶かし、歴史的な建物などに被害を及ぼしたりします。また、酸性雨がひどくなると、目や皮膚に痛みを感じるなど、人体にも影響が出ることもあります。

酸性雨のメカニズム

富山県における酸性雨の調査・研究

酸性雨による環境への影響は、一定量以上の酸性物質の負荷などにより急激に発現する可能性があること等から、酸性雨の実態を把握し、環境への影響の未然防止を図るため、大気からの湿性沈着、陸水、土壌及び植生についてモニタリング調査を実施しています。

(1)湿性沈着(降水)モニタリング

  • 調査地点:射水市(富山県環境科学センター、標高10メートル)(注)
  • 調査項目:pH(水素イオン濃度指数)、電気伝導率、イオン成分(硫酸イオン等8項目)
  • 調査回数:年52回(1週間の降雨を1検体とする。)
    (注)平成28年度までは富山市原猫又割(らいちょうバレースキー場、標高1,180メートル)においても調査を実施

(2)陸水(湖沼水)モニタリング

  • 調査地点:縄ヶ池(南砺市)
  • 調査項目:pH、アルカリ度等23項目
  • 調査回数:年2回(停滞期(夏)1回、循環期(秋)1回)

(3)土壌・植生モニタリング(環境省委託調査)

  • 調査地点:立山町芦峅寺ブナ坂
  • 調査項目:土壌(水分量、pH、交換性塩基(アルミニウム、カルシウム等))
    植生(森林総合調査(環境要因の影響を受けやすい植物相の変化を調査)、
    樹木衰退度調査(樹木の衰退原因を推定するため、樹木の特徴を観察))
  • 調査回数:土壌;5年に1回(平成27年度実施)
    植生(森林総合調査;5年に1回(平成27年度実施)
    樹木衰退度調査;年1回)

各種調査の結果については、関連リンク「環境白書」をご覧ください。

また、国における酸性雨対策については、関連リンク「酸性雨対策(環境省)」をご覧ください。

黄砂とは

黄砂とは、中国北部からモンゴルにかけての黄土地帯や砂漠の砂じんが、大量に上空に巻き上げられ、中国だけでなく朝鮮半島や日本などにゆっくりと降ってくることをいい、日本では3月から5月にかけてよく見られます。

黄砂により、視界が悪くなったり、建物や自動車などの上に細かい砂がたまったりしますが、より黄砂がひどい中国や韓国では、飛行機が欠航したり、目やのどに痛みを訴える人が出るなど、様々な影響がでています。

黄砂の飛来状況

富山県における黄砂の観測日数

黄砂の観測日数グラフ図

富山県における黄砂の調査・研究

環境省が環境科学センターに設置したライダーモニタリングシステム(注)により、黄砂の鉛直分布等をリアルタイムで観測するなど、県内への黄砂の飛来状況の把握に努めています。

本県のシステムは、環境省の黄砂対策事業の第1号機として、平成15年度富山県環境科学センターに設置されました。

(注)ライダー(LIDAR:Light.Detection.and.Ranging.)は、国立環境研究所が開発した装置であり、レーザー光線を上空に向けて発射し、粒子状物質等で散乱されて返ってくる光(反射光)を測定・解析することにより、上空に浮遊する黄砂等の粒子状物質の鉛直分布を観測することができます。

富山県におけるライダー観測等については、関連リンクをご覧ください。

関連リンク

お問い合わせ

所属課室:生活環境文化部環境政策課 

〒930-0005 富山市新桜町5-3 第2富山電気ビルディング8階(駐車場:富山市新桜町9-17)

電話番号:076-444-3141(廃棄物に関すること 076-444-9618)

ファックス番号:076-444-3480

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