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更新日:2022年5月2日

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PART1 withコロナ 新しい価値観の中で、私たちはこれから何をすべきか。

表紙

富山県庁 広報課 課長 
牧山貴英 以下(牧山)
現在、富山県では、感染拡大防止と社会経済活動を両立させ、県民が知恵を絞り、工夫をしながら新型コロナウイルスに負けない元気な富山県を創っていく取組み「MAKE TOYAMA STYLE」を進めています。

本日は、鋳物メーカーの活動を中心に、産業観光やブライダル業に加えて、最近は旅行業登録を取得するなど、新たな分野に挑戦し続けている株式会社能作専務取締役の能作千春さんと、井波で空き家をリノベーションし、井波彫刻の職人とコラボした「職人に弟子入りできる宿 Bed and Craft」を生み出し、コロナ禍にあってもそれを乗り越える新しい井波のまちづくりを進めている株式会社コラレアルチザンジャパン代表取締役の山川智嗣(ともつぐ)さんに、これからの新しい価値観の中で、私たちはどのように新しい時代に対応していくべきかをテーマに対談いただきます。よろしくお願いいたします。

課長

(牧山)
早速ですが、新型コロナウイルスが瞬く間に世界中に広がり、私たち県民のライフスタイルだけでなく、世界中の人々の価値観や消費行動も大きく変化しつつあります。新型コロナウイルスが皆さんの事業活動のなかでもたらした影響と変化、またそれを乗り越えるため、どのように取組んでいらっしゃるのかについて、教えてください。

 

コロナ禍だからこそ多角展開で攻める。
旅行業を取得し、新たな価値を提言

能作氏

株式会社能作 専務取締役 
能作千春 以下(能作)
まず販売面でいうと、新型コロナウイルスの影響で直営13店舗が大打撃を受けました。店舗によっては3~5月の間に休業していた期間もあったので、売上がひどい時で30%(前年同月比)の時もあったのですが、今は徐々に回復傾向にあります。ただ首都圏に関しては、いまだに50%ぐらいの率で推移している店舗もありますので、リアル店舗の大打撃が新型コロナウイルスの大きな影響です。一方で、オンラインショップは250%近く売上が伸び、現在も続いています。今後はオンラインでどうやって商品価値を伝えるかが、ひとつのテーマです。

観光面でいうと、団体集客を広く行っていたために打撃を受け、観光客の受入れを止めざるを得ない状況に陥っています。産業観光なので、産業を担っている職人の安全確保の面から、いまだに工場見学を休止せざるを得ない状況です。体験工房とカフェは営業していますが、やはり昨年ベースからすると各事業ともかなり減少しています。

このような直面している課題に対して、今まで以上に“モノ”(商品)の魅力を伝えていく必要があると考え、戦略的に多角展開するように取組んでいます。例えば、医療機器の開発や海外進出など、一つに絞らずにいろいろなところに網を張ることです。こういう時代だからこそ新たな先を見据えたチャレンジができる体制を整えています。海外では、新しい合弁会社を立ち上げ、台湾・中国を中心とするアジア圏への進出を計画しています。医療機器についても医療現場などで役立てるヘルスケア用品等に力を入れています。

観光面では、個人誘客型かつ寄り添う観光の形の提案をしていけたらと考えています。2020年4月に旅行業を取得したので、ものづくりをしている視点で新たな価値を提言できないかということを考えています。

 

ステイホームを楽しみ、鋳物を学ぶ
「チョコレート製作キット」贈る

課長&能作氏

(牧山)
ちょうど新型コロナウイルスが拡大していた4月・5月に、こども向けの企画をされたそうですね。

 

(能作)
休校でなかなか外に出られない子供たちに、企業として何かしてあげられることはないかと考えました。鋳物とチョコレートの作り方(溶かしたものを型に流して、冷えて固まったら取り出す工程)が一緒なので、鋳物を学びながらチョコレートを作る製作キットと、鋳物の作り方を学べる能作オリジナルノートをセットにして、市内の約4,000人のお子さんにプレゼントさせていただきました。保育園と幼稚園の卒園児さんへの卒園のお祝いと、学童に通われている子供たちに「頑張ろうね」という気持ちを込めました。

能作氏2.

インバウンド中心から、国内客へシフト
観光のあるべき姿見つめ直す

(牧山)
山川さんはどうでしょうか?

山川氏

株式会社コラレアルチザンジャパン
代表取締役 山川智嗣 以下(山川)
新型コロナウイルスの影響を感じ始めたのは、恐らく業界の中ではかなり早かったと思います。最初に影響を感じたのは1月末ぐらい、春節のお客様のキャンセルが非常に多くなった頃です。日本ではまだあまり発症していなくて、それこそ武漢で騒がれていたぐらいの時でした。その春節の時に中国政府が「中国人はこれ以上外に出るな」と言って国境が閉ざされてしまった。その時点から「これはちょっとまずいな」と思っているうちに、どんどん売り上げが下がっていったのは覚えています。5月は1カ月間休業していたのですが、その前月の4月は前年比90%減になりました。インバウンド率も、もともと毎年50〜60%ぐらいあったのが、ゼロになってしまい、かなりのダメージがありました。

しかし逆に、観光のことを改めて見つめ直す、いいきっかけになったと思っています。最近ではマイクロツーリズムという言葉が一般化されてきましたが、「今後は日本のお客様に対しても目を向けて、しっかりとしたサービスを提供していかなければならないよね」ということを社内で話ができたのが非常に良かったと思います。以前まではインバウンドという言葉を新聞で見ない日はないぐらい出回っていました。しかしその一方で、京都や高山などの都市では、オーバーツーリズムと呼ばれるような、平穏な日常生活が送れないまま観光ばかりを推し進めてしまった施策の綻びが出始めてきていたところでした。一歩立ち止まって、今後の日本の観光はどうあるべきかを考える、いいきっかけになったのかなと思います。

 

一棟貸スタイルが功奏。接触を伴わない
セルフチェックインとルームサービスを強化

山川氏2.

(山川)
今後のアフターコロナ時代に向けて、どのような観光を提供できるのかを考えたときに、私たちは古民家を活用した、全てが個室スタイル、一棟貸スタイルで、町全体がホテルというようなコンセプトで運営していたので、幸か不幸か非常に3密を避けられる体制になっていました。その特色を生かして、セルフチェックインシステムを導入しました。最近では、県外から富山県に来たいが、県外ナンバーの車で来ると周りの目も気になるから来にくいというご心配もあるかもしれません。そういった方たちに、ストレスなく滞在を楽しんでいただけるような工夫として、お客様自身にセルフで部屋にチェックインしていただくことを考えました。全ての部屋にPINコードが設定してあるので、事前に番号をお知らせして自分で入室していただけるシステムです。もともとアプリを自社開発してあったのですが、それをアップデートし、セルフチェックインシステムやルームサービスを強化しました。旅先でお酒を飲みたいという要望もたくさんあるのですが、今のご時世、簡単に居酒屋などに出歩いて人との接触機会を増やしてしまうと、それはそれで町としてもリスクが高いということもあります。それでしたら、お酒を提供できるようなルームサービスをしようと思いました。こういったサービスは、タワー型のホテルのサービスとして一般的だと思うのですが、まちに分散しているお部屋までルームサービスで持っていくというのはなかなか珍しい。今は地域の酒蔵さんからお酒を取り寄せて提供させていただいています。そのほか、部屋内のミニバーを全て無料にして、よりお部屋の中のステイを楽しんでいただけるような仕組みを作っています。変わっていく現状を打破するためにはどうすればいいのか。日々更新しながら進み続けるしかないと思っています。

 

(牧山)
インバウンド。今(2020年9月現在)はほとんど外国からの出入りがないということで、もともと利用者の約60%が外国の方だったという状況から、今はいろいろ工夫され、国内需要へのシフトが起きていると思いますが、今の国内需要についてどのような手応えがありますか。

3人

ワーケーションプランと
県民、近隣県割引で客数増

(山川)
これからのニューノーマルの流行スタイルとして、観光や働き方の新たな形として休暇を楽しみながらテレワークで働く「ワーケーション」を推進したいと、菅義偉官房長官(当時)が7月ぐらいに発言されたのですが、実はそれ以前、4月7日の緊急事態宣言が出る前に、うちでは早めにスイッチしてワーケーションのプランを打ち出しており、その頃からワーケーション需要は少なからずあると感じていました。独自に近隣県からお越しの方向けに割引をしたところ、すごく反応がありました。今でも石川県、岐阜県、新潟県など近隣の県からのお客様が増えてきたと感じています。

同時に富山県が行った「地元で泊まろう!県民割引キャンペーン」施策も、非常に助かっています。いろいろなメディアでうちの宿を取り上げていただいたので、それを見た県内の方が「いつか泊まりにきたいとずっと思っていたけれども、なかなか来られなかった」「毎年海外旅行に行くのだけど、今年は行けないから、県内で面白い所がないか探していた」ということで選んでいただけるケースが非常に多いです。実際に県民キャンペーンでお泊まりになったお客様が、その2週間後に「すごく良かったからもう1回来ました」と定額料金で泊まっていただいたケースもあり、昨年では考えられなかった効果が出てきています。

(牧山)
お二人とも新型コロナウイルスの影響で大変な中でも、新しい視点で取組んでいらっしゃる点、興味深くお話を伺いました。ところで、新たな取組みとして、能作さんと山川さんでコラボされた旅行商品を販売されると伺いましたが、そのきっかけとねらい、今後の展望について教えてください。

能作氏3.

(能作)
当社では10年目の結婚記念日を祝う「錫婚式」というのを1年ぐらい前から企画し、現在まで45組の方がご家族で式を挙げられました。県外からも多かったのですが、新型コロナウイルスの感染が拡大してから、県内での需要がすごく伸びています。お客様からは、「海外旅行に行けないし、富山県で結婚10年目にこういった記念日をお祝いできることが気になっていた。利用したい」という声が増えています。国内のお客様にコアに接することができる「錫婚式」に私はすごく期待し、新たな観光の形になるのではないかと思っていました。そんな中「富山県に来て記念日を祝いたい」「私たちは結婚5年目だけど大丈夫?」「夫婦二人でお祝いしたい」「カップルだけど興味がある」といったように、結婚10年目以外の方からお問い合わせを受けるようになりました。そこで、もう少し工芸に触れて記念日を祝っていただくプランができないか、と山川さんに相談したのが始まりです。自然豊かな富山県には、新鮮な食材やゆったり泊まれる宿、伝統工芸などがたくさんあり、それらを“つなぐ”ことで新たな魅力を発掘できます。旅行を通して、記念日という1つのテーマに沿った新しい企画を作りたいと思いました。

 

クラフトをテーマにまちをつなぐ
民間の力で新たな価値創造を

山川氏3.

(山川)
私自身が長く海外で生活してから富山に戻ってきて、井波彫刻の彫刻師の方たちと事業をさせていただく中で、呉西地区全体を見ても高岡には鋳物や漆器、螺鈿、蒔絵といった工芸文化が残っていて、今でも十分伝える方がたくさんいらっしゃる。それをつなげたいという思いがすごくありました。能作さんは職人さんをすごく大事にされているし、工場見学など、職人の仕事を間近で見られる場も提供されている。それこそ井波彫刻と銅器と作っているものは違うけれど、職人さんを大事にしている思いは共通なので、そこをうまく行政区画に縛られることなく、民間で連携して何か新しいことができないかと思いました。ちょうど能作さんが旅行業に進出されるという話を聞いていたので、これは何か面白いことができるのではないかと。一つこれでベンチマークを作って、ぜひ他の県内企業さん同士が連携して新たな価値を創造するような、そういった動きができてくれば非常にいいのかなと思って進めました。

 

(牧山)
ちょうど今、密を避けなければいけないとか、団体旅行の展開が難しいといった声を聞きます。加えて富山では以前から観光地同士が離れていて周遊しづらいという課題があるとも聞いています。そういった面からもお二人が取組まれる県内連携の事例を通して新たな観光ニーズが浮かび上がってくるのではないかという気がしますが、いかがですか。

山川氏&能作氏

(能作)
そうですね。山川さんのところ(南砺市井波地区)まで、能作から車で30分ぐらい。思っている以上に近い。私も今回のコラボをきっかけに山川さんの宿に家族で泊まらせていただいたのですが、井波の街並みが本当に良くて、同じ富山県民なのになんでこんな魅力を知らなかったのだろうと思いました。今回の旅もクラフトをテーマにしながら、まちの魅力を最大限に伝えるというところが重要です。これから井波と高岡、高岡からどこかと、どんどんつなげていければ富山県での観光の可能性が広がると感じています。

 

アフターコロナのキーワード
強い“個”で富山を世界に発信

(牧山)
新型コロナウイルスは、私たちの意識・価値観や行動様式に変化をもたらし、今後はこのように変化した日常に適応していく必要があるとも言われています。こうしたなか、われわれ富山県民はどのような意識をもち、どういったスタイルの富山県を目指していくべきとお考えでしょうか。

3人2.

(山川)
例えばコロナ前は、富山県の場合「数が多いことが価値」だったと思います。今はその「多い」ことから「個」に移っているように感じていています。個人の趣向や多様性、今の若い人が使っているインスタグラムもそうですが、インスタグラムを使っている方たちというのは、多いものに迎合するというよりも、ファッションだったらこの人、食事だったらこの人といったように、価値の多様性みたいなものに魅力を感じて、その中で新たな価値観が生まれています。こうした状況下にあって、いかに個を発信できるかというのは、今後の富山、観光もそうですが、さまざまな産業の需要を取り込むうえで大事になってくると思います。

それこそ、移住もそうです。観光というのは、いわゆる移住の入り口になる。県外の方が、富山県を最初に訪れるのは観光だと思いますので、その時に「この地域に行きたい」というより「この人に会いに行きたい」というようなニーズが今後増えていくのではないかと思います。そうであればやはり、強い個を創るというか、個をもって世界に発信できる体制づくりが、アフターコロナ時代のキーワードになってくるのではないかと感じています。

山川氏4.

 
100年後の文化の源泉となる人づくり
起業から伴走し、事業を徹底支援

(牧山)
山川さんは他業種との交流の場として「ラボ」を作られたと伺っていますが、この展開も、山川さんのおっしゃる強い個を創るということにつながるのでしょうか。

3人3.

(山川)
そうですね。ちょうど一昨年(2018年)、日本遺産に井波地域が認定されたことをきっかけに、地域に若手ワーキンググループができました。それをきっかけに一般社団法人「ジソウラボ」という団体を作り、いろんな業種の団体の方が若手で集まって、自分たちでお金を出し合って、今後のまちの未来を考えようという活動になりました。その時に最初に何をやったか。普通、行政や自治体であれば、じゃあ場所を作ろうということで公共施設を作るみたいな発想になりがちですが、そうではなくて、井波の未来を担うような、文化の源泉になるような人たち。いわゆる人口増を考えるのではなくて、100年後の未来を担う文化を創る人たちを5年かけて10名呼ぼうと立ち上げました。

地域おこし協力隊制度もそのうちの1つになりますが、やはり課題になるのは、地域になかなか馴染めないことです。例えば専門性のある方が田舎に行って何かをしたい。手付かずの家を改良したいと言っても、なかなか受け入れてくれないですよね。いきなり知らない人が「あなたの家のそのキャベツを買わせてください」と言っても売ってくれない。そこはやはり地域の方が伴走者になって、つないであげるということも必要です。時には事業計画を一緒に作ってあげるとか、地元の銀行を紹介してあげるとか。あとは民間企業の若手経営者たちばかりなので、それこそ起業まで伴走して雇用まで付き合う。そういうことによって、いわゆるベーシックインカムといわれるような基礎的な収入がありつつ、最終的には起業まで持っていける。開業の時点で顧客や取引先があればベストです。そうすれば、銀行側にすれば安心してお金を貸せるという状況も作れます。最近は共助という言葉がありますが、共助とデジタルを融合しながら、何かうまく組み合わせられないかということを考えています。

(牧山)
現状をみると、コロナ禍では人のつながりが疎遠になりがちですよね。だからこそ、人とのつながりを大事にしていく必要があると思いますがいかがでしょうか。

 

人と人のつながりは決して変わらない。
あとはどうやってモノの魅力を伝えていくか

能作氏5.

(能作)
新型コロナウイルスの前後で変わったことと、変わらないことが多くありますが、私は人と人とのつながりというところは決して変わらない部分だと思います。記念日を祝うとか贈り物をするといった風習は本来、日本人に限らず世界中の人々が行なってきたことで、それは絶対変わらないと思うのです。あとはそのやり方をどうしていくかというところで、オンラインであったりデジタルであったりと、いろいろと工夫をしなければいけない。

販売するにあたっても、オンラインはこのままの状態では、飽和状態になってしまうのが目に見えています。だからこそ、どうやってそのモノの魅力を伝えていくかというのをすごく考える必要があるし、チャレンジもしていきたいと思っています。観光面では、集客数はやはり減るのですが、その数が減った分、どうやって強く魅力を伝えるかということは、逆にすごく可能性があると思っています。

考え方はすごく変わりました。工場見学にしても、今までずっと数にこだわってきていました。幅広い方、全国、海外の方に能作のことを知っていただきたい、そこは変わっていないのですが、やはりある程度ターゲットを絞った上で、ターゲットに沿ったそれぞれのやり方を追求していきたいと思います。

山川氏5.

(山川)
能作さんのオンラインショップの売上が250%になったというのは、おそらく“企業の思い”みたいなものに、消費者やエンドユーザーの方がすごく共感しているのだろうと思っていました。それこそ能作さんの商品って、普通に商品を卸して出しているところもありますよね。そういうところといろんな過剰競争が起こったりすると思うのですが、それでも「能作のオンラインショップで買いたい」という方は、能作さんの思いとか、職人さんを大事にするとかといった点に共感しているのではないかなと思います。それはおそらく、観光業も同じです。金額で優劣をつけてしまうと、モノの価値って伝わりづらくなるのですが、価値を感じる人にとっては、お金を払ってでもそれを買いたい。その体験をしたい。そういった方が、この時代すごく増えてきていると感じます。

能作氏5.

(能作)
ここ数カ月の間は、今後の展開について改めて考えてみようと思い、めちゃくちゃ分析魔になっていました。ECサイトの売上を分析したのですが、県別に売上を人口で割って一人頭どれくらいの金額を年間ご購入いただけているのかなと分析すると、第1位がダントツで富山県でした。富山県の多くの方に知っていただき、私たちの取組みも浸透してきているのかなと感じ、すごくありがたい結果だと思いました。

 

(牧山)
例えば実用品や、嗜好品などで言うと、能作さんでは、4月・5月あたりでどういった商品が人気でしたか?

 

 

(能作)
うちはダントツで酒器が人気です。とくに、おうちでの晩酌時間を楽しみたいという需要が伸びたと感じます。面白いなと思ったのが、錫がもつ“抗菌性”についての問い合わせが増えたことです。新商品でもうすぐ発売しますが、石鹸トレーや歯ブラシ立てなど、抗菌性のあるものが欲しいという要望がありました。すでに販売しているのですが、入れ歯ポットもグッと伸びた商品です。

 

 

(牧山)
明らかに環境が変わって、周りの人たちの想いや価値観もどんどん変わっています。事業を続けていかれるなかで、先ほど山川さんが言われたように、ロットに拘わらず、価値を創造することや、能作さんが言われた“変わらないもの”、“大事なもの”をベースにおきながら、求められるものをどう提供していくかというのはとても大事な視点だと思います。県全体として、観光や移住、Uターンなど、今後富山県に行きたいと思ってもらえるように、価値を感じてもらえるように、益々地域の方々との連携を密にして新たな価値を創造していく必要があると感じました。

本日はありがとうございました。

集合写真

 

 

 

 

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