Hello! 税金を学ぼう! 富山県租税教育推進協議会

税の歴史

イメージキャラクター「ピッピ」

はるか昔から、人々はくらしのために税を払ってきたんだ。
実は、税のしくみは時代によってさまざまなんだ。
昔の人はどのような税を払っていたのかな。
調べてみたい時代をクリックしてみよう。

邪馬台国の頃

邪馬台国の頃

中国の歴史書「魏志倭人伝(ぎしわじんでん)」という本の中に、3世紀ごろの日本に「邪馬台国(やまたいこく)」という国があり、「卑弥呼(ひみこ)」という女王が国を治めていたと書かれています。

人々は種もみや絹織物をみつぎものとして「卑弥呼」に納め、これが日本の税の出発点と考えられています。

大化の改新の頃

大化の改新の頃

645年に起きた「大化の改新(たいかのかいしん)」以後、日本ではじめて本格的な税の制度が作られました。

●租(そ):収穫した稲の3~5%を納める税。
●庸(よう):都で10日間労働するかわりに、布を納める税。
●調(ちょう):絹や海産物などの地方の特産物を納める税。
●雑徭(ぞうよう):国司の命令で、60日程度労働する税。

安土・桃山時代

安土・桃山時代

国内を統一した豊臣秀吉(とよとみひでよし)は、全国的な規模で土地を調べ、田や畑からの収穫量を米で換算した石高(こくだか)を定めました。

さらに、その土地の所有者を明らかにし、石高の3分の2を「年貢」として納めさせました。 これが「太閤検地(たいこうけんち)」です。

江戸時代

江戸時代

幕府(ばくふ)は、「死なぬように,生きぬように」の考えに基づいて、農民からきびしく税を取り立てました。

●年貢(ねんぐ):とれた米の約半分を納めることが村全体の責任とされた。
●国役(こくえき):藩から命令された土木工事に参加する。
●村役(そんえき):村のための土木工事に参加する。
●助郷役(すけごうえき):荷物運びなど宿場の応援。
●小物成(こものなり):土地の特産物にかかる税。

明治時代

明治時代

1873年、明治政府は安定した国家収入を得るため「地租改正(ちそかいせい)」を行いました。これは、全国の土地に値段(地価)をつけ、その3%の額(地租)を豊作・不作に関係なく現金で納めるというものです。

農民にとって非常に負担が大きかったため、各地で反対の一揆(いっき)が起こり、後に2.5%に引き下げられました。

昭和・平成・令和になって

昭和・平成になって

●源泉徴収制(げんせんちょうしゅうせい)
給料を支払う者が、給料からあらかじめ税金を差し引いて、所得者に代わって納税する制度です。

●申告納税制(しんこくのうぜいせい)
納税者が支払うべき税額を自分で申告して納税を行う制度です。
申告が遅れたり、いつわりがあった場合には、重い罰則があります。

●消費税
平成元年4月に税率を3%として導入された間接税のひとつです。
平成9年4月に5%(うち1%は地方消費税)、平成26年4月には8%(うち1.7%は地方消費税)に引き上げられました。
消費税は、商品だけでなく、サービスも含めた消費全般に対して広く課税されます。
納税者が納付した額が、商品・サービスの価格に加えられ、最終的に消費者が負担する仕組みになっています。
令和元年、消費税率が10%に引き上げられた。
ただし、食料品等の購入には軽減税率(8%)が適用されました。