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更新日:2024年4月1日

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省エネ住宅のススメ

省エネ住宅にするにはどうすればいいの?

前回は省エネ住宅にすべき理由やメリットについてご説明しましたが、実際に省エネ住宅にするにはどうすればいいのでしょうか。省エネ住宅を作るときのポイントをまとめました。

省エネ住宅を作るための4つの観点

省エネ住宅を作るときに持っておきたい観点を4つ紹介します。どれか一つだけを持っていればよいわけではなく、トータルで考える必要があります。

1.断熱・気密、2.遮熱、3.高効率機器、4.通風・採光

これら4つの観点について順に説明していきます。

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断熱・気密

前回もご説明しましたが、断熱とは、断熱材を敷き詰めるなどして、住宅の中と外との間で熱の出入りを防ぐことを指し、気密とは、壁などの隙間をふさぐことで、住宅の中と外との間で空気の出入りを防ぐことを指します。

断熱性能や気密性能を高めることで、冬には室内から外への熱の流出を防ぎ、夏には外から室内への熱の侵入を防ぐことができます。したがって、冷暖房の効きがよくなり、省エネになるほか、室内の温熱環境が整うので、より快適になり、ヒートショックのリスク低減にもつながります。

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断熱は、壁、床、屋根や天井などに断熱材を設けて住宅全体をすっぽりと包み込むことによって行います。

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断熱材による断熱性能は、「素材の性能」と「厚さ」の掛け合わせで決まります。

断熱材は熱を通しにくい素材でできていますが、製品によってその度合いは異なります。断熱材の中でもより熱を通しにくい素材でできた性能のよい断熱材のほうが断熱に有利になります。

しかし、いくら性能のよい素材の断熱材を使っても、厚みが薄ければ断熱性能は高くなりません。断熱材は厚さに比例して断熱性能が高くなるので、断熱材の素材に応じて適切な厚さを設ける必要があります。

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窓はガラスでできているため断熱の弱点になりやすく、特に注意する必要があります。空気層を挟んで複数のガラスを合わせた「ペアガラス」や「トリプルガラス」は1枚のガラスと比べて断熱性能が高くなります。また、ガラス表面に特殊なコーティングが施されたLow-Eガラスは遮熱・断熱性能が高く、昨今の主流になっています。

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また、アルミは熱を通しやすいので、アルミサッシではなく樹脂サッシを使うことも考えられます。これによりサッシ表面の結露も防ぐことができます。

気密は、気密シートや気密テープなどで壁、床、屋根や天井などの隙間をふさぐことによって行います。

日射

夏に日射を室内に取り込むと冷房に負荷がかかってエネルギー消費量が増えるほか、室内が暑くなって快適性も損なわれるので、日射を遮ることが重要です。Low-Eガラスなど遮熱性能の高いガラスを使うことで日射による熱取得を抑えることができます。

また、ひさしやすだれなどを設けて日差しが窓に当たらないようにすることも有効です。日射は、夏には遮る必要がありますが、冬には取り込んだほうが室内環境にとって有利になります。南面のひさしを設けることで太陽高度が高い夏には日差しを遮り、太陽高度が低い冬には日差しを取り込むことができます。

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高効率機器

断熱性能と気密性能を高め、日射を制御することで冷暖房の負荷を低減することができますが、あわせて効率のいい機器を選ぶことも重要です。太陽の熱を給湯や冷暖房に利用する「太陽熱利用システム」、空気の熱を使ってお湯を沸かす「エコキュート」、消費電力の小さい「LED照明」などがあります。高効率の機器は少ないエネルギーで大きな仕事量を生み出すことができます。

通風・採光

窓は断熱や遮熱の弱点になりやすいので、省エネ住宅を作ろうとすると窓が小さくなりがちです。しかし、窓には風や光を取り込む大切な役割があります。窓からの風を利用して涼をとったり新鮮な空気を取り入れたり、窓からの光を利用して生活したりすることは、省エネにもつながります。適切な大きさの窓を適切な位置に配置するようにしましょう。

気密性能が高い住宅では換気についてもよく考える必要があります。換気が不十分な部屋に長時間いるとシックハウス症候群のリスクが高まったり、二酸化炭素濃度の上昇で人の活動に支障が出たりする場合があるので、注意が必要です。

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まとめ

省エネ住宅を作るときに持つべき4つの観点について説明してきました。省エネ住宅を新築するときや既存住宅を省エネ改修するときには、4つの観点についてよくご検討ください。

また、省エネ住宅の新築やリフォーム、機器導入に関しては、国や自治体の補助制度を使える場合がありますので、事前にご確認いただくことをおすすめします(トップページの関連リンク参照)。

 

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