安全・安心情報
更新日:2022年5月31日
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植物には有毒な成分を含むものがあり、食べられる植物と間違って食べ、食中毒になることがあります。特に春から初夏にかけては、有毒植物と食用植物の若葉が似ているために、間違える事例が発生しています。有毒植物による食中毒は発生件数や患者数は少ないものの、致死率が高く重大な健康被害を与えることがあります。ここでは、若葉を間違えやすい植物を中心に紹介します。
有毒植物 |
間違えやすい植物 |
備考 |
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トリカブト |
ニリンソウ モミジガサ |
令和3年5月に富山県内でモミジガサに混入したトリカブトを食べ、食中毒が発生しました。 |
バイケイソウ コバイケイソウ |
オオバギボウシ(ウルイ) ギョウジャニンニク |
山野草による食中毒としては過去10年間(平成24年~令和3年)に最も多く発生しています。 |
ハシリドコロ |
フキノトウ |
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山菜採りは有毒植物を正しく見分けることが大切です。有毒植物は食用植物に混ざって生えていることがあるので、一本一本よく確認しながら採り、調理前にもう一度確認しましょう。
有毒植物 |
間違えやすい植物 |
備考 |
---|---|---|
スイセン |
ニラ |
有毒植物を原因とする食中毒としては日本国内で最も多く、過去10年間で62件発生しています。 |
イヌサフラン (別名 コルチカム) |
ギョウジャニンニク ギボウシ |
イヌサフランを原因とする食中毒では死亡者が多く、過去10年間に発生した19件の食中毒では、患者数26人中11人が死亡しました。 |
スイセンやイヌサフランでは球根をタマネギなどと間違って食べたことによる食中毒も発生しています。
園芸植物による食中毒の多くは自宅の家庭菜園などで栽培した植物を食べて発生しています。畑では野菜と園芸植物を近くに植えないことや植えた記憶がない植物は食べないように注意しましょう。
さらに詳しい情報は厚生労働省の食中毒ホームページへ(植物写真があります)
厚生労働省「有毒植物による食中毒に注意しましょう」
厚生労働省「自然毒のリスクプロファイル」
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