令和3年県民健康栄養調査の概要
調査の概要
目的
県民の栄養素等摂取量及び生活習慣の状況を明らかにし、富山県健康増進計画、富山県食育推進計画等、県の各種計画や県民の健康増進を総合的に推進するための基礎資料を得ることを目的とする。
調査対象及び客体
県内全市町村を対象とし、各市町村の住民基本台帳より、令和3年12月1日現在で県内在住の20歳以上の方から無作為抽出した2,500人
調査時期
令和3年12月
調査項目
身長、体重、生年月日、過去1か月間の間の乳類、魚類、肉類、野菜・果物類、菓子類、麺類、飲み物等の食物摂取頻度、平均的な1日のご飯とみそ汁の摂取量等
食生活等に関する、生活習慣全般についてのアンケート調査
結果の概要
栄養摂取の状況に関すること
- 食塩摂取量の平均値は、1日あたり男性12.1g、女性10.3gである。男女とも70歳以上の摂取量が最も多くなっている。
- 野菜摂取量の平均値は、256.5gであり、男女別にみると、男性245.4g、女性266.3gである。
食習慣・食への意識に関すること
- 「習慣的に朝食を欠食することがある者」の割合は、男性は20歳代が38.9%と最も多く、女性は30歳代が17.9%と最も多い。
- 主食・主菜・副菜を組み合わせて食べている頻度について、「ほとんどない」と答えた者は、男性では20歳代、40歳代、女性では30歳代が他の年代に比べて多い。
- 1日に摂取する野菜の適量は、男女とも「1日2皿(約140g)」と考える者が多く、「1日5皿(約350g)」以上と考える者は男性9.9%、女性23.3%である。
- ふだんの食事であと1皿程度の野菜を「増やせると思う」者は、男性37.9%、女性42.5%である。「増やせないと思う理由」は男女ともに「現在、野菜を十分に食べているから」が最も多い。
生活習慣に関すること
- 定期的に体重を測っている者の割合は、男性70歳以上が80.8%、女性60歳代が84.1%と他の年代よりも多い。
- 飲酒習慣のある者の割合は、男性42.0%、女性11.3%であり、生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している者の割合は、男性16.0%、女性6.3%であり、男性60歳代が最も多い。
歯の健康に関すること
- 咀嚼の状況をみると、男女ともに50歳代までは「何でもかんで食べることができる」割合が8割を超えているが、60歳以上では男女とも約6割に減少しており、70歳以上では男女とも約5割に減少している。
高齢者の健康に関すること
- 「フレイル」について「知っている」と回答した者の割合は、全体で男性44.5%、女性59.8%である。男女とも70歳以上が最も多く、男性58.1%、女性72.9%である。
- 「サルコペニア」について「知っている」と回答した者の割合は、全体で男性が28.1%、女性43.4%である。男女とも70歳以上が最も多く男性36.5%、女性52.4%である。
喫煙の状況に関すること
- 受動喫煙の機会を有する者の割合は「職場」が17.5%と最も多く、次いで「飲食店」が12.5%、「家庭」が7.0%である。
災害時の食の備えに関すること
- 「災害用の食料を用意している世帯」の割合は、40歳代が35.6%で最も多く、70歳以上が24.8%で最も少ない。
- 備蓄の量は、「3日分」がすべての年代で40%程度と最も多い。
- 備蓄の内容は、「飲料」が86.4%と最も多く、次いで「主食」が81.0%である。
報告書ダウンロード