更新日:2021年3月17日

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化学物質とは?

身の回りの化学物質

 私たちの身の回りにある全てのものが元素や化合物などの化学物質によって構成されており、国内では約10万種類の化学物質が使用されています。
 こうした化学物質はその特徴を活かし原材料や製品など色々な形で利用され、私たちの生活を豊かにし、毎日の生活に欠かせないものになっています。

身の回りの化学物質たち

1.化粧品・洗剤:LAS(界面活性剤),パラベン(殺菌剤・防腐剤)2.自動車:トルエン,キシレン,ベンゼン(燃料)3.ごみの焼却:ダイオキシン類の発生
4.食料品:安息香酸ナトリウム食塩赤色2号(食品添加物),ソルビン酸など(保存料)5.家庭用殺虫剤・農薬:ビレスロイド,有機リン,パラジクロロベンゼン6.家電製品:フロン類(冷媒),PBDE(難燃剤)
7.衣料品:ポリエステル(化学繊維),テトラクロロエチレン(クリーニング)8.塗料・接着剤:トルエン,キシレン,ホルムアルデヒド(溶剤)9.医薬品:アスピリン(解熱鎮痛薬),イブプロフェン(頭痛薬)

一方で...

 化学物質は「製造」,「使用」,「廃棄」することによって大気中、川や海などの水の中、土の中へ排出されるため、環境汚染や健康被害といった問題を引き起こすことが懸念されています。

イラスト:化学物質の排出 排出例1ー工場の煙として大気中へ 排出例2ー車の排ガスとして大気中へ 排出例3ータバコの煙として大気中へ 排出例4ー家庭や工場の排水にまざって水中へ 排出例5ー塗料、接着剤、防虫剤などが蒸発して大気中へ 排出例6ー田んぼや畑から水中や土の中へ

化学物質の影響

環境リスク

 「環境リスク」とは化学物質が人の健康や生態系に悪い影響を及ぼす可能性のことをいいます。その大きさは化学物質の有害性の程度と暴露量(身体に取り込む量)で決まります。(低ければ低いほどより安全です)

環境リスク図

 例1のように有害性の高い物質であっても微量の摂取であればその可能性は低くなる一方、例2のように有害性が低くても大量に摂取すると悪影響が生じる可能性は高くなります。このことから、使用する量を減らしたり、有害性の低い物質を使用することで環境リスクを減少させることができます。

暴露と摂取経路

 化学物質が身体に取り込まれることを「暴露」といい、その量を「暴露量」といいます。

 私たちの身体には、環境中に排出された化学物質が様々な経路で取り込まれます。例えば大気に排出された化学物質は呼吸により取り込まれるだけでなく、風により拡散したり、雨と一緒に川や海へと流れ込むことで動植物にも取り込まれ、人がその動植物を食物として取り込むことで、含まれる化学物質も同時に取り込まれます。

飲む/食べる/触る/吸いこむ

有害性

 化学物質がもつ固有の性質の一つで、人の健康や環境に悪影響を及ぼす性質をいいます。
 有害性の種類には致死、肝臓や腎臓に関する作用、アレルギーを起こす作用、発がん性などがあり、またその特性にはすぐに害が出る「急性毒性」と長期間の「暴露」で害が出る「慢性毒性」があります。

有害性の種類 急性毒性慢性毒性

私たちができる取組み

 化学物質による「環境リスク」を減らすためには、一人ひとりが化学物質に関心を持ち、出来ることから始めていくことが大切です。化学物質を使用する私たちが排出者であることを認識し、環境にやさしいライフスタイルを心がけましょう!

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エコドライブ推進運動

お問い合わせ

所属課室:生活環境文化部環境保全課水質保全係

〒930-0005 富山市新桜町5-3 第2富山電気ビルディング8階

電話番号:076-444-3146

ファックス番号:076-444-3481

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