旧富山県農村環境創造基金事業委員会
1委員会の概要
(1)設置目的
富山県農村環境創造基金条例に基づき、基金の運用益を活用して農村地域における水と土にかかる施設等の持つ多目的機能の良好な発揮と地域住民活動の活性化のために行う事業に関し、必要事項を審議、検討する
(2)審議事項
- 事業の実施計画及び実施効果に関すること。
- 事業の啓発及び広報に関すること。
- その他事業の活用に関し必要な事項。
2これまでの委員会の開催実績(過去5年間)
平成21年度農村環境創造基金事業委員会
- 開催日時平成21年7月30日(木曜日)10時00分~12時00分
- 開催場所県民会館704号室
- 議題平成20年度事業成果及び平成21年度事業計画について
平成20年度農村環境創造基金事業委員会
- 開催日時平成20年7月30日(水曜日)10時00分~12時00分
- 開催場所県民会館704号室
- 議題平成19年度事業成果及び平成20年度事業計画について
平成19年度農村環境創造基金事業委員会
- 開催日時平成19年7月31日(火曜日)14時00分~16時00分
- 開催場所県民会館704号室
- 議題平成18年度事業成果及び平成19年度事業計画について
平成18年度農村環境創造基金事業委員会
- 開催日時平成18年7月28日(金曜日)10時00分~12時00分
- 開催場所サンシップとやま601号室
- 議題平成17年度事業成果及び平成18年度事業計画について
平成17年度農村環境創造基金事業委員会
- 開催日時平成17年7月22日(金曜日)10時00分~12時00分
- 開催場所県民会館302号室
- 議題平成16年度事業成果及び平成17年度事業計画について
3最近の委員会での意見(要約)
- 集落外からたくさん人が集まるのは、地域力がついてきた証明になる。中京圏の人など遠方に住んでいる人に来てもらうには、これまで以上にメディアをもっと巻き込んで欲しい。たとえばメディア自身が主催するイベント(地方新聞が主催する歩こう会等)を仕掛けたりして、全国的にPRできるよう期待したい。
- 最近の取り組みについて、『となみ散居村を音で表すと素朴なオカリナの音ではないか』という話をきっかけに、オカリナのコンサート・練習会をしたり、わら灰でオカリナを作っていこうという取り組みがある。
また、最近はアズマダチの民家が空き家になってしまっているのを再生し、景観保全や地域の活性化に結び付けていこうと考えている。例えば都市の人向けの宿泊施設にしたり、地域のお年寄りの集まる場所、子どもたちの遊び場、親子の研修場所、あるいは郷土料理の研修会等、いろんな活動の場として使えないか地域のみんなが検討しているところである。
そして散居村ミュージアムでは、いのくち椿館との交流として、となみのチューリップと関連したチューリップタイムという椿を苗から作って、散居村ミュージアム敷地内に植えており、今後もより一層交流の輪を広げたい。
- 自分が住んでいるところは、最近では団地が増えたが、ちょっと歩けば今でも田んぼや畑といった農村環境もある。地域の活動としては、神通川の河川敷で、児童クラブ等で子どもたちがじゃがいもを植えるところから収穫までしてもらっている。老人クラブのお手伝いもあり、親も巻き込んでいる活動で、収穫時はバーベキューみたいなことをして半日楽しんでもらい、もう20年以上もこうした地域活動を継続し、世代間交流を図っている。
近くの都市公園でも、いろんな生きものが群れになって泳いでいたりする。都市なのか農村なのか、ふたつが交じり合った環境で暮らしている。
- メディアとは基本的に、1起こった出来事を伝える、2これから実施することを事前に啓発していく、3継続的な流れの中で紹介していく、の3つのパターンがある。ニュース等でも1が主だが、できれば2をうまく活用することにより、より集客に繋げていくことが重要だと思う。
また、農家と都市の人との交流について、都市の人が訪れた農村地域で、農家の方がつくった野菜などが手に入る環境、特に直接農家の方と接するような場(いま何が旬か、売っている野菜でおいしく調理する方法が聞ける等)がもっとあればいいと思う。
- 当市では、最近は鳥獣被害、特に熊の出没による人身被害を心配している。熊の目撃情報のあった平成16年度当時から注意看板を立ててきたが、今年の春先は4月当初からすでにあちこちで目撃情報がある。このような状況で、カウベルトの郷づくり事業を昨年度から導入し、棲み分けを図っている。今後は山手だけではなく、林野の方にも拡大していただきたいと思っている。休耕田(荒廃地)だけではなく、より山間部の方でも活用できたらと思っているので、是非導入を検討してもらいたい。
- 平成16年頃から大きな農政の変革があり、その中で平成19年度から農地・水・環境保全向上対策が始まり、当市では50%以上の農家が地域の環境整備(草刈りやえざらい等)に活用していて、最近は『田んぼダム』も拡大してきている。ずっと昔から自分の地域・環境は自分たちで守ってきたが、元来、こうした活動は自分たちでお金を出し合って行なうものだと思い、啓発している。最近は補助金がなければ活動をしないという考えが根付いてこないかとても心配だが、小さな子どもたちも巻き込んで地域の連帯感づくりを継続していければよいと思っている。
- 小さな子ども(児童)とお年寄りが地域活動している姿がよく見られるが、中高生の学校行事の一部として、農業などの活動をもっと広げられないかと思う。好奇心旺盛な中高生に、本とかテレビだけでなく、実際に見て触れたりさせて体験させてみたりすればよいと思う。
- 最近、子どもたちを取り巻く環境では、親子間でさえも傷ましい事件が発生している。程度(加減)の分からない子どもが増えており、これは一昔前のような自然に触れる機会(学校の帰り道に道草して帰ったりする機会)が失われているのが原因のひとつだと思っている。
自然や生きもの触れる活動『田んぼの生き物調べ』は、今年度県内で8箇所ではなく、もっとたくさん増やしてもらえたらいいと思う。学校でもこのような活動をやってはいるが、最近は地域のリーダーが少なくなってきていて、地域での活動機会がなくなってきている。地域のリーダーを養成し、また活躍できる場をつくることも大切だと思う。これまで行なった活動を通して得た現場の生の声もふまえ、将来を担う子どもたちの優しい心を育てていってもらいたい。
- 中高生の地域活動への参加についてはこれまでも検討してきたが、中学生や高校生になると行動範囲が広く、部活動の参加等の事情から、集めるのはとても難しいという声が公民館長から聞かれた。これは基金事業でも共通している課題だと思う。
最近は農業者でも若い青年の方が活躍してきている。この事業でもそうだが、地域の活動でそういった若い方に指導してもらえたらいいのではないか。
関連リンク
富山県農村環境創造基金