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更新日:2021年2月24日

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常願寺川砂防施設(じょうがんじがわさぼうしせつ)

安政5年(1858)の飛越地震では、立山カルデラの鳶山(とんびやま)が大崩壊を起こしたことにより、2度にわたる大土石流が富山平野を襲い、多くの人命と財産が奪われました。その後も、カルデラ内に約2億立方メートルの土砂が残り、下流に住む人々の大きな脅威となっています。
このため、明治39年(1906)に富山県が立山カルデラで砂防事業に着手し、その後、大正15年(1926)には国が直轄事業として引き継ぎ、これまで、我が国を代表する砂防施設群を築いてまいりました。
それらを代表する白岩堰堤が平成21年(2009)に砂防施設としては我が国初の重要文化財に指定され、さらに、平成29年(2017)11月には本宮堰堤と泥谷堰堤が、白岩堰堤と合わせて「常願寺川砂防施設」として重要文化財に指定されました。

白岩堰堤(しらいわえんてい)

立山カルデラ内の土砂を安定させるため、立山カルデラの出口に設けられたもので、昭和14年(1939)に完成しました。
わが国随一の堤高63m(副堤を含めると108m)を誇る大規模な砂防施設であり、方格枠による土堰堤と重力式コンクリート堰堤との複合構造となっています。

本宮堰堤(ほんぐうえんてい)

常願寺川の中流域で土砂を貯め、調節を行うために設けられたもので、昭和11年(1936)に完成しました。
貯砂量は国内最大規模の500万立方メートルを誇り、堰堤の水通しは間知石張で造られており、周囲の山並みに調和した堰堤となっています。

泥谷堰堤(どろだにえんてい)

常願寺川支渓である泥谷に、侵食の拡大防止のため設けられた階段式砂防堰堤で、昭和13年(1938)に完成しました。
現在は周囲に樹木が生い茂り、自然の小渓谷の景観が復元されています。

国指定重要文化財 建造物
平成21年6月30日指定(白岩堰堤)
平成29年11月28日追加指定(本宮堰堤、泥谷堰堤)

所在地:富山市、中新川郡立山町

問合せ先:
富山県土木部 砂防課 TEL 076-444-3342
富山県教育委員会 生涯学習・文化財室 文化財班 TEL 076-444-3456

公共交通機関:
(白岩堰堤、泥谷堰堤)一般立入不可※
※立山カルデラ砂防博物館が主催する「立山カルデラ砂防体験学習会」で見学可
(本宮堰堤)富山地方鉄道「有峰口駅」下車徒歩7分

(写真提供:国土交通省立山砂防事務所)

お問い合わせ

所属課室:土木部建設技術企画課 

〒930-8501 富山市新総曲輪1-7 防災危機管理センター7階

電話番号:076-444-3316

ファックス番号:076-442-7954

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