安全・安心情報
更新日:2021年3月1日
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毎年6月20日から7月19日は、薬物乱用「ダメ・ゼッタイ普及運動」実施期間です。
また、6月26日は、「国際麻薬乱用撲滅デー」です。
薬物乱用とは、遊びや快感を求めるために、覚せい剤やシンナーなどの薬物を使用することを言います。
例え、1回使用しただけでも「乱用」にあたります。
近年、密売の手口が巧妙化し、違法な薬物を手に入れることが簡単になり、薬物乱用の裾野が、普通の学生や一般市民層に拡大しています。
以下に、乱用される薬物の代表的なものをお示しします。
種類 | 隠語(別の呼び名) |
---|---|
覚せい剤 | エス、スピード、アイス、シャブ |
大麻 | ハッパ、マリファナ、グラス、チョコ |
MDMA(錠剤型合成麻薬) | エクスタシー |
シンナー | アンパン、ジュントロ |
覚せい剤は、現在、薬物乱用で検挙された原因薬物の8割を占めています。
乱用薬物の中でも特に依存性が強い薬物で、興奮、幻覚作用があります。
また、1度に大量に乱用すると、急性中毒で死に至ることもあります。
新しく登場した錠剤の合成麻薬、MDMAは、覚せい剤と似た幻覚や興奮作用があります。これは見た目のおしゃれさ、持ち歩きの手軽さもあって、近年、若者の間で急速に浸透しており、強い精神毒性がある麻薬です。
また、「違法ドラッグ(いわゆる脱法ドラッグ)」といい、麻薬の指定はされていないものの、麻薬に似た有害性の疑われる物質が、ビデオクリーナー、アロマ、お香、芳香剤などと目的を偽装して販売されています。
近年、これらの物質が、青少年を中心に乱用が拡大し、死亡事故を含む健康被害が発生しています。
「違法ドラッグ」は、薬物乱用の「きっかけ」となる薬(ゲートウエイ・ドラッグ)となるおそれがあります。
非常に危険なため、絶対に人体に使用しないようにしましょう。
なお、平成19年4月1日より薬事法が改正され、違法ドラッグに対し、「指定薬物」として、医療等の用途以外は、製造、輸入(個人輸入を含む)、販売等を禁止し、罰則も強化するなど、規制が厳しくなりました。
薬物を乱用すると、身体にどんなことが起こるの?乱用される薬物の作用としては、大きく次の3種類に分けられます。
種類 | 作用 | 薬物の例 |
---|---|---|
興奮作用 | 脳を刺激して興奮させる。 | 覚せい剤、コカイン、MDMAなど |
幻覚作用 | 実際にはないものが見えたり、ない音が聞こえたりする。 | 大麻(マリファナ)、LSD、2C-B、マジックマッシュルームなど |
抑制作用 | 脳を麻痺させて気分を沈みこませたり眠らせたりする。 | アヘン系麻薬(けし、ヘロイン)、有機溶剤(シンナー、トルエンなど)、向精神薬(睡眠剤、抗不安剤など) |
また、全身の臓器にもさまざまな障害がおこります。また、その害は半永久的に続きます。
たとえば、中枢神経がおかされて精神障害になったり、肺・心臓・消化器官などの内臓が障害されるなど、たった1回の乱用でも、薬物乱用は脳や身体をめちゃくちゃにしてしまいます。
さらに、薬物乱用の最も恐ろしい特徴は、薬物の「依存性」と「耐性」です。
依存性 | 1回くらいなら、と思っても、また使いたくなり、繰り返し使ううちに薬物の使い方のコントロールがきかなくなってしまうこと。 |
---|---|
耐性 | 使用を繰り返しているうちに、それまでの量では効き方が薄れていくこと。 |
これらが起こると、もはや自分では止めることはできません。
さらに、薬物乱用で、ひとたび幻覚・被害妄想などの精神症状が生じると、治療によって表面上は回復しているかに見えても、精神異常が再び起こりやすい下地が残ってしまい、ストレスや飲酒などちょっとしたきっかけで、突然、再度精神異常をきたしてしまうことがあります。これを「フラッシュバック現象」といいます。
「クスリでちょっと遊ぼうよ。」
「みんなやっているよ。」
「やせられるよ。」
「イライラがとれてすっきりするよ。」
「1回だけなら平気だよ。」
といった、甘い誘いに気をつけましょう。
薬物乱用は「犯罪」です。
法律で厳しく禁止されていて、重い罰を受けます。
例えば、覚せい剤を違法に使用した場合、10年以下の懲役になります。
以上のことが大切です。
薬物乱用に関するご相談は、以下の相談窓口までお願いします。
薬物乱用は「ダメ。ゼッタイ。」です。薬物乱用のない社会を目指しましょう。
新川厚生センター(本所)衛生課0765-52-1225
新川厚生センター魚津支所衛生予防課0765-24-0359
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