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更新日:2025年10月9日
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Toyama Prefectural Museum of Art and Design
発表日 2025年10月9日(木曜日)
富山県美術館では、令和7年10月9日(木曜日)から令和8年1月12日(月曜日・祝日)まで、「デザイン・コレクション展 第3期」を開催しておりますので、ご案内いたします。
会期:令和7年10月9日(木曜日)から令和8年1月12日(月曜日・祝日)
場所:富山県美術館 3階 展示室5、6
休館日:毎週水曜日、11月4日(火曜日)、11月25日(火曜日)、12月29日~1月3日
「イラストレーション(イラスト)」は、「書物や広告に用いられる説明や装飾のための挿絵・図解や写真」を意味します。イラストは、それが用いられるポスターのデザインにおいて重要な位置を占め、その視覚的なイメージを決定するといっても過言ではありません。
今回の展示では、ポスターに使用されているイラストに注目し、国内外のポスターを紹介します。
展示予定の主なデザイナー、イラストレーター:シーモア・クワスト、ミルトン・グレイザー、ポール・デービス、亀倉雄策、田中一光、横山明、滝野晴夫、山口はるみ
瀧口修造/[ジョアン・ミロ]『手づくり諺 ジョアン・ミロに』Ediciones Poligrafa S.A.1970年より
1940年、瀧口修造は世界でもっとも早いジュアン・ミロのモノグラフ『ミロ(西洋美術文庫48)』(アトリエ社)を上梓しました。また1958年、瀧口はヴェネツィア・ビエンナーレの日本代表兼審査員として渡欧し、欧州旅行を行いましたが、その際ミロと会うことを望みながらも叶いませんでした。そして、ミロへの継続する関心を持ちながら実際二人が出会ったのは、1966年のミロの初来日の際で、その後2人の関係は2つの共作詩画集『手づくり諺(ことわざ)』(1970年)、『ミロの星とともに』(1978年)として結実しました。このたびの展示では、2つの詩画集とそれらの制作過程を示す瀧口修造の作品や書簡、およびその他関連資料を通じて、瀧口とミロがどのような問題を共有しどのように触発し合っていたのかについて考えます。
この展示は、瀧口修造の生誕120年を機に、2023年から当館コレクション展の一環として、瀧口修造の資料を分有する当館と慶應義塾大学アート・センターが共同で開催している企画展の第3回目です。今回は、共同企画として初めて分有する作品と資料を一緒に展示いたします。久しぶりに出会う瀧口の元にあった「ものたち」を通じて、よりいっそう理解を深めていただければ幸いです。
ユダヤ系ポーランド人として生まれ、二度の大戦を体験し、富山で亡くなるまで激動の20世紀を生きた天才ヴァイオリニストにして指揮者、シモン・ゴールドベルク(1909―1993)。ゴールドベルクが愛蔵し、美代子夫人から2006年に寄贈された美術作品を展示しています。
今年度は、当館に遺贈されたゴールドベルク愛蔵の美術作品とともに、東京藝術大学音楽学部音楽総合研究センター所蔵のゴールドベルク旧蔵品の中から、主に彼が身近に置き愛でた品々を選りすぐり、シリーズ3回に渡ってご紹介します。
初回はアジア・オセアニア地域に関する遺品を展示しましたが、第2回は、アフリカをはじめ、そのほかの地域にまつわる品々を取り上げます。アフリカの民族の祭礼で使用される伝統的な仮面や、死者をかたどった記念像ではないかと推測される人頭像は、人物の造形が大胆にデフォルメ、抽象化されています。このような抽象的な造形は、ゴールドベルクの視覚芸術上の好みだったのでしょう。制作地域は不明ですが、鳥の彫像や小さな騎馬像も、丸みがかったシンプルな、抽象化された造形が愛らしい彫刻です。こうした品々は、異文化への好奇心を大いにかきたてただけでなく、抽象表現の芸術家と親交の深かった彼の趣味にも「ぴったりはまった」ものであったに違いありません。
異文化への関心は、視覚芸術だけでなく、もちろん音楽にも向けられていました。巨匠の収集品の中には、アフリカ発祥の民族楽器である親指ピアノ(カリンバ)や、アンデス地方の伝統的な打楽器チャフチャスといった楽器も含まれています。在りし日のゴールドベルクは、弓を異文化の楽器に持ち替えて、家族や友人の前で茶目っ気たっぷりに異国の音色を奏で、楽しんでいたのかもしれません。
コレクション展:一般300円(240円)
()内は20名以上の団体料金
(※)詳しくは、富山県美術館ご利用案内(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)をご覧下さい。
富山県美術館のコレクション展では、前身の富山県立近代美術館から現在までの収蔵作品を展示しています。年4回程度さまざまなテーマによる展示替えを行い、多彩なコレクションを紹介。当館2階の展示室1では絵画・彫刻を中心とし、3階の展示室5と展示室6ではポスターや椅子、富山県ゆかりの瀧口修造やシモン・ゴールドベルクのコレクションを展示しています。
部局・担当名 |
電話番号 |
担当者 |
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生活環境文化部 富山県美術館 |
076-431-2711 |
広報担当:川浦 企画担当:遠藤、八木、江尻 |