病害虫発生予察注意報第3号について

発表日 2025年7月24日（木曜日）

斑点米カメムシ類の多発に注意

斑点米カメムシ類が多発しており、斑点米被害の増加が懸念されます。適切な畦畔雑草の管理、出穂後の本田防除の徹底が必要です。

病害虫名　斑点米カメムシ類（アカスジカスミカメ等）

1　発生地域　

　県下全域　

2　発生程度　

　多い

3　注意報発令の根拠

（1）水稲病害虫発生予察定点調査ほ場の周辺畦畔・雑草地ですくい取りによる調査を行ったところ、確認地点率は77.8％（平年58.9％）と高く、捕獲頭数は13.5頭と平年（5.4頭）より多く、多発した前年（14.1頭）並である。

（2）イネ科雑草の除草が不十分な畦畔・雑草地でカスミカメムシ類の生息密度が高い傾向にある。

（3）北陸地方の向こう1か月の気温はかなり高く、降水量は平年並か少ないと予報されており、斑点米カメムシ類がさらに増殖するおそれがある。

4　防除対策

【雑草対策】　

（1）イネ科雑草の穂は斑点米カメムシ類の好適な餌となるため、畦畔等はイネ科雑草の穂が出ないように草刈りを徹底する。やむを得ず、出穂している雑草を草刈りする場合は、本田防除の直前に行う。

（2）アカスジカスミカメやクモヘリカメムシはノビエやホタルイの穂を好むため、水田内の除草を徹底する。

【薬剤防除】

（1）「てんたかく」等の早生品種は、穂揃期と傾穂期の2回の基本防除を確実に実施する。 また、「コシヒカリ」等中生品種及び晩生品種は、穂揃期の防除を徹底する。

（2）クモヘリカメムシの発生が多い地域は、品種を問わず穂揃期と傾穂期の2回防除を実施する。

（3）基本防除後も斑点米カメムシ類がほ場内で確認される場合は、追加防除を確実に実施する。なお、トゲシラホシカメムシが優先する場合は、有機リン剤で防除する。

（4）防除の際は、畦畔にも薬剤がかかるように散布する。

（5）周辺に雑草地や麦あと等の不作付地があるほ場は、斑点米カメムシ類の発生が多くなる場合があるため、特に防除を徹底する。

関連リンク

詳しくは農業研究所ホームページを参照してください。

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