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更新日:2023年11月14日

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富山県 News Release MAKE TOYAMA STYLE

令和5年度富山県衛生研究所研究成果発表会の開催について

発表日 2023年11月14日(火曜日)

衛生研究所の研究成果を広く県民の皆様に知っていただくとともに、当所の調査研究活動についてご理解をいただくため、研究成果発表会を開催します。

今年度は、新型コロナウイルス感染症に関する大石所長の基調講演と、各部の日頃の調査研究の成果等の発表を行います。

1.趣旨

衛生研究所では、健康危機管理や県民の健康増進等を推進する「地域の科学的・技術的中核機関」として、調査研究、技術研修・指導、公衆衛生情報の収集・解析・提供などを行っております。

この研究成果発表会は、当所の調査研究活動についてご理解をいただくため、県民の方々を対象に行うものです。

2.日時

令和5年11月17日(金曜日)14時30分~16時40分

3.場所

富山県薬事総合研究開発センター創薬研究開発センター2階大会議室

射水市中太閤山17-1

TEL:0766-56-5506(衛生研究所代表)

オンライン参加可能(Zoom使用)

4.内容

(1)衛生研究所の概要説明

(2)基調講演

『新型コロナウイルスパンデミックの教訓』衛生研究所長 大石和德

パンデミックが始まって3年半が経過した。国民はマスク着用、社会的距離をとり、ワクチン接種や抗ウイルス薬治療を駆使して新型コロナウイルスの流行を最小化してきた。国内では7万人超える死亡が報告された。100年に1度の新興感染症は国民にどのような教訓をもたらしたのか、また今後の見通しについて考察する。

(3)研究成果発表

富山県の感染症発生動向について -新型コロナウイルス感染症パンデミック発生後から現在-(研究企画部 研究員 高岡美紗)

新型コロナウイルス感染症のパンデミックが発生した2019年以降、呼吸器感染症を中心に多くの感染症の報告数が大きく減少しました。これらの感染症は、感染対策の緩和に伴って近年再び流行がみられるようになってきました。新型コロナウイルス感染症流行前とは異なる流行がみられた感染症を中心に、その発生動向について紹介いたします。

富山県で初確認されたマダニ媒介感染症について(ウイルス部 主任研究員 佐賀由美子)

マダニの媒介する感染症である重症熱性血小板減少症候群(SFTS)と日本紅斑熱の症例は、昨年まで県内では確認されていませんでした。しかしながら、昨年5月にイヌの、11月にヒトのSFTS症例が、今年5月にはヒトの日本紅斑熱症例が県内で初めて確認されました。これらの症例について報告します。

分子疫学によるレジオネラ症患者の感染源調査(細菌部 主任研究員 金谷潤一)

レジオネラ属菌は、土壌、河川などの自然環境だけでなく、公衆浴場、冷却塔などの人工環境にも広く分布するため、レジオネラ症の感染源は多様です。本研究では、レジオネラ症患者や環境中から分離したレジオネラ属菌の遺伝子解析を実施し、その結果から患者の感染源について精査しました。

固相抽出法とイオンクロマトグラフィーによる巻貝中のテトラミン分析法の検討(化学部 主任研究員 山下智富)

エゾバイ科エゾボラ属の巻貝には、有毒成分としてテトラミンが含まれている場合があります。そして、バイ類は富山湾でも漁獲及び流通されております。衛生研究所化学部では、テトラミン食中毒発生時に迅速に対応できるよう、固相抽出法とイオンクロマトグラフィーによる検査法を検討および評価いたしましたので紹介いたします。

お問い合わせ先

部局・担当名

電話番号

担当者

厚生部 衛生研究所研究企画部

0766-56-8146

新保