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更新日:2025年6月27日

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富山県 News Release

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)患者の発生について

発表日 2025年6月27日(金曜日)

令和7年6月26日、医療機関から高岡厚生センターに重症熱性血小板減少症候群(以下「SFTS」という。)の発生届が提出されました。

富山県内でSFTS患者が発生するのは2例目となります。(前回の発生は令和4年11月22日)

SFTSは、主にSFTSウイルスを保有するマダニに咬まれることで感染します。マダニの活動が盛んな春から秋にかけては、マダニに咬まれる危険性が高まるため、特に注意が必要です。

マダニは県内に広く分布していると考えられており、農作業やレジャー等、野外で活動するときにマダニに咬まれないための対策が重要です。予防策の周知について御協力をお願いします。

【報道機関各位へお願い】

SFTSに関する注意喚起を目的とした情報提供です。

報道に際しては、患者様御本人及び御家族のプライバシーに十分な御配慮をお願い致します。

1.患者の概要

(1)患者 80歳代 女性(高岡厚生センター管内在住)

(2)主な症状 発熱、下痢、食欲不振、全身倦怠感、血小板減少、白血球減少 等

(3)現在の状況 入院加療中

(4)感染経路 調査中

(5)経過

6月16日(月曜日) 悪寒、食欲不振

6月19日(木曜日) 医療機関を受診、入院

6月26日(木曜日) 富山県衛生研究所による検査の結果、SFTSウイルス陽性と判明

2.SFTSについて

(1)病原体及び症状等

 フェヌイウイルス科バンダウイルス属のSFTSウイルスによる感染症です。

 主な症状は発熱、消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、下血)であり、ときに、頭痛、筋肉痛、神経症状、リンパ節腫脹、出血症状などを伴います。

 血液所見では、血小板減少、白血球減少、血清酵素の上昇が認められます。致死率は約10~30%程度です。

 感染経路は、ウイルスを保有するマダニの刺咬による感染が中心ですが、近年、SFTSウイルスに感染したペット等の動物から人への感染も報告されています。

(2)全国でのSFTS発生状況
  R3 R4 R5 R6 R7
富山県 0 1 0 0 1
全国 110 118 134 122 80

R7の富山県は令和7年6月27日時点(本件含む)、全国は令和7年6月25日時点の速報値

3.予防方法

(1)マダニに咬まれないために
  • マダニは、主に森林や草地に生息していますが、郊外、市街地でも生息しています。
  • 草むらや藪などに入る場合は、肌が露出しないように長袖、長ズボン、手袋、長靴等を着用しましょう。
  • 服の上や肌の露出部分にダニ忌避剤(ディート、イカリジン)等を適切に使用しましょう。
  • 地面や草むらに直に寝転んだり、腰を下ろしたり、服を置いたりするのはやめましょう。
  • 屋外活動後はすぐに入浴し、ダニに咬まれていないか確認しましょう。
(2)マダニに咬まれた場合
  • マダニに咬まれているのを見つけたときは、無理に引き抜こうとせず、皮膚科などの医療機関で処置をしてもらいましょう。
  • マダニに咬まれた後、数週間は体調の変化に注意し、発熱等の症状が認められた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。その際、マダニに咬まれたことを医師に説明してください。
(3)動物からのSFTS感染を防ぐために
  • 動物を飼育している場合、過剰なふれあい(口移しでエサを与えたり、動物を布団に入れて寝たりすることなど)は控えてください。
  • 動物に触ったら必ず手を洗いましょう。また、動物に付着したマダニは動物病院で適切に駆除してもらいましょう。
  • 飼育している動物の健康状態の変化に注意し、動物が体調不良の際には、マスク、手袋などを着用し、咬まれたり舐められたりしないように注意したうえで、動物病院で診てもらって下さい。ペットがマダニに刺されないようノミダニ予防薬も有効ですので獣医師に相談しましょう。
  • 野生動物は、どのような病原体を保有しているか分かりません。野生動物との接触は避けてください。

SFTSに関する情報については下記のホームページをご覧ください。

国立健康危機管理研究機構(JIHS)

https://id-info.jihs.go.jp/diseases/sa/sfts/index.html(外部サイトへリンク)

厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000169522.html(外部サイトへリンク)

 

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厚生部 健康対策室感染症・疾病対策課

076-444-8921

川辺、竹内