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更新日:2025年4月16日

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富山県 News Release

伝染性紅斑に関する注意喚起について

発表日 2025年4月16日(水曜日)

令和7年第15週(4月7日~4月13日)において、県内の伝染性紅斑の定点医療機関当たりの患者報告数が2.31人となり、「警報レベル」の開始基準値2.0人を超えました。

感染予防及び感染拡大防止のため注意喚起します。

1.県内の発生状況

(1)定点医療機関当たりの患者報告数(感染症発生動向調査、小児科定点)

11週

3月10日-

3月16日

12週

3月17日-

3月23日

13週

3月24日-

3月30日

14週

3月31日-

4月6日

15週

4月7日-

4月13日

富山県 1.45 1.45 1.72 1.90 2.31
全国 0.81 0.67 0.82 0.63 (4月22日公表予定)

小児科定点医療機関数:富山県29医療機関、全国:約2,000医療機関

(2)厚生センター・保健所管内別定点医療機関当たり患者報告数(令和7年第15週)

新川 中部 高岡 砺波 富山市
1.25 4.67 4.00 0.00 1.60

【参考】

国立健康危機管理研究機構(JIHS)は、伝染性紅斑の流行状況の指標として、下記のとおり、全国共通の基準値を設定しています。

警報→大きな流行が発生または継続しつつあることが疑われる

 開始基準値:1週間の定点医療機関当たり伝染性紅斑患者報告数が2.0人以上

 終息基準値:1週間の定点医療機関当たり伝染性紅斑患者報告数が1.0人未満

(参考)富山県/警報、注意報の基準値等(感染症発生動向調査)https://www.pref.toyama.jp/1279/kansen/ref.html

 

2.伝染性紅斑とは

ヒトパルボウイルスB19による感染症です。

患者の年齢は、5~9歳が最も多く、次いで0~4歳が多いとされています。

10~20日の潜伏期間の後、両方の頬に「紅斑」が出現し、リンゴの様に赤くなることが多いため、「リンゴ病」とも呼ばれています。紅斑は手足や体に広がることもあります。約1週間で消失しますが、長引く場合や一度消えた紅斑が再度現れる場合もあります。

紅斑が現れる1週間~10日前には、微熱や風邪の様な症状がみられます。この時期にウイルスの排出が最も多くなり、感染力が強くなります。一方、紅斑が現れる時期にはウイルス量は少なくなっており、感染力はほとんどないと考えられています。

大人が罹患すると子どものように頬が赤くなることは少なく、手足の腫れや関節痛、関節の腫れなどが強く現れます。妊婦が感染すると、胎児に異常が起こり流産等の原因になることがあります。

3.予防のポイント

  • 主な感染経路は、感染者の咳のしぶき(飛沫)を吸い込むことによる感染(飛沫感染)や、感染者と接触したりすることによる感染(接触感染)です。
  • 流水や石けんによる手洗い、手指消毒の励行などの予防を心がけましょう。
  • マスクを用いた咳エチケットも効果的です。
  • 妊娠中は風邪症状のある方との接触をできる限り避けましょう。

 

(※)報道機関の皆様には、県民の方々に対し、感染症予防のため、注意喚起に格段のご協力をお願いいたします。

お問い合わせ先

部局・担当名

電話番号

担当者

厚生部 健康対策室感染症・疾病対策課

076-444-8921

川辺、竹内