9月号のダイジェスト 平成26年9月号
2014.September
視点
統計調査課 老田靖男

富山県では、平成26年2月に平成23年度の富山県民経済計算の推計結果を公表しました。 また、平成26年6月には、各都道府県の推計結果をとりまとめた「平成23年度の県民経済計算について」が内閣府から公表されたところです。

本稿では、その中でも特に「1人当たり県民所得」に注目し、その定義や意味について説明するとともに、平成23年度の富山県の県民所得の概要や、国・他県との比較、富山県の産業構造との関係なども併せて紹介します。


動き
統計調査課

経済センサス-活動調査の結果については、平成25年8月に産業横断的集計(基本編)及び製造業、11月に産業横断的集計(詳細編)及び卸売業、小売業、平成26年2月に産業別集計(サービス関連産業等)と3回に分けて公表され、平成25年11月及び平成26年2月にはそれ以前に公表されたデータの訂正数値も併せて公表されています。

本稿では「その4」として、平成25年11月公表の「卸売業、小売業に関する集計」及び平成26年2月公表の「卸売業、小売業の業態別集計」を基に卸売業、小売業についてその概要を紹介します。

ちなみに、過去3回については、平成25年12月号で「その1」として県内産業の概況を、平成26年4月号で「その2」として県内製造業の概況を、6月号で「その3」としてサービス業の概況を紹介しています。

(平成25年12月号の掲載記事はこちら)
 *平成25年12月号の掲載記事は、確定値を基に記事中の数値等を更新してあります。
(平成26年4月号の掲載記事はこちら)
(平成26年6月号の掲載記事はこちら)


 

ナツズイセン

ナツズイセン

 ナツズイセンはヒガンバナの仲間の球根植物で、早春に球根から帯状の葉を出し光合成を行なって球根を太らせた後、夏前には葉は全て枯れてしまいます。その後、8月中旬に地面から花茎だけを長く伸ばして、先端がラッパ状に大きく開いた薄いピンク色の花を咲かせます。ヒガンバナは葉と花を出す時期が違うことから“葉見ず花見ず”と呼ばれますが、ナツズイセンも同じく開花時に葉がないことから「裸百合(ハダカユリ)」とも呼ばれます。中国から古い時代に渡来したと考えられており、日本では本州から九州の人里近くの山野や道端などに見られます。

(富山県中央植物園で撮影)

写真・文:富山県中央植物園