４　全国からみた富山市の特徴（二人以上の世帯のうち勤労者世帯）

　平成20年の富山市の二人以上の世帯のうち勤労者世帯の実収入は、１世帯当たり１か月平均で616,347円となり、全国６位(都道府県庁所在市別順位、以下同じ）となった。勤め先収入において、世帯主収入、配偶者収入、他の世帯員収入がいずれも減少したことに加え、特別収入が減少したことから、対前年で実質9.8％減少している（表12）。
　実収入の内訳を全国と比較すると、勤め先収入のうち、世帯主の配偶者の収入及び他の世帯員収入が全国を大きく上回っていることに加え、他の経常収入の中の公的年金給付も全国の３倍近くとなっている。その要因として、１世帯当たりの有業人員が1.83人、年金受給対象である65歳以上の人員は0.29人（ともに「家計調査」(平成20年)）と、全国平均に比べて多いことが考えられる（表10、表11、図16）。

表10　１世帯あたり1か月間の主な収入（二人以上の世帯のうち勤労者世帯、平成20年） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　



表11　世帯構成（二人以上の世帯のうち勤労者世帯、平成20年）



　　　　　　　　　　

図16　実収入に占める構成比（二人以上の世帯のうち勤労者世帯、平成20年）

　平成20年の富山市の二人以上の世帯のうち勤労者世帯の可処分所得は１か月平均 527,089円（全国平均 442,749円）で、前年に比べ、名目9.5％の減少（全国平均 0.1％の増加）、実質10.8％の減少（全国平均 1.5％の減少）となったが、３年連続で全国１位である（表12）。

　イ　非消費支出

　税金、社会保険料などの非消費支出は1か月平均 89,259円（全国平均 91,486円）で、前年に比べ名目1.3％の減少（全国平均 6.1％増加）となった（図17）。

　平成20年の富山市の二人以上の世帯のうち勤労者世帯の平均消費性向は75.3％（全国平均 73.4％）となり、前年より7.6ポイント増加し、全国17位となった。消費に回らない残りは、貯蓄と住宅ローンの返済に向けられ、607,925円（全国平均 525,283円）となっている。
　黒字は130,186円（全国平均 117,820円）で全国15位となり、黒字率は24.7％（全国平均 26.6％）で前年より7.6ポイント減少した（図17）。
　黒字のうち貯蓄純増は95,565円（全国平均 81,213円）で全国14位となり、平均貯蓄率は18.1％（全国平均18.3％）で、前年より2.1ポイント減少した。

表1２　実収入内訳の推移（富山市二人以上の世帯のうち勤労者世帯）

ＰＲＥＶ　 見たいページを選んでください 利用者のために（調査概要） 利用者のために（収支項目分類） 平成２０年の家計をめぐる事象 １　総世帯の家計 　　 ２　総世帯のうち勤労者世帯の家計　 ３　全国からみた富山市の特徴（二人以上の世帯）　 主な費目の特徴（食料費） 〃　（住居費〜交通費と自動車等関係費） 〃　（その他の消費支出〜財・サービス区分でみた支出） 富山市の貯蓄・負債 ＜参考＞全国の単身世帯 　ＮＥＸＴ