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その他の消費支出は「諸雑費」、「こづかい」、「交際費」、「仕送り金」の4項目からなり、その支出割合はいずれも全国平均を上回る。「仕送り金」の支出割合は4.9%で全国2位。
「こづかい」の支出割合は14.0%と際立って高く、全国平均(6.3%)を大きく上回り、全国1位である。これは1世帯当たりの有業人員や65歳以上(年金受給者)の人員が全国平均より多いことから、世帯の財布の数が多くなり、必然的に高くなっていると考えられる。
こづかいは個人的に使われ、その支出内容は多様でかつ金額が大きいことから、家計全体の実質的な支出内容が不鮮明といえる。試みに平成11年の全国消費実態調査の「個人収支簿の調査」の調査結果で推計すると、食料費と教養娯楽費が多くなることがわかる。(表10、図12)
表10 消費支出に占めるこづかい、仕送り金の割合 単位:%、円
都市名 平 成 15 年 平成13,14,15年の平均値 こ づ か い 仕 送 り 金 こづかい 仕送り金 月平均額 割合 順位 月平均額 割合 順位 割合 順位 割合 順位 富山市 50,613 13.6 1 19,906 5.3 2 14.0 1 4.9 2 金沢市 29,608 8.4 3 10,819 3.1 25 8.5 5 3.2 26 福井市 13,937 5.0 39 11,433 4.1 11 5.5 34 3.7 22 全国平均 18,313 6.1 7,531 2.5 6.3 2.6
家計消費構造は、サービス化の進展により変化してきている。消費支出に占める財(商品)とサービスの比率を見ると、昭和62年は66:34であったのが、平成15年には61:39とサービスの割合が大幅に増えている。
財(商品)への支出内訳をみると、耐久消費財は8.4%と全国平均(6.8%)を上回っている。住宅延べ面積が広いため、耐久消費財の購入が多いと考えられる。
サービスの支出割合は39.5%で、全国平均(41.5%)より低い。これは持ち家比率が高いこ となどから家賃地代等への支出が少ないことや、教養娯楽費でのパック旅行サービスが低い こと、また自動車保有台数が高いことから交通(公共輸送機関)への支出が少ないこと、公立 学校生徒数の割合が高いことから授業料などへの支出が少ないことなどがあげられる。
(図13、表11)
図13 消費支出(財・サービス区分)に占める財(商品)とサービスの割合(全世帯)
都市名 | 平 成 15 年 | 平成13,14,15年の平均値 | |||||||||
消費支出額 | うち耐久消費財 | うちサービス | うち耐久消費財 | うちサービス | |||||||
(財+サービス) | 月平均額 | 割合 | 順位 | 月平均額 | 割合 | 順位 | 割合 | 順位 | 割合 | 順位 | |
富山市 | 282,131 | 25,434 | 9.1 | 4 | 109,469 | 38.8 | 43 | 8.4 | 5 | 39.5 | 42 |
金沢市 | 292,921 | 16,134 | 5.5 | 32 | 134,296 | 45.8 | 3 | 6.4 | 25 | 43.0 | 12 |
福井市 | 237,180 | 14,532 | 6.1 | 23 | 91,789 | 38.7 | 46 | 5.5 | 40 | 39.6 | 41 |
全国平均 | 259,215 | 17,248 | 6.7 | 108,601 | 41.9 | 6.8 | 41.5 |