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更新日:2023年7月7日

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高志の国文学館常設展示室 展示替えのお知らせ

発表日 2023年7月7日(金曜日)

常設展示室について、以下のとおり6月30日(金曜日)より新たに展示を行いましたので、お知らせします。

これまでに常設展をご覧いただいた方も、この機会にぜひお越しください。

1.特別コレクション室「富山と映画 映画監督・本木克英特集

場所

ふるさと文学の蔵3

展示期間

令和5年6月30日(金曜日)~令和6年6月下旬

概要

富山県出身の映画監督・本木克英(1963年~)。

松竹に助監督として入社、平成10年(1998年)に「てなもんや商社」で監督デビューを果たします。「釣りバカ日誌」シリーズ、「鴨川ホルモー」、「超高速!参勤交代」、「空飛ぶタイヤ」など話題の作品をつぎつぎに撮り、エンタテインメント映画の可能性を追求しつづけている、いま最も期待を集める映画監督の一人です。監督が手がけた「釣りバカ日誌13」は、映画を通じて富山県の魅力を全国にひろく情報発信するとともに、地元の住民がロケの支援活動に主体的にかかわり地域の魅力や価値を再発見するきっかけになりました。本展では、富山を舞台とした「釣りバカ日誌13」、当館の室井滋館長も出演した「大コメ騒動」にくわえて、話題の新作「シャイロックの子供たち」をとりあげ、映画の製作にかかわる貴重な資料を展示。人情喜劇を数多く手がけている本木克英監督の映画づくりの舞台裏を紹介します。

2.クローズアップコーナー「新資料紹介 生誕90年 柏原兵三―恩師との書簡と同人雑誌「運河」」

場所

ふるさと文学の蔵1

展示期間

令和5年6月30日(金曜日)~令和6年6月下旬

概要

柏原兵三(1933~1972)は、「徳山道助の帰郷」で第58回芥川賞を受賞しました。少年期に父の故郷である富山県下新川郡入善町に疎開した体験をもとに描いた小説「長い道」では、したたかな子どもたちの社会を生き生きと描いています。「長い道」はのちに藤子不二雄Ⓐの漫画「少年時代」の原作となり、篠田正浩監督「少年時代」として映画化されました。

高志の国文学館では、2022年に開館10周年記念企画展「没後50年 芥川賞作家 柏原兵三展」を開催しました。企画展をきっかけに、このたび、柏原兵三の東京大学時代の恩師で、同人雑誌「運河」の顧問ともいうべき立場にあったドイツ文学者・斎藤栄治教授に宛てて柏原兵三が送った書簡13通を、斎藤栄治教授の次女、松崎美沙氏より寄贈いただきました。

2023年は、柏原兵三の生誕90年に当たります。この機会に新たに受贈した書簡を公開します。あわせて、柏原兵三旧蔵資料(当館蔵)より、斎藤栄治教授から受け取った書簡や柏原が大学の友人たちとともに創刊した同人雑誌「運河」などを展示します。

今回の展示では、令和5年度富山大学人文学部開講「博物館実習」履修学生の皆さんの協力を得て、柏原兵三が「運河」に連載した小説「夏休みの繪」と「長い道」の紹介パネルを制作し、キャプションの作成や展示作業を行います。学生の皆さんが注目した小説の見どころを、ぜひあわせてご覧ください。

3.「ゆかりの文学者たち」コーナー

場所

ふるさと文学の蔵1

概要

(1)新収蔵資料コーナー

令和3年度に収蔵した歌人の木俣修(1906~1983)の自筆草稿「高志」などの資料のまだ公開していない部分を新たに展示します。歌集「高志」は、木俣が旧制富山高等学校教授であったときの作品が多く、豊かな富山の風土が詠まれています。芸術選奨文部大臣賞受賞を記念して、1974年に開催された「木俣修を祝う会」の芳名帳も展示します。

(2)周年作家コーナー

本年が生誕120年となる詩人・美術評論家の瀧口修造(1903~1979)、作家の岩倉政治(1903~1979)、生誕110年となる作家の畷文兵(1913~1988)の作品、資料を紹介します。

4.越中万葉コーナー・特設コーナー

場所

ふるさと文学の蔵1

越中万葉コーナー

高志の国文学館では、平成24年の開館以来、日本画家、洋画家の方々に越中万葉をテーマとする新作絵画の制作を依頼し、現在8点の万葉絵画を収蔵しています。

今年度はその絵画の中から以下の3点を公開いたします。

  • 大島秀信「早月川より剱立山を望む」(6月30日~)
  • 手塚雄二「雨晴」(10月30日~)予定
  • 藤森兼明「紅にほふ少女らし」(令和6年2月28日~)予定

特設コーナー

立山博物館の立山曼荼羅を展示

「立山曼荼羅 稲沢家本」

5.ヘルン文庫コーナー

場所

ふるさと文学の蔵3

展示期間

令和5年5月17日(水曜日)~7月24日(月曜日)

概要

テーマ「ハーンとモーパッサン」

ハーンとモーパッサンは同じ1850年の生まれです。今回はハーンが、1880年代から有名になったモーパッサンからどのような影響を受けているかについて考察します。

(※)テーマの設定から資料の選定、パネル・キャプションの執筆まで、富山大学の中島淑恵教授にご担当いただいています。

お問い合わせ先

部局・担当名

電話番号

担当者

生活環境文化部 高志の国文学館

076-431-5492

福澤美幸、福澤頌大