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更新日:2023年11月2日

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富山県美術館-TAD Press ReleaseToyama Prefectural Museum of Art and Design

富山県美術館ーデザイン・コレクション展 第3期等の開催について

発表日 2023年11月2日(木曜日)

富山県美術館では、2023年11月2日(木曜日)から2024年2月6日(火曜日)まで、3階の展示室5と展示室6において「デザイン・コレクション展 第3期」等を開催しておりますので、ご案内いたします。

概要

会期:2023年11月2日(木曜日)~2024年2月6日(火曜日)まで

場所:富山県美術館3階 展示室5、6

  • 展示室5 デザイン・コレクション
  • 展示室6 瀧口修造コレクション
  • 展示室6 シモン・ゴールドベルク&山根美代子コレクション

休館日:毎週水曜日(1月3日は開館)、12月30日(土曜日)~1月2日(火曜日)

展示内容と見どころ

展示室5 デザインコレクション

「IPT2024がやってくる!作品募集中!第14回世界ポスタートリエンナーレトヤマ2024 審査員委嘱制作と近年の受賞作品より」

現在富山県美術館では、来秋開催の「第14回世界ポスタートリエンナーレトヤマ2024」(略称=IPT2024)の作品募集を開始しています。
「IPT」の略称で世界に知られるこのポスター展は、富山県立近代美術館で1985年から3年に一度開催してきた日本で唯一の国際公募のポスター展であり、IPT2024の作品募集・展覧会開催で14回目を迎えます。

IPTの応募部門のうち、自主制作の部門であるB部門と、若手と学生を対象のU30+Student部門では、毎回、ポスター制作のテーマを設けています。
IPT2024でのテーマ「Think ( )」は、 ( )の中にポスター制作者それぞれが選んだ単語を入れることで、「あなたは何について考え、1枚のポスターを通して何を伝えたいですか?」という、ポスターのメッセージ性についても考えさせるテーマです。

この自主制作部門テーマのもと、IPT2024の実行委員や審査員を務める第一線のデザイナーの方々にも新作ポスターの制作をお願いしました。
それとともに、近年のIPT受賞作品や審査員作品を通して、ポスターという視覚のメッセージを通して世界を映し出す「世界ポスタートリエンナーレトヤマ(IPT)」への期待を高めていただければと思います。

今回の展示にあたり、IPT2024の実行委員と国内外の審査員の方々には、開催に向けて惜しみないご協力をいただいております。この「Think ( )」ポスターの制作にご賛同いただきましたことに深い感謝の意を表します。

(実行委員、審査員の方々によるポスター「Think()」は、本展示期間中に順次紹介していきます)

公募:第14回世界ポスタートリエンナーレトヤマ2024

公募の詳細はこちら https://tad-toyama.jp/ipt(外部サイトへリンク)

展示室6 瀧口修造コレクション

「瀧口修造生誕120周年記念展示 ウィルソン・リンカーン・システムとしての〈本〉」

本年は瀧口修造生誕120周年にあたります。それを記念し、瀧口資料を分有する富山県美術館と慶應義塾大学アート・センターでの共同企画展示を行います。

本展は富山県美術館(瀧口修造コレクション室)にて行われるとともに、慶應義塾大学(三田キャンパス東館6階G-Lab)で行われるシンポジウムとテーマを共有しています。

詩人、展覧会のオーガナイザー、美術評論家、造形作家と多様な活動を繰り広げた瀧口修造(1903ー1979)は、通称「手づくり本(handmade brochure)」と呼ばれる不可思議な本を制作しています。それらは出版社や印刷所のプロセスを経ていない、瀧口自身の手仕事による本であり、雑誌の切り抜き、銀紙、ラベル・シール、手書きのメモ等、いわゆる断片の寄せ集めによって構成され、完成されているようにも、未完成であるようにも見える本です。「永遠に綴じられず、丁づけされない本」を志向していた瀧口にとって、本が仮設的な状態にあることはとても重要なことだったと考えられます。

ウィルソン・リンカーン・システムとは、左から見るとウィルソン大統領が、右から見るとリンカーン大統領が見えるといった、左右それぞれから見ると別の顔が浮かび上がる二重の肖像画に似た仕組みであり、瀧口修造による『マルセル・デュシャン語録』にもデュシャンの用いた言葉として登場します。
本展では、書店を中心に流通する一般的な本と「手づくり本」とを対極的存在として措定し、その間で揺れ動く存在として瀧口の『マルセル・デュシャン語録』(1968年)を位置づけます。ウィルソン・リンカーン・システムを想起させるような、双極の間に現れる多重なイメージを持った本である『マルセル・デュシャン語録』を通して、瀧口がどのように「本」と制作を捉えていたのか、さらには「本」とは何かについて考えます。

共催:富山県美術館、慶應義塾大学アート・センター

チラシ(PDF:485KB)

【瀧口修造生誕120周年記念シンポジウム】

瀧口修造研究会特別例会 パピエプリエ 01:蝶番のタブローをつくること(曲尺や書物などのように‥‥)

2023年12月9日、13時00分~16時00分|慶應義塾大学三田キャンパス東館6階G-Lab

主催:瀧口修造研究会(慶應義塾大学アート・センター)

お問い合わせ:慶應義塾大学アート・センター(外部サイトへリンク)

展示室6 シモン・ゴールドベルク&山根美代子コレクション

テーマ:「ソリストとしてのシモン・ゴールドベルクとピアニスト(1) ラドゥ・ルプー」

20世紀を代表するヴァイオリニストで指揮者であったシモン・ゴールドベルク(1909ー1993)。シモンがソリストとして演奏するときに共演したピアニストに焦点を当て、シモンとの演奏活動の様子を示す資料を二期に渡ってご紹介します。

シリーズ第一回目は、ルーマニア出身のピアニスト、ラドゥ・ルプー(1945ー2022)を取り上げます。

二人が出会ったのは、シモンが審査員として参加したリーズ国際ピアノコンクールでした。シモンは、ラドゥが演奏したシューベルトの《即興曲集 第1番 D. 899 Op. 90-1 ハ短調》を聴き、彼の演奏を大いに称賛しました。この出会いがきっかけとなり、二人は、70年代のロンドンを舞台にデュオを組んで演奏活動を展開します。

美しいものを愛したシモンが収集した美術作品とともに、彼と若きピアニストの繊細な音楽を介した交流に思いをはせてみてください。

観覧料

コレクション展:一般300円(240円) ( )内は20名以上の団体料金

【次の方はコレクション展の観覧無料】

  • 小・中・高校生と大学生、70歳以上の方
  • 学校教育、社会教育活動としての児童・生徒の引率者
    (観覧料免除申請書の提出が必要)
  • 各種手帳をお持ちの障がい者の方
    (手帳所有の方1名につき付き添い1名まで無料)

(※)詳しくは、富山県美術館ご利用案内(外部サイトへリンク)をご覧ください。

コレクション展について

富山県美術館のコレクション展では、前身の富山県立近代美術館から現在までの収蔵作品を展示しています。年4回程度さまざまなテーマによる展示替えを行い、多彩なコレクションを紹介。当館2階の展示室1では絵画・彫刻を中心とし、3階の展示室5と展示室6ではポスターや椅子、富山県ゆかりの瀧口修造やシモン・ゴールドベルクのコレクションを展示しています。

お問い合わせ先

部局・担当名

電話番号

担当者

生活環境文化部 富山県美術館

076-431-2711

【広報について】川浦【展覧会について】稲塚、八木、江尻

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