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更新日:2023年7月20日
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Toyama Prefectural Museum of Art and Design
発表日 2023年7月20日(木曜日)
富山県美術館では、7月20日(木曜日)から10月31日(火曜日)まで、3階の展示室5と展示室6において「デザイン・コレクション展 第2期」等を開催しておりますので、ご案内いたします。
会期:2023年7月20日(木曜日)から10月31日(火曜日)まで
場所:富山県美術館3階 展示室5、6
「ポスターの色と線」
グラフィックデザイン、特にポスターにおいて、色と線は、最も基本的な造形の要素といえます。デザイナーたちは、ポスターを通じてメッセージを伝えるために、タイポグラフィ(文字のデザイン)や写真、イラストレーションといったイメージもポスターに取り込みますが、今回のポスター・コレクションからの展示では、色と線による視覚表現に注目して紹介します。
大胆な切り紙のような色面の対比で表現した生き物の姿によって、生命のエネルギーを伝える永井一正《LIFE》や、自ら引いた緻密な線に鎮魂と平和への祈りを込めた奥村靫正《HIROSHIMA APPEALS》など、色と線の持つ力ととともにデザイナーがそれらに託した想いにも注目しつつ、ポスターとの対話をお楽しみください。
なお、今回の展示から、椅子コレクションに座っていただけるコーナーを再開します。
「アンフォルメルをめぐって」
1940年代半ばから50年代までのヨーロッパでは、フランスを中心にアンフォルメルという美術運動が展開されました。アンフォルメルとは、フランスの批評家ミシェル・タピエが命名したもので、フランス語で「非定形」を意味する言葉です。タピエが「シニフィアン・ド・ランフォルメル」と呼んだ作家たちは、まだ形になる前の未分化で混沌とした状態を、明確な輪郭を持たない形態により激しいタッチや厚塗りの画面などで表現しました。
日本では、1956年11月、東京日本橋の高島屋百貨店で「世界・今日の美術」展が開催され、初めて本格的にアンフォルメルの作品が紹介されると、当時の画家たちに「アンフォルメル旋風」と呼ばれるほどの多大な影響を与えました。翌年には、この運動の中心作家ジョルジュ・マチュウが日本橋白木屋のショーウィンドーで公開制作を行い、ミシェル・タピエが来日するなど、以後アンフォルメル関係の作家の展覧会が相次ぎます。
そこで重要な役割を果たしたのが瀧口修造でした。瀧口は、対談や評論を通じて、アンフォルメル作家の紹介とその運動の推進に大きく貢献しました。
このたびの展示は、瀧口と交流のあったアンフォルメルをめぐる作家たちを紹介します。ミシェル・タピエやジョルジュ・マチュウをはじめ、ジャン・フォートリエ、アンリ・ミショーやフランスに渡り活躍した日本人の今井俊満、堂本尚郎、またスペインのアントニ・タピエスやアメリカのサム・フランシスの作品を展示します。
瀧口の生誕120年にあたり、この運動の紹介に重要な役割を果たした瀧口と作家たちの交流を、作品や資料を通して紹介します。
テーマ:形態と色彩の二重奏―ジャック・ヴィヨン―
ユダヤ人として波乱の人生を歩んだ異才のヴァイオリニスト、シモン・ゴールドベルク(1909ー1993)は、自身の人生観や芸術観と共鳴する美術作品を収集し、常に手元に置き大切にしていました。妻の山根美代子によれば、シモンは身近なところに美しいものがあることを求める人で、特に、色、形の動きが好きだったそうです。
今回の展示では、当館に寄贈されたゴールドベルクのコレクションから、ジャック・ヴィヨン(1875ー1963)の作品を中心にご紹介します。1910年代前半にキュビスムの影響を受けたジャックは、対象を幾何学的な形態に分解し表現しようと試みました。一方で、さまざまな色を濃淡を変えつつ用いており、色彩への関心も強かったことが見て取れます。ゴールドベルク夫妻も愛した画家の奏でる形態と色彩の美しいハーモニーをお楽しみください。
コレクション展:一般300円(240円) ( )内は20名以上の団体料金
【次の方はコレクション展の観覧無料】
(※)詳しくは、富山県美術館ご利用案内(外部サイトへリンク)をご覧ください。
富山県美術館のコレクション展では、前身の富山県立近代美術館から現在までの収蔵作品を展示しています。年4回程度さまざまなテーマによる展示替えを行い、多彩なコレクションを紹介。当館2階の展示室1では絵画・彫刻を中心とし、3階の展示室5と展示室6ではポスターや椅子、富山県ゆかりの瀧口修造やシモン・ゴールドベルクのコレクションを展示しています。
部局・担当名 |
電話番号 |
担当者 |
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