主な費目の特徴

　　教　養　娯　楽　費（平成15年、16年、17年の３か年平均）　

　教養娯楽費は、「教養娯楽用耐久財」､「教養娯楽用品」､「書籍・他の印刷物」及び「教養娯楽サービス」の４項目からなる。これらの１世帯当たり１か月間の支出金額は、表８のとおりである。

表８　1世帯当たり１か月間の教養娯楽費
（二人以上の世帯、用途分類、平成15、16、17年の３か年平均

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　単位：円

都市名	教養娯楽用耐久財		教養娯楽用品		書籍・他の印刷物		教養娯楽サービス
	月平均額	順位	月平均額	順位	月平均額	順位	月平均額	順位
富山市	2,833	34	6,667	10	4,380	32	17,689	14
金沢市	3,764	7	6,558	14	4,855	11	20,383	7
福井市	3,723	9	5,902	35	3,735	45	15,473	34
全　国	3,044	-	6,275	-	4,535	-	16,656	-

　また、主な品目の1世帯当たり年間の支出金額を全国平均と比べてみると、表９のようになる。ケーブルテレビ受信料、自動車教習料、ＮＨＫ放送受信料などは全国平均を大きく上回っており、逆に、語学月謝、スポーツ観覧料、ペットフードなどは大きく下回っていることがわかる。

表９　教養娯楽費　主要品目の1世帯当たり年間の支出金額
（二人以上の世帯、品目分類、平成15,16,17年の３か年平均）

　　　　　　　　　　※主な品目を掲載した。（）内は支出金額、指数（全国＝100）、都道府県庁所在市別順位

　　その他の消費支出（平成15年、16年、17年の３か年平均）

　その他の消費支出は、「こづかい」､「交際費」､「仕送り金」及び「諸雑費」の４項目からなる。
　世帯主や世帯員への「こづかい」（使途が不明のもの）の1世帯当たり1か月間の支出金額は、56,827円と高く全国1位（都道府県庁所在市別順位。以下同じ。）、消費支出に占める割合も15.2％で全国1位であり、いずれも全国平均を大きく上回っている。
　また、贈答用品や接待用支出、職場や地域などの諸会費である「交際費」の1世帯当たり1か月間の支出金額は32,381円で全国２位であり、遊学仕送りだけでなく生活補助も含めた「仕送り金」の1世帯当たり1か月間の支出金額も16,392円で全国２位と、いずれも高い。
　これらには、1世帯当たりの有業人員が多い（1.65人、全国２位）ことや、勤労者世帯の1世帯当たり1か月間の実収入（693,644円、全国１位）が非常に大きいことが影響していると考えられる。また、交際費の支出の多さには、人付き合いを大切にする地域性が表れているようである（表10）。

表10　１世帯当たり１か月間のその他の消費支出
（二人以上の世帯、用途分類、平成15,16,17年の３か年平均）　単位：円

　　財・サービス区分でみた支出（平成15年、16年、17年の３か年平均）　

　財・サービス区分は、消費支出を財（商品）とサービスに分けて分類したもので、品目分類の結果から組み替え集計したものである（「こづかい」､「贈与金」､「他の交際費」及び「仕送り金」を除く）。財（商品）はさらに、耐久財・半耐久財・非耐久財に区分され、耐久財は予想耐用年数が１年以上かつ比較的高額なもの、半耐久財は予想耐用年数は１年以上だが耐久財ほど高額ではないもの、非耐久財は予想耐用年数が１年未満のものという考え方による。
　財（商品）への支出内訳をみると、耐久財の１世帯当たり年間の支出は255,954円で全国５位、財・サービス支出に占める割合でも7.6%で全国８位（都道府県庁所在市別順位）であり、全国平均を上回っている。１世帯当たりの住宅延面積が広い（富山県146.3�u、全国１位：総務省「国勢調査(平成17年)」）ことなどから、耐久財の購入が多いと考えられる。
　一方、サービスについては、１世帯当たり年間の支出は1,334,688円で全国24位（都道府県庁所在市別順位）だが、財・サービス支出に占める割合は39.6%で全国41位（都道府県庁所在市別順位）と低めである(表11)。

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