おもな原因食品 | 菌の特徴 | 症状・潜伏期間 | 予防のポイント | ||
サルモネラ | 食肉およびその加工品、鶏卵。また、二次的に汚染された食品。 | 動物やヒト腸管に時々、鶏卵内に稀に 分布している。 低温や乾燥に強い。 |
下痢、腹痛、悪寒、発熱、頭痛、嘔吐。
発病までの時間 |
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腸炎ビブリオ | 海産魚介類と、その加工品。二次的に汚染された食品。 | 6〜11月の海水域に 多く分布している。塩分を好み、塩分2〜5%でよく発育。他の食中毒菌と比較して発育が速い。 |
下痢、腹痛、吐き気、嘔吐、発熱。
発病までの時間 |
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病原大腸菌 (腸管出血性大腸菌O157を含む) |
原因食品は多種にわたる。未消毒の井戸水やレバー刺し等の生肉は要注意(とくにO157)。 | ヒト、動物の腸管に分布している。発症機序によって、病原性大腸菌、侵入性大腸菌、毒素原性大腸菌、腸管集合性大腸菌、腸管出血性大腸菌(O157等)の5種類に分けられている。O157はウシとの関係が深い。 |
下痢、腹痛、発熱、吐き気、嘔吐。
発病までの時間 なお、O157は溶血性尿毒症で死亡する例も。 |
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カンピロバクター | 食肉(特に鶏肉)。また、二次的に汚染された食品。飲料水。 |
鶏腸管内に最も多く分布する。少量の菌で食中毒を起こす。 熱や乾燥に弱い。 |
発熱、下痢、腹痛。 発病までの時間2〜7日と長い。 |
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ウェルシュ菌 | 肉や野菜の煮物、カレー、シチュー。弁当、仕出し関連食品。 | 嫌気性菌で、ヒトや動物の腸管内、土壌に分布している。大量に加熱調理された食品中(酸素が少ない状態)で菌が増える。他の食中毒菌に比較して発育が速い。 |
腹痛、下痢。
発病までの時間 |
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黄色ブドウ球菌 | 穀類の加工品、弁当、にぎりめし(おもに家庭で調製されたもの)、菓子類。 | ヒトや動物の化膿創や手指・鼻咽喉等に広く分布する。食品中で毒素を作ると加熱しても無毒化できない。 |
吐き気、嘔吐、下痢、腹痛。
発病までの時間 |
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セレウス菌 |
米飯、焼飯、スパゲッティなど(嘔吐型)。 肉類、スープ類(下痢型)。 日本では米飯類によるものがもっとも多い。 |
自然環境中に広く分布する。食品中で増殖すると毒素を産生する。4〜48℃で発育する。 | 吐き気、嘔吐。
発病までの時間1〜5時間 (下痢型の報告はほとんどみられない)
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ボツリヌス菌 | 魚肉発酵食品(イズシやキリコミ等)、野菜、果実類のびん詰。 |
嫌気性菌で、土壌などに分布し、食肉、魚介類、野菜などを汚染する。 食品の中で毒素(神経性)を産生。これが食中毒の原因となる。 |
嘔吐、下痢につづき、めまい、かすみ目、嚥下困難、四肢の麻痺、呼吸困難などが現れる。 呼吸筋麻痺での死亡例は多い。 発病までの時間 |
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ノロウイルス |
養殖の二枚貝(カキやハマグリ)、特にカキ。十分加熱調理されていない食べものなど。) | 10月から4月頃にかけて発生。 |
下痢、嘔吐、腹痛、吐き気、発熱。
発病までの時間 |
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