特集

富山県統計グラフコンクール作品募集中!!
〜案内と作品紹介〜

統計調査課

 

1 はじめに


皆さんは統計グラフコンクールについてご存知ですか。学校で、夏休みの課題として紹介されたことがある人もいるのではないでしょうか。61回目の開催を迎える今年も、作品を募集する時期となりました。

以下では、富山県統計グラフコンクールの案内とこれまでの応募作品を紹介していきます。

2 統計グラフコンクールとは


富山県統計グラフコンクールは、統計グラフの作成を通じて、統計知識を広めることと、表現技術の向上を図ることを目的として、県内の小・中学生を中心に、広く一般県民の方から作品を募集しています。課題は自由ですが、小学校4年生以下の児童の応募については、児童が自ら観察又は調査した結果をグラフにしたものとします。

当コンクールは、10月18日の「統計の日」の関連行事として開催されている、「統計グラフ全国コンクール」(主催:公益財団法人 統計情報研究開発センター、後援:総務省、文部科学省等)の第一次選考を兼ねており、各部(応募区分)の入賞作品をさらに審査し、その中から数点を出品します。

また、来年(平成26年)の8月22日(金)には、全国統計教育研究大会が富山で開催され、その会場に、今回のコンクールの優秀作品が展示される予定です。
 特に優秀な成績を収めた方には、大会内で、作品について発表していただくことも計画されています。

応募区分は次のとおりです。

第1部
→ 小学校1年生及び2年生の児童
第2部
→ 小学校3年生及び4年生の児童
第3部
→ 小学校5年生及び6年生の児童
第4部
→ 中学校の生徒
第5部
→ 高等学校以上の生徒・学生及び一般
パソコン統計グラフの部
→ 小学校の児童以上
募集要領は、次のページをご覧ください。
http://www.pref.toyama.jp/sections/1015/news/gracon/27_yoryo.pdf

3 審査のポイント


応募作品の審査には、各部共通の基準と、各部別の基準があります。
 下記は、各部共通の基準です。これらは統計グラフの基本的事項でもあり、応募にあたっては十分留意してください。

1目盛り、単位の取り方、文字・数字が正確か。
2資料の出所、観察・調査の方法が書かれているか。
3見出し(主題)の表現、配色は的確か。

詳しくは、次のページをご覧ください。
<統計グラフコンクールの作品の作り方>
http://www.pref.toyama.jp/sections/1015/news/gracon/tsukurikata/index.htm
<作成上の留意点>
http://www.pref.toyama.jp/sections/1015/news/gracon/ryuiten.html

4 これまでの応募作品の紹介


作品を作る上で、どのようなテーマにするか、またレイアウトをどうするかは、作り方を読んでいても悩む所だと思います。

そこで、作品作りの参考に、これまでの入賞作品とテーマの一例を紹介します。

画像をクリックすると、拡大して見ることができます。

〜第1部(小学校1・2年生)〜

画像1

せかいのこっきしらべ

世界の国旗について、どのような模様・色が多いのか、また、1つの国旗にいくつ色が使われているのかを棒グラフで表現したものです。
 地域別に使われている色や模様に特徴があることが発見できました。

第58回統計グラフ全国コンクール 第1部 入選
第58回富山県統計グラフコンクール 第1部 教育長賞

〜第2部(小学校3・4年生)〜

画像2

大切にしよう友だちとの絆

友達から言われてうれしい言葉・きらいな言葉はどんな言葉なのか。また、友達とは何をして遊んでいるのか。
 さらに、どうしたらもっと友達をつくることができるのかまでをクラスで調査し、まとめたものです。
 グラフのデザインに工夫が見られます。

第59回統計グラフ全国コンクール 第2部 出品
第59回富山県統計グラフコンクール 第2部 知事賞

〜第3部(小学校5・6年生)〜

画像3

富山へ遊びに来られ〜

富山県の食べ物・場所・イベント・お土産について、県民がおすすめするものと、観光客が興味を持っているものを対比したものです。
 県民と観光客の思いには、様々な違いがあることがわかります。

第59回統計グラフ全国コンクール 第3部 奨励賞
第59回富山県統計グラフコンクール 第3部 知事賞

〜第4部(中学生)〜

画像4

ザ・通販

これまでに利用したことのある通信販売方法や、利用する理由、不都合だと感じることは何か等を調査し、端的にまとめてある作品です。
 目的やデータの内容に応じたグラフの使い分けができています。

第58回統計グラフ全国コンクール 第4部 佳作
第58回富山県統計グラフコンクール 第4部 知事賞

〜パソコン統計グラフの部〜

画像5 画像6

情報を
どこから仕入れているか
都道府県別にみる
4つの情報源の利用状況と
富山県の位置

インターネット・書籍雑誌・新聞・図書館などの情報源について、利用率などを調べ、各都道府県別に並べたものです。
 4つの情報源の利用状況について、全国の中で富山県の位置がどのようなものなのか、一目でわかるように工夫した、まさにパソコンならではの作品です。

第52回統計グラフ全国コンクール
パソコン統計グラフの部 入選
第52回富山県統計グラフコンクール
第5部 統計協会長賞

テーマの例

第1部(小学校1・2年生)・・・学校で栽培した野菜の観察、給食、あいさつ 等

第2部(小学校3・4年生)・・・将来の夢、読書、授業 等

⇒自ら観察又は調査した結果をグラフをまとめている

第3部(小学校5・6年生)・・・地域の魅力、中学校生活に向けて、食糧問題 等

第4部(中学生)・・・地域が抱える課題、携帯電話、悩み 等

第5部(高等学校以上の生徒・学生及び一般)・・・健康、介護、家庭 等

⇒自ら観察又は調査した結果、あるいは国や地方等の様々な機関が公表している統計資料を基にグラフをまとめている。両者の組み合わせもあり。

近年は、どの部においても防災、エネルギー、エコについて考えているものが多いです。

以下の作品もご覧ください。

画像をクリックすると、拡大して見ることができます。

(例)給食

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(例)読書

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(例)エコ

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(例)携帯電話

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(例)職業

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(例)睡眠

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5 おわりに


統計グラフコンクールの作品を作るには、数字を整理してグラフ化する算数・数学の能力、言葉を選び駆使する国語の能力や感性、色使いや構図などの美的(美術・図画)感性など大きく3つの教科の能力や感性が求められます。あらゆる要素が組み合わさるため、難しいと思われる反面、やりがいもあるはずです。

そして、自ら考え、調査・観察に取り組むということが、いろいろな発見を生み出します。アンケートを取る際に、対面でいろいろと話を聞くことによって、知りたかったこと以上のことを学ぶことができます。

また、調べていく中で、次の疑問や調べたいことが出てくることもあります。より深い目で物事を見て、整理することができるようになるかもしれません。

 

新しい学習指導要領では、中学校の数学では「資料の活用」の領域が新設されたり、高校でも、数学Tにおいて「データの分析」という単元があるなど、統計の内容が多く盛り込まれることになりました。

中学生・高校生の方は、学校で学んだデータの整理・分析の仕方、様々な種類のグラフを作品作りに活用することができるのではないでしょうか。

夏休みに取り組む課題に迷っている人、何か大きな作品を作り上げたいと思っている人は、今年の夏、統計グラフの作品作りに取り組んでみませんか。応募者全員に参加賞を差し上げています。応募の締め切りは、平成25年9月6日(金)です。

 

たくさんのご応募お待ちしています。



富山県統計グラフコンクールのホームページ
15年度からの入賞作品は、こちらで見ることができます。
http://www.pref.toyama.jp/sections/1015/news/gracon/index.html

公益財団法人 統計情報研究開発センターのホームページ
昨年度の統計グラフ全国コンクールの入賞作品を見ることが出来ます。
http://www.sinfonica.or.jp/tokei/graph/index_k.html
とやま経済月報
平成25年7月号