インフルエンザ流行期前に、今冬流行が予測されるAH1(ソ連)型、AH3(香港)型およびB型の各ワクチン株に対する富山県民のインフルエンザHI抗体保有状況を調査しました。
抗体保有状況は下図のとおりでした。インフルエンザウイルスに対して防御能があるとされている40倍以上の抗体を持つ人の割合は、AH1型とAH3型では、0-4歳群ならびに成人層で低い傾向にありました。また、B型については、昨年大流行したB型(山形系統株)に対する抗体保有率は比較的高いのに対し、B型(ブリスベン系統株)に対する抗体保有率は全年齢層にわたって低い傾向にありました。これらの状況から、インフルエンザに対する抗体価が低い住民が依然多く、今シーズンも引き続き注意が必要と考えられます。
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国立感染症研究所感染症情報センターにおいて集計された20都道府県の抗体保有状況も同じ傾向でした。この内容は、同センターホームページ(http://idsc.nih.go.jp/yosoku/2005Flu/Flu05-1.html)に全国の集計結果、コメントなどが掲載されています。