統計情報ライブラリー/生活・環境家計調査報告書
2 総世帯のうち勤労者世帯の家計

 (1) 実収入の概況
  ―実収入は、1か月平均616,410円、対前年比実質2.6%の減少−
 平成17年の総世帯のうち勤労者世帯(平均世帯人員3.28人、世帯主の平均年齢47.8歳)の実収入は、1世帯当たり1か月平均616,410円(全国平均473,260円)で、前年に比べ名目2.6%の減少(全国平均1.9%減少)、実質2.6%の減少(全国平均1.5%減少)となり、名目、実質とも3年連続の減少となった。
 実収入の動きをみると、13年、14年と世帯主の定期収入や配偶者の収入の増加により、実質6.9%、4.1%増加となり、総世帯の集計開始(12年)以来2年連続の実質増加となった。15年、16年は−4.0%、−4.2%と実質減少に転じた。17年は世帯主の定期収入・賞与、配偶者収入などが減少となったことから、実質2.6%の減少となった(図4)。
          
図4 実収入の対前年実質増減率の推移(富山市勤労者世帯)
また、総世帯の実収入と二人以上の世帯(659,834円)を比較すると、0.93倍となった(図5)。
図5 実収入の内訳(勤労者世帯)

 (2) 消費支出の概況
  ―消費支出は対前年実質5.3%の減少―
  消費支出は371,081円(全国平均296,790円)で、前年に比べ名目5.3%の減少(全国0.0%)、実質5.3%の減少(0.4%の増加)となり、名目、実質とも2年ぶりの減少となった。
 消費支出の動きをみると、平成13年、14年は実収入が増加したこともあって、それぞれ実質5.2%、9.8%と2年連続の実質増加となった。平成15年は実質12.8%の減少となったが、平成16年は住宅リフォームといった住宅に対する支出などが増加したこともあり、実質12.0%の増加となった。平成17年は住宅リフォームなどへの支出が減少したこともあって、実質5.3%の減少となった(図6)。
図6 消費支出の対前年実質増減率の推移(富山市勤労者世帯)
 
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