全国からみた富山市の特徴

　その他の消費支出は「諸雑費」､「こづかい」､「交際費」､「仕送り金」の４項目からなり、その支出割合はいずれも全国平均を上回る。「交際費」の支出割合は9.6%で全国19位。
　「こづかい」の支出割合は17.0%と際立って多く、全国平均(6.8%)を大きく上回り、全国１位である。これは１世帯当たりの有業人員や65歳以上(年金受給者)の人員が全国平均より多いことから、世帯の財布の数が多くなり、当然の結果と考えられる。
　こづかいは個人的に使われ、その支出内容は多様でかつ金額が大きいことから、家計全体の実質的な支出内容が不鮮明といえる。試みに平成11年の全国消費実態調査の｢個人収支簿の調査｣の調査結果で推計すると　食料費と教養娯楽費が多くなることがわかる。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（表８、図13）

表８　消費支出に占める交際費、こづかいの割合（全世帯）　　単位：％、円

都市名	平　成　１３　年						平成1１、1２、1３年の平均値
	交　際　費			こ　づ　か　い			交　際　費		こづかい
	月平均額	割合	順位	月平均額	割合	順位	割合	順位	割合	順位
富山市	37,219	9.8	16	55,521	14.7	1	9.6	19	17.0	1
金沢市	37,675	11.0	6	33,796	9.9	4	9.9	13	8.9	5
福井市	27,851	9.5	19	19,659	6.7	18	9.7	18	6.5	26
全国平均	29,412	9.5		20,131	6.5		9.5		6.8

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　図１３　こづかいの主な支出内訳の推計（全世帯）

　財(商品)への支出内訳をみると、耐久消費財は7.4%と全国平均(6.8%)を上回っている。
広い住宅で快適に過ごすための耐久消費財が多いという｢住生活重視｣がここでも表れている。
　サービスの支出割合は38.6%で、全国平均(41.0%)より低い。これは持ち家比率が高いことなどから家賃地代等への支出が少ないことや、教養娯楽費でのパック旅行サービスが低いこと、また自動車保有台数が高いことから交通(公共輸送機関)への支出が少ないこと、公立学校生徒数の割合が高いことから授業料などへの支出が少ないことなどがあげられる。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(表９、図14）

表９　消費支出(財・サービス区分）に占める耐久財・サービスの割合（全世帯）　単位：％、円

都市名	平成1３年							平成1１,1２,1３年の平均値
	消費支出額	うち耐久消費財			うちサービス			うち耐久消費財		うちサービス
	(財＋サービス）	月平均額	割合	順位	月平均額	割合	順位	割合	順位	割合	順位
富山市	283,013	23,226	8.2	8	109,474	38.7	41	7.4	13	38.6	40
金沢市	278,062	18,206	6.5	23	110,532	39.8	36	6.4	34	40.7	24
福井市	242,217	11,389	4.7	42	97,717	40.3	31	6.4	30	38.2	41
全国平均	261,770	18,359	7.0		107,273	41.0		6.8		41.0

図１４　消費支出（財・サービス区分）に占める耐久財・サービスの割合（全世帯）

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