統計情報ライブラリー/産業鉱工業生産指数
平成22年基準指数の概要


1.指数の種類

・生産指数(付加価値額ウェイト)
・生産者製品在庫指数(以下、在庫指数という。)



2.基準時及びウェイト算定年次

 指数の基準時は平成22年(2010年)とし、指数値は平成22年の平均を100とした比率で示している。また、ウェイトも平成22年の鉱工業構造(22年工業統計調査等)により作成している。



3.分類

 分類は、日本標準産業分類(第12回改定)の中分類に準拠した業種分類と、品目の経済的用途に着目した特殊分類(財別)の2つの分類を設けている。

(1)業種分類

 業種分類は基本的に日本標準産業分類の中分類に準拠しているが、利用上の便宜を図り、次のとおり若干の組み替えを行っている(かっこ内は産業分類番号)。

(@)はん用・生産用・業務用機械工業
            =はん用機械器具製造業(25)+生産用機械器具製造業(26)
             +業務用機械器具製造業(27)
(A)電気機械工業 = 電子部品・デバイス・電子回路製造業製造業(28)
             +電気機械器具製造業(29)+情報通信機械器具製造業(30)

(B)食料品工業  =食料品製造業(09)+飲料・たばこ・飼料製造業(10)
(C)その他工業 = 木材・木製品製造業(12)+印刷・同関連業(15)
             +ゴム製品製造業(19)+その他の製造業(32)
(D)機械工業(参考系列)=はん用・生産用・業務用機械工業+電気機械工業+輸送機械工業

 なお、家具・装備品製造業(13)、石油製品・石炭製品製造業(17)、なめし皮・同製品・毛皮製造業(20)は、製造業全体で代表(業種のふくらまし)させている。


(2)特殊分類
 経済的用途に着目した分類で、特殊分類及び定義は次のとおりである。




4.採用品目   採用品目一覧表 ダウンロー ド(Excel)はこちら 

 採用品目の選定にあたっては、経済産業省の「生産動態統計調査」、「工業統計調査」をもとに、生産額や付加価値額の高い品目から、その代表性・調査状況などを総合的に判断し、次のとおりとしている。



5.ウェイト     ウェイト一覧表 ダウン ロード(Excel)はこちら  

 ウェイトは鉱工業全体を10000.0とした構成比で表しており、生産指数は付加価値額ウェイト、在庫指数は在庫額ウェイトを用いている。
 ウェイトの算定に当たっては、「工業統計表」を基礎資料として使用し、指数の業種分類概念に合う よう調整した上で算出した。



6.総合指数の算式

 ウェイトの算定にあたっては、製造工業について「工業統計表」を基礎資料として使用し、指数の業種分類概念に合うよう調整したうえで算出している。

  • It…t時点の総合指数
  • Pio…品目別平成22年平均単価(生産指数は品目別平成22年平均付加価値単価)
  • Qio…品目別平成22年1か月平均数量(基準数量)
  • Qit…品目別比較時数量
  • Wio…品目別平成22年ウェイト(ウェイトは鉱工業に対する万分比)
7.季節調整方法


手 法
  季節調整は米国センサス局のX−12−ARIMAを採用した。生産指数は、季節要因に加え、曜日・祝祭日要因およびうるう年要因により調整されている。在庫指数は、季節要因のみにより調整されている。

  季節調整済指数=原指数÷(季節指数×曜日・祝祭日指数)


8.旧指数との接続
 平成22年(2010年)基準による指数は、平成25年9月分(平成25年11月25日公表)から切り替えるとともに、平成20年1月まで遡及して過去系列を作成する。
  また、平成20年1月時点で旧指数との接続を行い、長期時系列を整備する。なお、平成17年(2005年)基準指数とのリンク係数の算出方法は次のとおりである。



9.寄与度

 ある業種又は品目の変動が総合指数の変動にどれだけ影響を与えるかをみる場合に寄与度を用いる。計算は次のとおりである。

            業種又は品目の寄与度