このたび、国指定重要文化財「石黒信由関係資料」が、追加指定を受けることになりました。
1 文化財の概要
(1) 名 称 石黒信由関係資料
(いしくろ のぶよし かんけいしりょう)
(2) 所有者 一般財団法人 高樹会(射水市新湊博物館へ保管寄託)
(3) 員 数 6,392点(今回追加指定2,630点)
(4)指定年月日 昭和59年6月6日
平成10年6月30日 追加指定
(5)文化財の特色
石黒信由とその子孫が作成した地図類、算学や航海術に関する著書類や記録類、測量器具などの関係資料。江戸時代の測量、地図作成の経緯や、技術の実際を具体的に示す基本史料として重要なものであり、江戸時代の学者の関係遺品としては現存する全国の資料の中でも、極めて希少なものと評価されている。
これまで初代信由の資料が中心であったが、今回、信由の事績を継承した信(のぶ)易(やす)ほか子孫三代の事績が判明したため、その資料を追加指定したもの
2 その他
(1)今回は追加指定のため国指定文化財の総件数(107件)に変更はない。
(2)我が国を代表する算学家・測量家である石黒家の事績に関し、まとまった遺品類であり、ふるさと教育の重要な資産のひとつとなる。
(3) 富山県及び射水市の文化遺産の新たな魅力として、広く情報発信することができる。