更新日:2022年6月2日

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長坂の棚田

棚田を起点とした農村の美しさを全国へ

石川県境にほど近く氷見市北西部に位置する長坂集落。標高約200mの急傾斜地には美しい棚田が広がっています。天気のよい日には、富山湾越しに浮かぶ立山連峰を眼下に望む美しい景観が広がり、平成11年に「日本の棚田百選」に認定されました。平成10年には、富山県初の「棚田オーナー制度」を開始し、棚田の魅力を広く発信しながら地域活性化に向けた活動に精力的に取り組む長坂集落の魅力を紹介します。

長坂の棚田(俯瞰景)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

棚田オーナーとの農村交流

都市住民が田植えや稲刈りなどの農作業を体験しながら交流活動をする長坂の棚田オーナー制度。オーナーが来られない間の普段の田んぼの管理は「椿衆(つばきしゅう)」と呼ばれる地元住民たちが行います。「椿衆」は農作業体験の際には、棚田オーナーに指導しながら一緒に作業を行います。

このオーナー活動を始めるきっかけは、中山間地域の人口減少や高齢化が深刻化、担い手不足が進行し、農地の荒廃が進んでいくのでは…と長坂集落の住民たちは危機感を感じたからです。「集落の農地を守らなければならない」という住民の強い思いが県や市、関係機関を動かし、農地の整備を進めるとともに、地域活性化策としての棚田オーナー制度を導入しました。

いまでは県内外から年間延べ300人ものオーナーやその他関係者が訪れるようになり、多くの人たちが長坂集落の美しい景観や美味しいお米を楽しんでいます。

「棚田の里」を守る保全活動

長坂地区には、棚田オーナー以外の観光客も年間を通して多く訪れ、「棚田の里」として知られ、地域の活性化も進んでいます。

美しい「棚田の里」をより良い形で後世に渡していくためにも、長坂集落は「中山間地域等直接支払制度」を活用し、幅広い年代の住民が一体となって農用地を中心に設備保守等地域環境保全活動に取組んでおり、この活動を通して世代を超えた絆が深まっています。長坂棚田オーナー(活動の様子)

「地域の宝」を観光資源に

『天平夢の里長坂心のふれあう村づくり』という集落内の名所旧跡を紹介する冊子。この冊子では自社や古木、滝などを紹介し、観光客のガイドブックとして活用するだけでなく、それらの「地域の宝」としての価値を後世へ伝えたという思いも込められています。

長坂集落の藤井隆区長は「これまでたくさんのお褒めの言葉を棚田オーナーの皆様から頂くことで、地域住民は農地の維持活動により一層励んでいます。棚田オーナーの方々だけでなく、観光に来た方々にも長坂の良さを感じてもらえるよう、これからも精進してまいります。そしてここ長坂から、自然豊かな氷見市の景観を全国へ発信し、より多くの方に氷見市を愛してもらえるようになれば幸いです」と話しました。

長坂の棚田をきっかけに氷見市の魅力が全国に広がるのが楽しみです。

お問い合わせ

所属課室:農林水産部農村振興課 

〒930-0004 富山市桜橋通り5-13 富山興銀ビル4階

電話番号:076-444-3380

ファックス番号:076-444-4427

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