更新日:2021年2月24日

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マンホールのフタの話

下水道の施設は、処理場やポンプ場以外は、地下に埋められているため、普段目にすることはあまりありません。
そんな中で、マンホールのフタだけは、皆さんが日常よく目にするものです。

さて、「マンホール」ってなんでしょう?マンホールは英語でMan(マン:人)Hole(ホール:穴の意味。ゴルフでホールインワンとか言いますよね。ブラックホールなども同じ。)です。日本語では人孔(じんこう)と言いますが、孔は穴のことなので、英語をそのまま日本語化した上手な訳語ですが、一般的にはマンホールの方が分かりやすいと思います。点検や清掃などのために人が入ることのできる穴のことをマンホールといいます。小さくて人が入れないようなものをハンドホール(手のハンドです)と呼ぶ場合もありますが、下水道では普通「桝」(ます)と呼びます。

マンホールのフタなんかどれも同じと思っていませんか?実はマンホールのフタにはいろんな顔があります。それぞれの町でいろんな工夫や思いがこめられているんです。

以下では、県内の各市町村のマンホールの「フタ」を紹介します。あなたの町のフタはどんな「顔」をしてますか?
ところで、マンホールのフタはなぜ円いのでしょうか。解答はこのページの最後で。

富山県

富山県のマンホールのフタ

富山県の流域下水道のマンホールのフタです。図案は立山連峰をイメージした富山県のマークです。

富山県神通川左岸流域下水道のマンホールのフタ

昔、神通川にかかっていた舟で作った橋(富山舟橋)と、常夜塔をデザインしたマンホールフタです。
64艘の舟を2本の鉄の鎖でつなぎ、上に板を渡して橋としたそうです。
市内西部の神通川左岸流域下水道の関連公共下水道で使われているフタです。
右下に見える「お」の字は「汚水(おすい)」の「お」です。

富山市

富山市浜黒崎処理区のマンホールのフタ

富山市の草花「あざみ」をデザインしたマンホールフタです。
市内中心部の浜黒崎処理区で使われています。
「あざみ」は、昭和48年3月5日に、市の木「けやき」、市の花木「つばき」とともに選ばれました。
「あざみ」は赤紫色の花と深緑のとげのある葉が特徴のどこででも見られる草花ですが、根は薬用になり、「富山のくすり」ともつながることから選ばれたそうです。

富山市水橋処理区のマンホールのフタ

橋と桜と花火をデザインしたマンホールフタです。
市内東部の水橋処理区で使われています。水橋は県内有数のクスリの街としても有名です。
川は白岩川で、橋は水橋中心部にかかる東西橋です。川岸は桜の名所となっています。
明治2年、白岩川に初めて橋がかかったことを記念して始まった、「水橋橋祭り」では、夏の夜空を彩る盛大な花火や幻想的なご神灯流しなどで盛り上がります。

富山市(旧大沢野町内)

旧大沢野町内のマンホールのフタ

旧大沢野町の花「サルビア」と木「マツ」の周りを人々が手をつなぎ、輪となって、中央には「町章」を配したデザインです。

富山市(旧大山町内)

旧大山町内のマンホールのフタ

旧大山町のデザインは、平成4年に一般公募し、上滝中学校の生徒の作品を採用し作成され、昭和63年に制定された町花のナデシコをモチーフにし、中心には、大山町章を配置したものとなっています。

富山市(旧八尾町内)

旧八尾町内のマンホールのフタ

中央に旧八尾町の「町章」を配し、その四方に町花である「ツバキ」を表現してあります。

富山市(旧婦中町内)

旧婦中町内のマンホールのフタ

旧婦中町の花「スイセン」をデザイン化したもの。

富山市(旧山田村内)

旧山田村内のマンホールのフタ

電脳村で知られる旧山田村のマンホールフタは、村の花「雪つばき」をデザインしたものです。

富山市(旧細入村内)

旧細入村内のマンホールのフタ

旧細入村の花「キク」と村花木「サザンカ」をあしらえ、中央に村章を配したデザインマンホールフタです。
村章は、細入(ホソイリ)のホをはばたく鳥に似せて中央に配し、ソイリを図案化し、色どり美しい自然に囲まれた細入村がさらに飛躍することを願ったものです。

高岡市

高岡市のマンホールのフタ

万葉集や義経の故事にあります、高岡市の雨晴海岸の風景です。上の方の白い雪を頂いた山々は、立山連峰です。
義経が弁慶らとともに、奥州へ落ち延びていくとき、にわか雨にあい岩の下で雨が晴れるのを待ったという言い伝えがあります。
遠浅で波も静かなため、絶好の海水浴場となっています。

高岡市のマンホールのフタ夕焼けバージョン

左のフタの夕焼けバージョンです。色を変えるだけでこんなに違って見えます。

高岡市(旧福岡町内)

旧福岡町内のマンホールのフタ(カラー)

旧福岡町の花木「サクラ」をデザインしたマンホールフタです

旧福岡町内のマンホールのフタ(通常)

一般に使われている、右上のフタの着色していないものです。

魚津市

魚津市のマンホールのフタ(カラー)

魚津市の花「カノコユリ」のデザインマンホールフタです。
「カノコユリ」は日本原産のユリ科の球根植物です。花に鹿の子絞り状の突起があります。魚津市はカノコユリの生産日本一で、「花の里」として有名な長引野地区では、カノコユリ球根の栽培が盛んに行われています。
通常入れているカラーマンホールフタは、左のとおりとなっております。ただ、レアものとして、背景の色が、黒・黄色・白の三色があります。市内一円に、2~3枚づつ入っております。時間のある方は、一度探してみてください。

魚津市のマンホールのフタ(レアもの)

レアものの一つ、背景の色が黒のものです。どこにあるかはないしょだそうです。

氷見市

氷見市のマンホールのフタ

ブリ(鰤)と定置網のデザインマンホールフタです。
氷見市は全国的に名高い「越中式定置網」発祥の地です。「越中式定置網」は魚獲量の調整ができることから、環境に優しい資源管理型漁法といわれています。
また、「ブリ」は冬の富山を代表する味覚です。「氷見鰯」は全国にその名が知られています。

滑川市

滑川市のマンホールのフタ

雄大な北アルプス立山連峰を背景に滑川市のホタルイカ漁をデザインしたマンホールフタです。
ホタルイカは体に千個もの発光器を持つ小さなイカで、ふだんは深海に棲んでいますが春になると産卵のために富山湾の岸近くに集まってきます。群をなしたホタルイカが海面に放つ青白い神秘的な光は宝石のように美しく、そのホタルイカがやってくる滑川の海面は国の特別天然記念物にも指定されています。
毎年4月から5月にかけて観光船からホタルイカ定置網漁が観賞できる滑川の「ほたるいか海上観光」は世界的にも珍しく、網いっぱいのホタルイカが一斉に発する光はまさに光のファンタジーであり、素晴らしい感動を与えてくれます。

黒部市

黒部市のマンホールのフタ

黒部川の清流を力強く泳ぐ「アユ」のデザインマンホールフタです。
中央の花は、市の花「ユリ」です。

黒部市(旧宇奈月町内)

旧宇奈月町内のマンホールのフタ

中央に旧宇奈月町の町章配したマンホールフタ。

砺波市

砺波市のマンホールのフタ

チューリップ栽培で知られる砺波市のマンホールは、もちろん市の花チューリップをデザインしたものです。
毎年4月下旬から開かれる、「となみチューリップフェア」には県内外から約30万人の人が、700品種約300万本のチューリップ観賞に訪れます。

砺波市(旧庄川町内)

旧庄川町内のマンホールのフタ

旧庄川町の花木に指定されている江戸彼岸桜をイメージしたマンホールです。江戸彼岸桜は太平洋側に多く見られる山桜で、北陸に群生するのは珍しく、日本海側最大の自生地として知られています。
春になると、庄川右岸の山々に薄紅色の江戸彼岸桜が花を咲かせ、人々の心を和ませます。

小矢部市

小矢部市のマンホールのフタ

小矢部市のデザインマンホールフタは、市章を中心に、周りに「火牛」、
市木「宮島杉」、市花木「紅梅」、市花「花菖蒲」をデザイン化したものとなっています。
「火牛」は、小矢部市と石川県津幡町の県境にある「倶利伽羅峠」において、1183年に行われた源義仲と平維盛との戦い「源平倶利伽羅合戦」で源義仲が「火牛の計」という牛500頭にたいまつをつけ平家軍にけしかけたという戦術を用い、平家軍に勝利したという故事をモチーフにしています。

南砺市(旧城端町内)

旧城端町内のマンホールのフタ

旧城端町のマンホール蓋のデザインは、300年の歴史を誇る県指定の重要無形文化財「城端曳山祭り」で有名な、城端神明宮の春祭礼時に行われる曳山(6台)の車輪の模様を周りに、中央には、町の花である「ミズバショウ」(富山県指定天然記念物縄ケ池ミズバショウ群落)と、その周りの桜の模様は、町の木である「越の彼岸桜」(富山県指定天然記念物越の彼岸桜自生地)をイメージして作られております。

南砺市(旧平村内)

旧平村内のマンホールのフタ

旧平村のマンホールフタは、村の木 桐 村の花 つつじをデザインしてあります。

南砺市(旧上平村内)

旧上平村のマンホールのフタ

マンホール蓋の中央部には合掌住宅等のイメージを表現する村章がデザインしてあります。

南砺市(旧利賀村内)

旧利賀村のマンホールのフタ

旧利賀村のマンホールは村の花「ささゆり」をデザインしてあります。
細長い葉がささに似ているのが名前の由来です。旧利賀村はこのささゆりがいたるところに自生しており、きれいに反り返った美しい形、いやみがなく品のよい香りから村の花としました。

南砺市(旧井波町内)

旧井波町内のマンホールのフタ

川の中で元気に泳ぐ5匹の鯉を木彫りの欄間風にデザインしたマンホールの蓋です。
旧井波町の下水道が整備されることにより、川がきれいになり波の中に元気よく5匹の鯉が泳ぐ姿をイメージしています。

南砺市(旧井口村内)

旧井口村内のマンホールのフタ

旧井口村の花木「ツバキ」をデザインしたマンホールのふたです。
「ツバキ」は、昭和53年に村の花木として村の草花「福寿草」、村の樹木「ブナ」とともに選ばれました。
「ツバキ」は、身近な庭木で、和字「椿」があるように春の代表的な花木です。毎年3月下旬には、「いのくち椿まつり」が開催されます。

南砺市(旧福野町内)

旧福野町内のマンホールのフタ(ツツジ)

旧福野町の町章と花木『つつじ』をデザインしたマンホール蓋です。町章はフクノの『フ』の字九個で星、『の』の字一字で日と月を、全体で日、月、星をあらわしています。つつじは紅、桃、紫、白等色鮮やかな花を5~6月に咲かせます。市内の公共施設、企業、各家庭でもたくさん見られますが、南砺市園芸植物園には約30種ほど植えられています。散策やイベント・講習会等で来場された方々の目を楽しませています。

旧福野町内のマンホールのフタ(特別版)

旧福野町の公共下水道マンホール蓋は通常凸バージョンを採用していますが、福野文化創造センター(円形劇場ヘリオス)周辺道路には特別版として凹彩色バージョンも設置してあります。8月下旬のスキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドなどヘリオスへご来場の折には是非探してみてください

南砺市(旧福野町内)

旧福野町農業集落排水のマンホールのフタ(菊)

下水道類似施設である福野町農業集落排水のマンホールには旧福野町の花である『きく』をデザインしてあります。電照菊栽培が盛んな当市では、南砺市園芸植物園を会場として11月3日より『南砺菊まつり』が開催されます。菊愛好家らが1年間丹精こめ育てられた菊の展示や同時開催のイベント等を楽しみに毎年多くの来場者があります。

旧福野町内のマンホールのフタ(ツツジ無着色)

ツツジのマンホールフタの着色していないものです。

南砺市(旧福光町内)

旧福光町内のマンホールのフタ

旧福光町の花「ハクサンシャクナゲ」をデザインし、中央に町章を配したマンホールフタです。

射水市

射水市のマンホールのフタ

市章を取り囲むように、射水市の花「カワラナデシコ」と花木「あじさい」をあしらったデザイン蓋です。市章は、射水の頭文字「い」の字を基に、輝く日本海を表現したものです。カラー版は市内に1箇所のみ設置されています。

射水市(旧新湊市内)

旧新湊市内のマンホールのフタ

旧新湊市の花「ケイトウ」のデザインマンホールフタです。
「ケイトウ」は夏、秋に、赤または黄の小花を鶏冠状に多数つけます。
花言葉が、「不死」「無窮」「非凡」などで、富山新港と臨海工業地帯により未来に飛躍する街にふさわしいということで、昭和48年8月に選ばれたそうです。

射水市(旧小杉町内)

旧小杉町内のマンホールのフタ

マンホール蓋の中央には旧小杉町の「小」と「杉の葉」を図案化した町章(昭和50年制定)を置き、その周りに昭和56年に町民から募集し選定した町花「菊」・町木「杉」をデザインし、平成元年より使用しています。
また、適切な維持管理のため、汚水管には「こすぎ」、雨水管には「うすい」と表示し、判別が容易にできるように工夫しています。
毎年秋に開催する「菊花展」では、みごとな大輪が市民に潤いを与えています。

射水市(旧大門町内)

旧大門町内公共下水道のマンホールのフタ

子供達の健やかな成長を願って行う「越中だいもん凧まつり」は県内外の多くの愛好家や外国人で賑わい、24畳の大凧をはじめ、連凧や魚の形をした変わり凧など、大小7000余りの凧が庄川の大空を鮮やかに彩ります。
そこで揚げられる「だるま凧」をデザインしたマンホールフタです。
市内の公共下水道、特定環境保全公共下水道区域で使用されています。

旧大門町内西部のマンホールのフタ

農業集落排水事業大門西部地区で使われているデザインマンホールフタです。
秋に庄川やその支川で地域を流れる鴨川をさかのぼるサケをデザインしています。サケの腹が赤いのは、婚姻色をあらわしています。

旧大門町内中部のマンホールのフタ

農業集落排水事業大門中部地区で使われているデザインマンホールフタです。
農業集落排水事業大門南部地区では同じデザインですが、下の文字の部分が「大門南部」となっています。
米どころをあらわす、米俵とわら束がデザインされています。

旧大門町内のマンホールのフタ(地域し尿処理施設)

地域し尿処理施設整備事業土合団地地区で使われているマンホールフタです。
中央には町章が配されています。

旧大門町内のマンホールのフタ(串田中部)

農業集落排水事業串田中部地区で使われているマンホールフタです。
宮新田地区では同じデザインで、文字の部分が「宮新田集落排水」になっています

射水市(旧下村内)

旧下村内のマンホールのフタ

旧下村のマンホールのふたは、ごくシンプルなデザインとなっています。ふたには、「下村」の文字と事業名「集落排水」の文字が刻まれています。

射水市(旧大島町内)

旧大島町内のマンホールのフタ

旧大島町の花「ウメ」と、「白鳥」、右下に町章を配したデザインです。
旧大島町鳥取は古事記に「鳥取の里」と記され、歴史書にあらわれた県下最古の地名です。垂仁天皇の皇子(誉津別命:ほむちわけのみこと)が成人しても口が利けなかったんですが、ある日空を飛んで行く白鳥の声を聞いて初めてものを言いました。そこで天皇はその鳥を捕らえるよう命じ、白鳥を追い求めて諸国を廻った末、遂に「越の国和那美の水門」で捕らえたという白鳥伝説のゆかりの地として町の史跡になっています。

上市町

上市町のマンホールのフタ

上市町の特定環境保全公共下水道の区域や農業集落排水処理事業の区域で使われているマンホールフタです。
マンホール中央は上市町の町章を、周囲には4つの町の花「リンドウ」を表現しています。花の間は町のシンボル「剱岳」をイメージしています。

入善町

入善町のマンホールのフタ

入善町の花、チューリップと美しい山河や豊かな海をイメージしています。
チューリップは、昭和58年に町の花として制定、春には色とりどりの花が畑一面に咲きそろい、残雪の北アルプスと合わせて、大変美しい景観をつくっています。
チューリップの球根の出荷は年間約1,300万球で、全国を代表する産地となっています。

朝日町

朝日町のマンホールのフタ

中央に朝日町の「町章」を配し、その四方に町花である「ツツジ」を表現してあります。

舟橋村・上市町・立山町(中新川広域行政事務組合)

中新川広域行政事務組合のマンホールのフタ

中新川広域行政事務組合の構成町村の花をデザインしたマンホールフタです。上市町「リンドウ」立山町「キク」舟橋村「サツキ」

【解答】マンホールのフタはなぜまるい?

マンホールのフタがまるい理由はいろいろあるようですが、一般的で誰もが納得できるのは、「まるいフタは中に落ちない。」という理由です。四角いフタですと斜めにすると中に落ちてしまいます。中の穴はフタより小さくなっていますから、まるいフタはどうやっても中に落とすことはできません。
もっとも、最近のフタは「ちょうつがい」がついていたりして簡単には落ちないようになっていますので、四角でも良いのですが、マンホール自体がまるいものが多いため、今でもまるいフタが一般的です。他にもガタツキが少ないとか、重さに耐える能力に方向性がないとか、まるが正方形(真四角)より面積が小さい(材料費が安い)とかちょっとむつかしい話がいっぱいあります。

お問い合わせ

所属課室:土木部都市計画課 

〒930-8501 富山市新総曲輪1-7 防災危機管理センター8階

電話番号:076-444-3345

ファックス番号:076-444-4421

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