運輸・通信・観光

  交通網の整備発達は、生活領域の拡大、人・モノ・情報の交流を活発にし、地域経済・文化の発展と活性化をもたらす。このため、高速道路網や新幹線鉄道網の整備等、高速大量輸送時代にふさわしい新しい交通体系の整備が推進されている。
 北陸新幹線は、高速交通体系の中軸として国土の均衡ある発展に不可欠なものであり、沿線地域だけでなく、日本全体の飛躍・発展に極めて大きな効果をもたらすものである。また、大規模災害時等においては東海道新幹線の代替補完機能を有する、日本海国土軸の形成に必要不可欠な国家プロジェクトである。
 北陸新幹線長野〜富山・金沢間については、昭和47年に基本計画決定、翌48年の整備計画決定から40年余という長い年月を経て、平成27年3月14日に開業した。また、金沢〜敦賀間については、平成24年8月に着工され、現在、平成27年1月14日の政府・与党申合せにより、平成34年度末までの完成・開業に向けて整備が進められている。
 一方、新幹線の開業に伴い、多くの県民の日常生活を支える交通機関として「あいの風とやま鉄道」が開業し、県内を東西に走る基幹鉄道として日々利便性の向上に努めている。
 幹線道路では、平成27年度に能越自動車道の氷見南インターチェンジが供用となった。
 また、平成28年2月には国道8号の魚津市佐伯から滑川市大掛地内2.3kmの4車線化が供用となり、同年3月には同じく国道8号の射水市沖塚原から川口地内1.1kmの坂東交差点立体化が供用となった。
 富山きときと空港では現在、国内線は羽田便(1日4往復)、札幌便(1日1往復)が就航している。国際線はソウル便(週3往復)、大連便(週2往復)、上海便(週2往復)、台北便(週4往復)が就航している。
 また、チャーター便も国内線・国際線ともに運航されている。
 環日本海・アジアの交流拠点として、今後とも空港機能の一層の充実を図ることとしている。
 観光については、平成27年度に「新・富山県観光振興戦略プラン」を策定し、「海のあるスイス」として旅行者に選ばれ続けるよう、戦略的な観光地域づくりや広域観光の拠点化、富山らしい魅力創出、戦略的なプロモーション、国際観光の推進、コンベンションの誘致促進に取り組んでいくこととしている。




                              富山空港の利用状況

資料:富山県富山空港管理事務局