統計情報ライブラリー/生活・環境社会生活基本調査
6 趣味・娯楽
6 趣味・娯楽
 仕事、学業、家事などのように義務的に行う活動ではなく、個人の自由時間の中で行うものをいう。
 趣味・娯楽は、「映画鑑賞(テレビ・ビデオなどは除く)」、「パチンコ」、「カラオケ」など19種類について調査している。  
(1) 趣味・娯楽の状況 ―1年間に「趣味・娯楽」を行った人は83万3千人、行動者率は83.7%―
 過去1年間に何らかの「趣味・娯楽」を行った人は83万3千人で、10歳以上人口に占める割合(行動者率)は83.7%(全国:85.9%)となっている。行動者率を平成8年と比較すると、7.1ポイント低下している。
 行動者率を男女別にみると、男性は行動者数40万4千人で84.5%(同:86.3%)、女性は行動者数43万人で83.1%(同:85.6%)と、男性が女性よりやや高くなっている。これを平成8年と比較すると、男性は8.2ポイント、女性は5.9ポイントそれぞれ低下している。  
(2) 年齢階級別の状況 ―男性はすべての年齢階級で行動者率が低下―
 「趣味・娯楽」の行動者率を年齢階級別にみると、男性は10〜14歳が98.6%、女性は15〜24歳が95.1%で最も高くなっている。(図20)  


 また、これを15歳以上の年齢階級で平成8年と比較すると、男性はすべての年齢階級で低下しており、女性も65〜74歳を除くすべての年齢階級で低下している。特に、男性は25〜34歳、女性は75歳以上で低下幅が最も大きく、それぞれ10.2ポイント、9.5ポイントとなっている。(図21)
 


(3) 種類別の状況 ―平均行動日数が多いのは、男性は「テレビゲーム」、女性は「趣味としての読書」―
 「趣味・娯楽」を行った人をその種類別にみると、男性は「趣味としての読書」が17万1千人(行動者率35.8%)で最も多く、次いで、「カラオケ」が16万4千人(行動者率34.3%)、「テレビゲーム(家庭で行うもの 携帯を含む)」が16万3千人(行動者率34.1%)となっている。
 一方、女性も「趣味としての読書」が22万8千人(行動者率44.0%)で最も多く、次いで、「園芸・庭いじり・ガーデニング」が19万1千人(行動者率37.0%)、「映画鑑賞(テレビ・ビデオ等は除く)」が19万1千人(行動者率36.8%)となっている。
 また、1年間の平均行動日数を「趣味・娯楽」の種類別にみると、男性は「テレビゲーム(家庭で行うもの 携帯を含む)」が104.5日で最も多く、次いで、「楽器の演奏」が73.2日、「趣味としての読書」が71.4日となっている。
 一方、女性は「趣味としての読書」が76.7日で最も多く、次いで、「園芸・庭いじり・ガーデニング」が65.4日、「楽器の演奏」が65.0日となっている。(図22)  


(4) 男女別の状況 ―男性は「パチンコ」、女性は「趣味としての料理・菓子作り」―
 「趣味・娯楽」の行動者率を男女別にみると、ほとんどの種類で女性が男性より高くなっている。
 男性が女性より高くなっているのは、差が大きい順に「パチンコ」、「日曜大工」、「テレビゲーム(家庭で行うもの 携帯を含む)」、「スポーツ観覧(テレビ等は除く)」、「カラオケ」となっている。
 一方、女性が男性より高くなっているものは、「趣味としての料理・菓子作り」、「編み物・手芸」、「和裁・洋裁」、「演芸・演劇・舞踊鑑賞(テレビ等は除く)」、「園芸・庭いじり・ガーデニング」などとなっている。(図23)  


(5) 年齢階級、種類別の状況 ―男性の10〜14歳では「テレビゲーム」の行動者率が94.4%―
 「趣味・娯楽」の行動者率を年齢階級、種類別にみると、男性は10〜34歳の各年齢階級では「テレビゲーム(家庭で行うもの 携帯を含む)」が最も高く、10〜14歳では94.4%となっている。また、35〜44歳では「映画鑑賞(テレビ・ビデオ等は除く)」、45歳以上の各年齢階級では「園芸・庭いじり・ガーデニング」が最も高くなっている。
 一方、女性は10〜14歳及び25〜34歳では「映画鑑賞(テレビ・ビデオ等は除く)」、15〜24歳では「カラオケ」、35〜44歳では「趣味としての読書」、45歳以上の各年齢階級では「園芸・庭いじり・ガーデニング」が最も高くなっている。また、「趣味としての読書」が男女ともすべての年齢階級で高くなっている。(表3)
 


(6) 行動率の増減状況(H8、H13) ―「映画鑑賞」が上昇、「カラオケ」は低下―
 平成8年と比較可能な「趣味・娯楽」の種類について行動者率をみると、男女とも「映画鑑賞(テレビ・ビデオ等は除く)」、「趣味としての読書」が平成8年から大きく上昇しており、3番目以降は、男性は「音楽会等によるポピュラー音楽・歌謡曲鑑賞」、「趣味としての料理・菓子作り」、「テレビゲーム(家庭で行うもの 携帯を含む)」、女性は「趣味としての料理・菓子作り」、「演芸・演劇・舞踊鑑賞(テレビ等は除く)」、「和裁・洋裁」などとなっている。
 逆に行動者率が低下したものは、男性は低下幅の大きい順に「カラオケ」、「スポーツ観覧(テレビ等は除く)」、「パチンコ」、女性は「カラオケ」、「スポーツ観覧(テレビ等は除く)」、「茶道」などとなっている。(図24)