統計情報ライブラリー/生活・環境社会生活基本調査
5 スポーツ
5 スポーツ
 余暇活動として行うスポーツをいい、学生が体育の授業で行うものや職業スポーツ選手が仕事として行うものは含まない。
 スポーツは、「野球(キャッチボールを含む)」、「サッカー」など15種類について調査している。  
(1)スポーツ活動の状況 ―1年間に「スポーツ」を行った人は66万9千人、行動者率は67.2%―
 過去1年間に何らかの「スポーツ」を行った人は66万9千人で、10歳以上人口に占める割合(行動者率)は67.2%(全国:72.2%)となっている。行動者率を平成8年と比較すると、6.6ポイント低下している。
 行動者率を男女別にみると、男性は行動者数35万1千人で73.5%(同:78.2%)、女性は行動者数31万7千人で61.3%(同:66.4%)と、男性が女性より高くなっている。これを平成8年と比較すると、男性は7.0ポイント、女性は6.3ポイントそれぞれ低下している。  
(2)年齢階級別の状況 ―男性は15〜24歳、女性は25〜34歳の行動者率が大きく低下―
 「スポーツ」の行動者率を15歳以上の年齢階級別にみると、男性は35〜44歳が85.9%、女性は15〜24歳が84.1%で最も高くなっており、以後年齢が高くなるに従っておおむね低下している。これを平成8年と比較すると、男性はすべての年齢階級で低下しており、女性も64歳以下のすべての年齢階級で低下している。特に、男性は15〜24歳、女性は25〜34歳で低下幅が最も大きく、それぞれ14.0ポイント、9.8ポイントとなっている。(図16)  
 
(3)種類別の状況 ―行動者率が高く、平均行動者日数も多い「運動としての散歩・軽い体操」―
 「スポーツ」を行った人をその種類別にみると、男性は「運動としての散歩・軽い体操」が17万3千人(行動者率36.3%)で最も多く、次いで、「ボウリング」が11万6千人(行動者率24.3%)、「つり」が10万2千人(行動者率21.3%)となっている。
 一方、女性も「運動としての散歩・軽い体操」が21万1千人(行動者率40.7%)で最も多く、次いで、「ボウリング」が8万7千人(行動者率16.9%)、「水泳」が8万5千人(行動者率16.5%)となっている。
 また、1年間の平均行動日数を「スポーツ」の種類別にみると、男性は「運動としての散歩・軽い体操」が97.0日で最も多く、次いで、「サッカー」が53.2日、「ジョギング・マラソン」が53.0日となっている。
 一方、女性も「運動としての散歩・軽い体操」が85.1日で最も多く、次いで、「バレーボール」が74.4日、「テニス」が63.0日となっている。(図17)

(4)男女別の状況 ―女性の方が行動者率が高いのは「バレーボール」、「バドミントン」、「運動としての散歩・軽い体操」―
 「スポーツ」の行動者率を男女別にみると、ほとんどの種類で男性が女性より高くなっている。
 男性が女性より高くなっているものは、差が大きい順に「つり」、「野球(キャッチボールを含む)」、「ゴルフ(練習場を含む)」、「ソフトボール」、「スキー・スノーボード」などとなっている。
 一方、女性が男性より高くなっているものは、差が大きい順に「運動としての散歩・軽い体操」、「バレーボール」、「バドミントン」となっている。(図18)

(5)年齢階級、種類別の状況 ―すべての年齢階級で行動者率が高い「運動としての散歩・軽い体操」―
 「スポーツ」の行動者率を年齢階級、種類別にみると、男性は15〜24歳及び25〜34歳では「ボウリング」、35歳以上の各年齢階級では「運動としての散歩・軽い体操」が最も高く、2番目以降に高い種類は年齢階級によって異なり、15〜24歳、25〜34歳及び35〜44歳では「野球(キャッチボールを含む)」、「スキー・スノーボード」、45歳以上の年齢階級では「ゴルフ(練習場を含む)」、「つり」などとなっている。
 一方、女性は15〜24歳では「ボウリング」、25歳以上の各年齢階級では「運動としての散歩・軽い体操」が最も高くなっており、2番目以降に高い種類は、15〜24歳では「運動としての散歩・軽い体操」、「スキー・スノーボード」、25〜64歳の各年齢階級では「ボウリング」、「水泳」などとなっている。(表2)

(6)行動率の増減状況(H8、H13) ―上昇したのは「ジョギング・マラソン」のみ―
 平成8年と比較可能な「スポーツ」の種類について行動者率をみると、平成8年に比べ上昇したものは男女とも「ジョギング・マラソン」のみとなっており、逆に低下したものは、低下幅の大きい順に男性は「ボウリング」、「スキー・スノーボード」、「野球(キャッチボールを含む)」、「ゴルフ(練習場を含む)」、女性は「スキー・スノーボード」、「ボウリング」、「テニス」などとなっている。(図19)