統計情報ライブラリー/経済富山県産業連関表
進む産業のサービス化
第三次産業の構成比は5年間で2.2ポイント増
 第三次産業の構成比は昭和55年以降拡大を続けている。とりわけ、サービス業の伸長が著しい。

 第三次産業の構成比は拡大傾向にあり、50年38.1%、55年37.1%、60年40.0%、2年42.2%と構成比は増加しているものの、前項でみたように特化係数の低い産業が多い。
 この内、サービス業は31.6%を占め、昭和50年から徐々にその比率を高めてきている。
 また、サービス業の内訳をみると、対事業所サービスの伸長が著しいが、全国生産額に占める割合は0.68%と低い水準にある。これは、近年、伸びの著しい対事業所サービス業の立地が大都市や地方中枢都市に多いことが一因と考えられる。しかしながら、図2に見られるように富山県のその他の対事業所サービス業は、他のサービス業種に比較して非常に高い伸びを示していることなどから今後も高い伸びが期待できる。
 なお、事業所統計の数値を参考のために掲載するが、ここからも他県、他都市に比べ、絶対数において劣ること、伸び率に関しては他に比べ高いことが読み取れる。ただし、平成2ないし3年以降、経済情勢がかなり変化していることには留意する必要がある。

表 対事業所サービス業従業者数の比較(事業所統計)
  富山市 金沢市 新潟市 富山県 石川県 新潟県 全国 富山県の
対全国シェア
昭和61年 10,249人 15,304人 18,723人 23,898人 28,729人 55,061人 3,181,970人 0.75%
平成3年 16,500人 23,441人 25,795人 33,057人 39,520人 71,856人 4,434,333人 0.75%
5年間の伸び率 1.61倍 1.53倍 1.38倍 1.38倍 1.38倍 1.31倍 1.39倍
増加数 6,251人 8,137人 7,072人 9,159人 10,791人 16,795人 1,252,363人 0.73%
従業者総数の伸び率 1.08倍 1.10倍 1.08倍 1.07倍 1.08倍 1.07倍 1.10倍
注 物品賃貸業、協同組合(他に分類されないもの)、情報サービス・調査・広告業、その他事業所、サービス業、専門サービス業を範囲とした。

対事業所サービス業
 図2では、広告・調査・情報サービス、物品賃貸サービス、その他の対事業所サービス業が該当する。その他の対事業所サービス業には、建物サービス、法務・財務・会計サービス、土木建築サービス、労働者派遣サービス等が含まれ、この内、建物サービスに含まれる対ビルサービスの成長が著しい。

図1

図2