〜うまみ。あまみ。ふと香る。/ほほえむうまさ、富山から。〜
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富山の水・富山の大地・富山の人が育てた富山づくしのお米「富富富(ふふふ)」が、昨年秋に満を持してデビューしました。その美味しさに思わず「ふふふ」と笑みがこぼれるこの新品種を、全国で広く愛される「トップブランド」として育てていきます。 |
1 開発の経緯■「コシヒカリ」の課題の克服
おいしいお米づくりの元となる「種もみ」の県外出荷量が日本一であり、日本の米づくりを支えてきた富山県。猛暑によるお米の品質低下が全国的な問題となってきた平成15年、富山県はその解決をするべく新品種開発プロジェクトをスタートさせました。 ![]() ▲猛暑により白く濁った玄米(左)と整粒(右)
新品種開発にあたって掲げた方針は、「コシヒカリの課題を克服し、美味しさを最大限に発揮する品種の育成」。日本各地で栽培され、人気、生産量ともに群を抜くコシヒカリですが、実は以下のような3つの課題を抱えていたのです。
![]() ▲富山県及び全国の1等米比率の推移
■新品種の開発
富山県が開発に取り組んだのは、高品質で美味しさを最大限に発揮する"プレミアム米"。約15年の歳月をかけた努力が実を結び、生産者・消費者いずれにとっても最高のお米が生まれました。 「富富富」は、コシヒカリよりも高温に強く、草丈が短いため倒伏しにくいうえ、いもち病にも強いため農薬の使用量が節減できるといった栽培しやすい特長を持っています。さらに生産者を登録制とし、徹底した栽培管理により安全・安心も追求しています。 デビュー年となった平成30年産については、県内469の経営体により518ヘクタールで作付けられ、約2,570トンが収穫されました。 ![]() ▲倒伏しにくい特性を持つ「富富富」(左「コシヒカリ」/右「富富富」)
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2 美味しさのヒミツ栽培面だけでなく、特筆すべきはその味です。「富富富」は、粒ぞろいや炊き上がりの香りとつやの良さに加え、「コシヒカリ」と比べ炊飯米の遊離アミノ酸含有量が多いため、食べたときにきわだつ旨みと甘みが広がります。また、時間が経ってもほぼ炊いたときの硬さや粘りのままで、美味しさが保たれます。
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3 ブランド化への取組み本格デビューに向け、富山県では「富富富」のブランド化を大切に進めてきました。平成30年2月には、富山県美術館でキャッチコピーとロゴデザインを発表。キャッチコピーの「うまみ。あまみ。ふと香る。」は、「富富富」の魅力を端的に表現し、「ほほえむうまさ、富山から。」には、「ふふふ」とほほえむ幸せを、この富山からお届けしたいという思いが込められています。 ロゴデザインは、白地に赤の「富」の文字の形の変化に、古来から米づくりを支えてきた人々や稲作文化の歴史をなぞらえ、金色の稲穂を左右にあしらって富山米を代表するブランドとしての高級感を演出しています。 ![]() ▲「富富富」のロゴデザイン・キャッチコピー
![]() ▲「富富富」のパッケージ
また、平成30年7月に都内で開催されたCM・パッケージ発表会には、イメージキャラクターをつとめる女優、木村文乃さんが登場。「どんなおかずにも負けないお米。とりこになること間違いなしです。」とアピールしました。 CMの中の木村さんは"富山県出身で帰省中のOL"という設定。地元の男性から新しい米の名前を尋ねられ、にこやかに「ふふふ」と答える木村さんですが、まるで秘密にしているかのような「ふふふ」のフレーズに、「富富富」の名称をしっかり印象付けられるCMとなっています。 ![]() ▲CM・パッケージ発表会
![]() ▲「富富富」のポスター
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4 「富富富」のデビュー、そしてこれから平成30年10月11日、ついに富山米新品種「富富富」がデビューの日を迎えました。県内外一斉販売となったこの日は、日本橋三越本店においてデビュー記念イベントを開催。来場者の反応からも首都圏での関心の高さがうかがわれました。 生産面においては、平成30年産「富富富」の1等米比率が約99%と品質の高さを示したことや好調な販売状況も後押ししたこともあり、県が実施した平成31年度の生産者募集には684の経営体が応募。収穫量は昨年のおよそ2倍となる5,500トンを見込んでいます。 デビュー2年目を迎える平成31年度も引き続き、県内はもちろん全国の消費者から愛され、選ばれ続ける「富山米のトップブランド」となるよう、積極的なPRや高品質・良食味生産に取り組んでいきます。どうぞご期待ください! ![]() ▲デビュー記念イベント(日本橋三越本店)
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