特集

ねんりんピック富山2018
富山県厚生部 高齢福祉課

 

はじめに


平成30年11月3日(土)から6日(火)まで、県内全15市町村において「第31回全国健康福祉祭とやま大会(ねんりんピック富山2018)」が開催されました。

「全国健康福祉祭」は、60歳以上の方々を中心として、あらゆる世代の人たちが楽しみ、交流を深めることができる健康と福祉の総合的な祭典で、昭和63年から毎年開催されており、富山県では初開催となりました。

とやま大会では大会史上最多となる27種目のスポーツと文化の交流大会のほか、美術展、地域文化伝承館、健康や福祉、生きがいをテーマとした展示など、様々なイベントを開催し、地域や世代を超えた交流の輪が広がりました。

1 大会の概要

(1) 名称
第31回全国健康福祉祭とやま大会
(2) 愛称
ねんりんピック富山2018
(3) 主催
厚生労働省、富山県、一般社団法人長寿社会開発センター
(4) 共催
スポーツ庁
(5) テーマ
「夢つなぐ 長寿のかがやき 富山から」
(6) 会期
平成30年11月3日(土)〜6日(火)4日間
(7) 会場地
県内全15市町村

2 大会の実施状況


(1)総合開会式(平成30年11月3日)

「夢つなぐ 長寿のかがやき 富山から」をテーマに開催した第31回健康福祉祭とやま大会(ねんりんピック富山2018)は、全国から選手、役員、出演者、観客等、約19,600人が参加した総合開会式で幕を開けました。


① 式典前アトラクション

雄大な立山連峰を詠んだ越中万葉の朗唱から始まり、朗唱にあわせ、「ライチョウの舞」を披露したほか、勇壮な富山の太鼓、チアリーダーによる応援パフォーマンスと続き、最後に、園児、小学生等が、「きときと夢体操 ねんりんピックバージョン」を披露し、会場を盛り上げました。

② 式典

式典音楽隊の演奏に合わせ、47都道府県と20政令指定都市の選手団約10,000人が「富山きときと夢KIDS」とともに入場行進しました。炬火点火では、「海」、「川」、「里」、「山」にまつわる県内4つの祭りから採火した炬火を、総合開会式会場で三世代スポーツ一家、パラリンピック出場者、富山県選手団代表が引き継ぎ、元オリンピアンの最終ランナーにより、炬火台に点火され、会場は大きな拍手に包まれました。

主催者等のあいさつ、歓迎のことばに続き、常陸宮妃殿下のおことばを賜りました。式典の最後には、選手及び富山きときと夢KIDSの代表が高らかに「長寿のかがやき 元気とやま宣言」を行いました。

③ メインアトラクション

メインアトラクションは、第一景では大漁を祈願する民謡「伏木帆柱起し祝い唄」に合わせ港町の賑わいや海の波を、第二景では合歓(ねむ)の花でお化粧の真似ごとをする少女たちと川の流れを、第三景では伝統的な民俗芸術の粋と富山の実り豊かな里を、第四景では富山の荘厳な山々とその中で息づく生命の躍動を、フィナーレでは富山の豊かな自然(海・川・里・山)とそこに育まれた生命・人々の輝きを全出演者で表現しました。

県洋舞協会を中心に、小学生からねんりん世代まで幅広い年齢層が出演し、大きな拍手と歓声の中で総合開会式は終了しました。

(2)交流大会(平成30年11月3日(土)〜6日(火))

県内10市4町1村で、スポーツ交流大会(10種目)、ふれあいスポーツ交流大会(12種目)、文化交流大会(5種目)の計27種目の交流大会を開催しました。中でもふれあいスポーツ交流大会のカローリングとビーチボールはとやま大会で初めて開催されました。


カローリング
ビーチボール
(3)各種イベント

ねんりん世代から子どもまで誰もが気軽に楽しめるイベントにより、ねんりん世代の元気な活躍ぶりをアピールし、健康長寿や生きがいの大切さを再認識するとともに、来県者が、富山の魅力を満喫できるよう、ふれあい広場や地域文化伝承館、健康フェア、美術展などの各種イベントを、富岩運河環水公園周辺を中心に開催しました。

地域文化伝承館
(4)総合閉会式(平成30年11月6日)

総合閉会式は、富山の美しい民謡、富山に伝わる代表的な民謡である「越中おわら」の披露で始まりました。

① 式典

選手団代表入場に続き、主催者等を代表して、大会会長の石井驤齦x山県知事、宮川晃厚生労働審議官、今里讓スポーツ庁次長があいさつをしました。

メモリアル映像でとやま大会を振り返り、次期開催地の和歌山県に大会旗が引き継がれ、仁坂吉伸和歌山県知事から「ねんりんピック紀の国わかやま2019」への抱負が述べられました。

② 次期開催地アトラクション

次期開催地アトラクション「空海より(ミュージカル)」が披露され、大きな拍手が送られました。

③ メインアトラクション

富山県出身の声楽家平井香織さんや澤武紀行さんによる独唱「少年時代」や、富山県合唱連盟による「むぎや(混声合唱組曲「富山に伝わる三つの民謡」より)」を披露しました。

フィナーレでは、出演者全員がステージに登場し、選手団や観客とともに、「ふるさとの空」を合唱し、会場全体が、感動に包まれる中で総合閉会式は終了し、4日間のとやま大会は幕を閉じました。

3 参加者数実績

4 事業スケジュール一覧

※図をクリックすると大きく表示されます

5 経済波及効果


大会アンケートの集計結果等を基に、一般財団法人北陸経済研究所が分析した経済波及効果は、110億4,600万円となりました。

おわりに


県では、「ねんりんピック富山2018」開催を契機とする高齢者の生きがいづくり・健康づくりへの気運の高まりを維持・発展させるため、今年度新たに高齢者等を対象としたスポーツイベント「ねんりんスポーツフェスタ」を開催し、高齢者の社会参加や運動習慣の定着を推進していきます。

引き続き、皆様方のご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。




とやま経済月報
令和元年8月号