平成28年社会生活基本調査からみる富山県の「家事関連時間」、「仕事時間」、
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社会生活基本調査について社会生活基本調査は、国民の生活時間の配分及び自由時間における主な活動について調査し、各種行政施策の基礎資料を得ることを目的として、昭和51年の第1回調査以来5年ごとに実施しています。 平成28年社会生活基本調査は、全国の世帯から無作為に選定した約8万8千世帯(富山県では約1,600世帯)に居住する10歳以上の世帯員を対象に、平成28年10月20日現在で実施しました。ただし、生活時間については、10月15日から10月23日までの9日間のうち、調査区ごとに指定した連続する2日間について調査しました。 平成30年2月号では、生活行動(自由時間における主な活動)に関する結果のうち、富山県の「ボランティア活動」、「スポーツ」及び「趣味・娯楽」についてご紹介しました。 今回は、生活時間に関する結果から、富山県の「家事関連時間」、「仕事時間」、「スマートフォン・パソコンなどの使用状況」及び「主な行動の平均時刻」についてご紹介します。 <用語の解説>
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1 家事関連時間家事関連時間(「家事」、「介護・看護」、「育児」及び「買い物」をいう。)を男女別にみると、男性は44分、女性は3時間17分(全国は男性が44分、女性が3時間28分)となっており、これを平成23年と比べると、男性は4分の増加、女性は10分の減少(全国は男性が2分の増加、女性が7分の減少)となっています。 男女の差は平成23年の2時間47分と比較すると2時間33分に縮小していますが、依然として大きいままとなっています。 表1 男女別家事関連時間の富山県と全国の比較(平成23年、28年)−週全体
![]() 家事関連時間の内訳を男女別に平成23年と比べると、男性は家事時間、買い物時間がそれぞれ2分の増加となっています。一方、女性は家事時間が9分、育児時間が1分減少しています。 表2 男女、項目別家事関連時間(平成23年、28年)−週全体
![]() また、家事関連時間を男女、年齢階級別に全国と比べると、男性は15〜24歳、65歳以上で、女性は15〜24歳、65〜74歳で全国より家事関連時間が長くなっています。 15歳以上でふだん家族を介護している人(以下、「介護者」という。)は5万3千人で、男女別にみると、男性が2万3千人、女性が3万人となっており、平成23年と比べて男女ともに減少しています。 表3 男女別、介護者数の富山県と全国の比較(平成23年、28年)−週全体、15歳以上
![]() 介護者の「介護・看護」の行動者平均時間(調査当日に実際に介護・看護を行った人の平均時間をいう。)について、年齢階級別にみると、男性は70歳以上で、女性は60〜69歳で全国平均より介護を行った時間が長くなっています。 また、介護者の行動者平均時間について年齢階級別に平成23年と比較すると、男性は60〜69歳で1時間1分減少し、70歳以上で2時間49分増加しています。女性は、40〜49歳で1時間16分増加し、50〜59歳で41分減少しています。 表4 男女、年齢階級別介護者の介護・看護の行動者平均時間の富山県と全国の比較
(平成23年、28年)−週全体 ![]() |
2 仕事時間有業者の仕事時間についてみると、男性が6時間51分、女性が5時間15分と男性が女性に比べ、1時間36分長くなっています。平成23年と比べると、男性は2分減少し、女性は5分増加しています。 また、平成28年の富山県と全国の仕事時間を比較すると、男性は富山県の方が2分長く、女性は富山県の方が28分長くなっています。 表5 男女別、仕事時間の富山県と全国の比較(平成23年、28年)−週全体、有業者
![]() 男女別、年齢階級別に有業者の仕事時間をみると、富山県の男性は15〜34歳、55〜64歳などで全国平均を上回り、富山県の女性は全ての年齢階級で全国平均を上回っています。 |
3 スマートフォン・パソコンなどの使用状況スマートフォン・パソコンなどを使用した人の割合(以下「使用割合」という。)は、男性が54.9%、女性が52.5%となっています。男女、年齢階級別にみると、男性は30〜34歳、女性は15〜19歳の使用割合が最も高くなっており、10〜29歳、35〜44歳、50〜64歳の年齢階級では、女性の方が使用割合が高くなっていますが、30〜34歳、45〜49歳、65歳以上では男性の方が使用割合が高くなっています。
表6 男女、年齢階級別スマートフォン・パソコンなどの使用割合の富山県と全国の比較
(平成28年)−週全体 ![]() また、使用時間についてみると、男性は1〜3時間未満が41.2%と最も多く、次いで1時間未満が33.6%となっています。女性は1時間未満が42.1%と最も多く、次いで1〜3時間未満が35.0%となっています。 注)使用時間別の構成比については、使用した人における割合(使用時間不詳を除く) スマートフォン・パソコンなどを使用した人のうち、使用割合が男女ともに7割を超えている15〜49歳について、年齢階級別に使用した時間帯別の行動者率をみると、15〜24歳、45〜49歳では18〜21時の時間帯で行動者率が最も高く、25〜44歳では21〜24時の時間帯が最も高くなっています。 また、どの年齢階級も行動者率が比較的高い21時〜24時の時間帯について、年齢階級、使用目的別に行動者率をみると、15〜19歳では「交際・付き合い・コミュニケーション」が、30〜34歳では「趣味・娯楽」が最も高くなっており、それぞれ年齢が高くなるにつれ、低くなる傾向となっています。 |
4 主な行動の平均時刻(1)平均起床時刻 平均起床時刻は6時19分で全国と比べると13分早く、男性は6時27分で全国第6位、女性は6時11分で全国第2位となりました。 うち有業者の平均起床時刻を曜日別にみると、平日と比較して土曜日は28分遅く、日曜日は29分遅くなっています。いずれの曜日をみても、全国と比べて起床時刻が早くなっています。 (2)平均就寝時刻平均就寝時刻は22時53分で全国と比べると19分早く、男性は22時51分で全国第6位、女性は22時54分で全国第12位となりました。 うち、ライフステージ別に平日の平均就寝時刻をみると、高校生の平均就寝時刻は小学生より1時間31分、中学生より46分遅くなっています。また、子育て期の夫・妻の平均就寝時刻は子供のいない夫・妻より35分遅くなっています。 ※独身期…子供、配偶者のいない者 |
5 おわりに今回は、富山県の「家事関連時間」、「仕事時間」、「スマートフォン・パソコンなどの使用状況」、「主な行動の平均時刻」についてご紹介しました。このほか、生活行動に関する結果及び生活時間に関する結果について、富山県分の概要が県HP「とやま統計ワールド」に掲載されておりますのでご覧ください。 また、詳しい結果内容や全国の結果につきましては、総務省統計局HPの社会生活基本調査のページをご覧ください。 とやま統計ワールド 「社会生活基本調査」 総務省統計局HP 「社会生活基本調査」 |