ウエストナイルウイルスは鳥と蚊の間でウイルスが維持されています。米国では30種類以上の蚊からウエストナイルウイルスが分離されており、日本ではアカイエカ、チカイエカ、ネッタイイエカ、コガタアカイエカ、ヒトスジシマカ、ヤマダシマカ、キンイロヤブカ、ヤマトヤブカ、セスジヤブカ、オオクロヤブカ、シナハマダラカの11種類が、発生数や人や鳥への吸血嗜好性から注意すべきとされています。 しかし、日本ではウイルスを媒介すると予測される蚊が何処にどのくらい生息するのか明らかになっていません。そこで、県内に19ヶ所の定点を設置し、週1回、24時間に集められた蚊の数と種類を調べる調査を2003年から実施しています。その内、代表的な3定点のデータについて、ホームページ上で還元しています。 現在までの集計によると、住宅やオフィスビルが密集した都市部においてはアカイエカ、周囲に田園などが多い農村部住宅団地ではコガタアカイエカが主に捕獲されています 。また一部の定点では8月からヒトスジシマカが増える傾向が見られます。 |
蚊分布調査定点
各定点の蚊の分布状況についてはこちら | 2007年 | 2006年 | 2005年 | 2004年 | 2003年 |
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蚊の補集には、ドライアイストラップを使用します(左図)。 蚊は、CO2ガスに誘引されます。この性質を利用して、ドライアイスから発生するCO2ガスに集まってきた蚊を吸引機で吸い込み、蚊を捕集します。 一回(24時間)で採れる蚊の数はバラバラですが、多いときは200匹近くの蚊が採れます。 |