海外旅行での感染症にご注意

 長期休暇を利用して海外旅行へ行かれる方も多いと思われますが、海外には日本にない様々な感染症がありますので注意が必要です。

 ● 予防には、体調管理と予防知識の実行です。

  旅先では、飲み過ぎたり食べ過ぎたり、また過密スケジュールや慣れない海外の環境のため、気がつかない間に身体の抵抗力が落ちている場合もあります。
赤痢やコレラなどの他、昆虫や動物から感染する脳炎や発熱性の感染症にかからないために、現地では次の事に注意して、快適な旅行を楽しんで下さい。

○水と食品

 なま水ばかりでなく、氷も病原体に汚染されている危険性が高いので、衛生環境の良くない施設では、飲み物は氷を入れないよう「ノー アイス」と注文しましょう。飲料水は、ミネラルウオーターを購入するか水道水を煮沸後飲用すると安全です。
 生野菜を使ったサラダなど加熱処理をしていない食品は食べないようにしましょう。また、あらかじめ切り分けられている果物も注意が必要です。

○昆虫や動物

 蚊やダニなどにさされないように肌の露出を避け、虫よけクリームや殺虫剤の使用などの対策が必要です。
イヌ以外にも多くの動物が狂犬病などの病気を持っていますので、不用意な動物との接触は避けましょう。

 

 より詳しい説明や対策等の情報は、下記のホームページを御覧ください。予防接種が必要な地域もありますので、みなさんが旅行される地域に流行している感染症の情報を事前に集め、必要な対策を用意して旅行に出発しましょう。

厚生労働省ホームページ(海外で注意すべき感染症についての情報提供)
厚生労働省検疫所(海外感染症情報)
国立感染症研究所感染症情報センター

 帰国後身体に異常を感じた時には、空港検疫所の「健康相談室」、または近くの保健所や医療機関に早めに相談しましょう。その際、海外旅行についての情報を医師に必ず伝えて下さい。
早期に発見して自分の健康を守るとともに、ご家族やお友達への二次感染の防止を心掛けましょう。