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更新日:2021年3月18日
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天界を出て現実の世界へ回帰する道が闇の道です。立山曼荼羅における闇の道の位置付けは布橋灌頂会であり、立山登拝の擬似体験となっています。また立山の修験道のように身体を酷使する行と胎内復帰の場でもあります。
天界との連続性からは、人間界に戻ることのない悟りの世界、すなわち禅定者の道としての天至界、天界と、この闇の道は直接につながる関係にはありません。しかし俗世にある我々が到達する可能性としてイメージする極楽の世界では、喜びや楽しみが過ぎると苦痛に変わり、天子天女でさえも衰退し、人間界、果ては地獄へすら落下していくといわれています。
闇の道はその戒めの道、すなわち墜落の道をイメージしています。このような歴史的な考えを闇の道に重ね合せ、五大、地水火風空と、触覚を中心とする五感のプログラムによって空間を構成しています。
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