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トップページ > 県政の情報 > 広報・情報公開 > 報道発表 > 2026年 > 2月 > 富山県内の野生イノシシにおける、日本脳炎ウイルスおよび 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルス感染歴調査に関する 研究論文が国際学術雑誌「Viruses」に掲載されました
更新日:2026年2月3日
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発表日 2026年2月3日(火曜日)
【概要】
【報道機関各位へお願い】
本論文では、本県の県西部で捕獲されたイノシシのウイルス抗体陽性率が高いことから、SFTSウイルスを保有するマダニが県西部に分布し、SFTSに対する感染リスクが高まっていることを示唆しています。
Prevalence of Antibodies to Japanese Encephalitis Virus and Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome Virus in Wild Boars Captured Across Different Locations in Toyama Prefecture, Japan
(富山県内で捕獲されたイノシシにおける、日本脳炎ウイルスおよび重症熱性血小板減少症候群ウイルスに対する抗体保有状況)
国際学術雑誌「Viruses」(MDPI社)
2025年12月5日公開
URL: https://www.mdpi.com/1999-4915/17/12/1585
矢澤俊輔1、吉田琴羽1、藤井晃太郎2、佐賀由美子1、谷口咲羅1、鈴木亮介3、林 昌宏4、石田美樹5、大石和徳5、谷 英樹1
1:富山県衛生研究所ウイルス部
2:富山県東部家畜保健衛生所
3:国立健康危機管理研究機構国立感染症研究所ウイルス2部
4:国立健康危機管理研究機構国立感染症研究所ウイルス1部
5:富山県衛生研究所
イノシシは全国の野山などに生息し、蚊やダニを含む節足動物に吸血されるため節足動物媒介性の病原体に頻繁に曝露されています。本研究では、過去6年間にイノシシから採取した3,059頭の血清を用いて、人獣共通感染症である日本脳炎ウイルス(JEV)および重症熱性血小板減少症候群ウイルス(SFTSV)に対する抗体を測定することで、感染歴状況を調査しました。野外環境に生息するイノシシにおいて、これらのウイルスの感染状況を把握することは、地域における感染症動向を評価する上で重要な指標となります。
解析には、人工擬似ウイルスである一回感染性粒子(SRIPs)を用いました。また、イノシシを捕獲した座標データからプロット図を作成し、抗体陽性イノシシの地理的分布も検討しました。
その結果、JEV抗体陽性率13.9%、SFTSV抗体陽性率2.5%であり、いずれも年々増加傾向であることが分かりました。地理的な分析では、JEV抗体陽性のイノシシは富山県全域に分布しているのに対し、SFTSV抗体陽性のイノシシは主に石川県境の北西部から西部に集中していることが明らかになりました。
これらの結果は、JEVが引き続き県全域で感染リスクをもたらす一方で、SFTSVは2023年から2024年にかけて北西部地域で活発に蔓延していることを示唆しており、今後も継続的な監視と注意喚起が重要であると考えられます。


部局・担当名 |
電話番号 |
担当者 |
|---|---|---|
厚生部 衛生研究所 |
0766-56-8143 |
ウイルス部 谷、矢澤 |