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更新日:2022年5月13日

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富山県 News Release MAKE TOYAMA STYLE

マダニに注意しましょう!(県内で初めて犬の重症熱性血小板減少症候群が確認されました)

発表日 2022年5月13日(金曜日)

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルスを保有しているマダニからの感染により、5月9日(月曜日)に県内で初となる犬の症例が確認されました。これは人と動物の共通感染症であり、まれな事例ではあるものの、SFTSを発症した犬や猫から感染した事例も報告されています。なお、県内で、人での発生報告はこれまでありません。

野外で活動される際には、マダニに刺されないようご注意ください。

1.重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について

主にウイルスを保有しているマダニに刺されることにより感染するダニ媒介感染症です。

人と動物の共通感染症であり、国内では4~10月(5月に多い)にかけて、西日本を中心に人及び動物(犬、猫)の感染症例が報告されています。

ウイルス自体は以前から国内に存在していたと考えられますが、平成25年1月に山口県で国内初の人への感染事例が確認されて以降、毎年60~90名前後の患者が報告されています(平成25年3月には感染症法上の四類感染症に指定)。

令和3年7月28日現在、641名の患者が報告されており、うち80名が死亡しています。

また、令和3年6月30日現在、国内における犬猫の発症例は、西日本を中心に猫370例、犬19例が確認されています。

2.感染予防と刺された場合の対応

  • 野山に立ち入る際は、肌の露出を少なくし、長袖、長ズボン、手袋などをする。(ズボンのすそは靴下の中に入れる)
  • マダニの付着が確認しやすい淡色系の服装をする。
  • マダニ忌避剤を使用する。
  • 地面に直接寝ころんだり、腰を下ろしたりしない。むやみにやぶなどに分け入らない。

もし刺されてしまった場合は、できるだけ医療機関で適切な処置を受けてください。

刺されてからしばらくして(数日~2週間程度)発熱・発疹などの症状が出た場合には、病院を受診し、マダニに刺されたことを告げましょう。

3.犬猫の飼い主さんへのお願い

稀な事例ではあるものの、SFTSを発症した犬や猫から人へ感染する事例が報告されています。
ペットがマダニに刺されないようにするとともに、次のことに注意してください。

  • ペットがマダニに刺されないよう、ダニの駆虫薬を定期的に投与する。
  • ペットに付着しているマダニは適切に駆除する。
  • ペットが体調不良の際は、直ちに動物病院を受診する。
  • 体調不良のペットを触る場合は、手袋を着用(ペットの唾液など体液に直接触れない)し、ペットに咬まれないよう注意する。
  • 動物由来感染症の感染を防ぐため、ペットとの過剰な触れ合いは控える。
  • 飼い主が体に不調を感じたら、早めに医療機関を受診する。受診する際は、ペットの飼育状況やペットの健康状態についても医師に伝える。

4.今回の症例について

(1)対象

種類及び頭数:犬2頭

年齢:【犬A】8歳、【犬B】14歳

地域:県西部

飼育環境:室内+屋外(自宅庭で放し飼い)

(2)経過(犬A)について

  • 4月23日~24日及び28日~30日:自宅の庭及び山中で遊ばせたところ、ダニ付着(ダニ駆虫薬の投与なし)。
  • 5月1日:動物病院受診 元気消失、嘔吐、体温40.2℃、白血球減少
  • 5月6日~:動物病院入院 飲水のみ可、血小板減少、皮下出血、赤色尿
  • 5月9日:動物病院の獣医師がSFTSを疑い、衛生研究所に検査を依頼。SFTSウイルス遺伝子(+)。犬は快方に向かっている。
  • 5月10日:同居犬3頭のSFTS検査を実施、1頭【犬B】がSFTSウイルス遺伝子(+)。4月30日から体調不良であったが、すぐに軽快した。

(参考)重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について

(1)症状

人の場合、マダニに刺されてから6日から2週間程度の潜伏期間を経て、主に発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が出現し、時に頭痛、筋肉痛、神経症状(意識障害、けいれん、昏睡)、リンパ節腫脹、呼吸器症状(咳など)、出血症状(紫斑、下血)を起こします。
犬や猫の場合、発熱、消化器症状(食欲不振、嘔吐、下痢等)、血小板減少、白血球減少等の症状が確認されています。

(2)治療方法

治療は対症療法しかなく、有効な薬剤やワクチンはありません。

(3)マダニとは

マダニ類は、固い外皮に覆われた比較的大型(種類にもよりますが、成ダニでは、吸血前で3~8mm、吸血後は10~20mm程度)のダニで、主に森林や草地に生息していますが、市郊外、市街地でも生息しています。

なお、マダニと食品等に発生するコナダニや衣類や寝具に発生するヒョウヒダニなど、家庭内に生息するダニとでは種類が異なります。また、植物の害虫であるハダニ類とも異なります。日本ではフタトゲチマダニとタカサゴキララマダニがヒトへの感染に関与しており、SFTSウイルスの保有率は0~数%と言われています。

マダニ写真

参考ホームページ

  • 厚生労働省ホームページ(重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000169522.html

  • 国立感染症研究所ホームページ(重症熱性血小板減少症候群(SFTS))

https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/sa/sfts.html

お問い合わせ先

部局・担当名

電話番号

担当者

厚生部 生活衛生課

076-444-3230

食品乳肉係 竹内、小菅

厚生部 感染症対策課

076-444-8920

感染症対策推進班 宮島、三井