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更新日:2021年6月14日

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令和3年6月定例会 知事の提案理由説明

 本日の定例県議会に提出しました案件の説明に先立ちまして、当面の諸問題等について申しあげます。

一 当面の諸問題等について

(一)新型コロナウイルス感染症対策について

まず、新型コロナウイルス感染症については、全国の感染者数が全体として減少に転じているものの、現在、引き続き十都道府県に緊急事態宣言が発令され、五県が「まん延防止等重点措置」の対象地域となるなど、依然として感染の再拡大に警戒が必要な状況です。

本県においても、四月以降の感染者数、入院者数の増加をふまえ、大型連休を前に、四月二十三日から警戒レベルを「ステージ2」に引き上げるとともに、先月二十一日には「富山県感染拡大特別警報」を発令し、県民の皆様に改めて感染防止対策の徹底を強くお願いしてまいりました。

その後、先月末から感染者数は減少傾向となり、「ロードマップ」に基づく判断指標のうち「入院者数」が基準の百人を下回ったことなどから、有識者のご意見も伺ったうえで、現状を総合的に判断し、先週十二日に特別警報を解除しました。これまで、昼夜を問わず献身的に対応いただいている医療従事者の皆様、感染防止対策にご協力いただいている多くの県民や事業者の皆様に改めて深く感謝申しあげます。

県では、これまでも、感染の再拡大に対応するため、新たな受入病床の確保や検査体制の強化に取り組んでまいりました。また、先月、障害者支援施設等においてクラスターが相次いで発生した際には、感染の早期収束を図るため、直ちに支援チームを派遣し、入所者の医療ケアや感染対策の指導など緊急的な対応を実施したところです。さらに、感染防止対策に取り組む飲食店の認証制度の申請受付を今月末から開始することとしており、できるだけ多くの飲食店の皆様に取り組んでいただけるよう、制度の普及に努めてまいります。

なお、本県の警戒レベルは、依然「ステージ2」にあります。県としては、今後の再拡大を何としても防ぐため、引き続き、皆様と一丸となって感染防止対策の徹底に取り組んでまいります。

また、ワクチンの接種については、高齢者向け接種をできるだけ早期に終了できるよう、現在、市町村や地域の医療機関の皆様に鋭意ご尽力をいただいています。県では、「ワンチームとやま」連携推進本部会議において市町村長の皆様からいただいた要望もふまえ、接種の加速化に向けた特設会場を県の東部・西部に各一箇所設置するとともに、市町村が設置する集団接種会場に対して診療時間外や休日に医療従事者を派遣する医療機関を支援するほか、看護師等の確保や市町村とのマッチングを進めることとしました。加えて、障害者入所施設等でのクラスターの発生を抑止する観点から、利用者やスタッフに対する巡回接種や、職員に対する一斉のPCR検査を実施してまいります。引き続き、県民の皆様への接種が円滑に進められるよう、市町村や医療関係団体等と連携して取り組んでまいります。

(二)本県の経済・雇用情勢等について

つぎに、本県の経済・雇用情勢等について申しあげます。

本県経済につきましては、生産は持ち直し、個人消費もこのところ持ち直しの動きが見られており、雇用情勢は、有効求人倍率が五か月連続で上昇し、四月は一.三八倍となるなど、景気は新型コロナの影響により、依然として厳しい状況にありますが、持ち直しの動きが見られます。一方で、内外の感染拡大による下振れリスクの高まりに十分注意する必要があるほか、金融資本市場の変動等の影響にも注視する必要があります。

こうしたなか、今月中にも閣議決定される国の「骨太の方針」においては、新型コロナの克服を最優先に、グリーン社会の実現やデジタル化の加速、新たな地方創生の展開等に重点的に取り組むとともに、経済・財政の一体改革を進める方針が示されています。こうした情勢も注視しつつ、感染拡大防止、医療提供体制の確保はもとより、ワクチン接種体制の強化、地域経済の維持・回復などに取り組むための関係交付金や、安定的な行財政運営に必要な地方一般財源総額の確保・充実について、引き続き全国知事会と連携し、国に働きかけてまいります。

一方、本県においても、新型コロナの影響による厳しい経済情勢を乗り越えるため、「富山県成長戦略会議」において、有識者等の皆様に「ベンチャー創業支援」や「規制緩和・官民連携」、「少子化対策・女性活躍」など、本県の各分野の課題についてご議論をいただいています。本日開催する第五回の会議や今後の議論をふまえ、来月末頃を目途に成長戦略の策定に向けた中間とりまとめを行うこととしております。

また、人口減少・少子高齢化の進展や、新型コロナの感染拡大などに対応しながら、本県のさらなる発展を図るため、行政や産業・地域社会のDXの推進、それらを支える人材の育成、デジタル技術を活用した働き方改革に取り組む必要があることから、今月四日に「DX・働き方改革推進本部」を設置しました。今後、民間の知見も活用し、DX推進に関する基本方針と、具体的な取組み等を定めたアクションプランの検討を進めてまいります。

さらに、農作業の省力化や生産性向上のため、先月二十一日に「スマート農業普及センター」を開設し、最新のスマート農機を活用した研修を実施しているところです。農業を担う多様な人材を育成し、スマート農業の普及・定着を図ってまいります。

加えて、ワンチームとやまの推進については、「防災・危機管理体制の連携・強化」や「自治体行政のデジタル化」などの連携項目に関して議論を進め、今月四日に開催した連携推進本部会議では、今年度の具体的な取組み事項を市町村長の皆様と協議しました。今後とも、連携・協力を深め、多様化・複雑化する行政課題の解決に向けて機動的に対応してまいります。

このほか、今月二日から三日にかけ、県内においてオリンピック聖火リレーが行われました。新型コロナの影響により、ステージ上でのトーチキスの実施となりましたが、約百八十名の皆様に、それぞれ大切な想いを込めて聖火をつないでいただきました。開会式まで約四十日となりましたが、新時代の始まりを象徴する素晴らしい大会となることを願っております。

二 提出案件について

つぎに、今回提出しました案件について申しあげます。

(一)補正予算について

まず、補正予算について申しあげます。

補正予算の規模は、

一般会計 七六億一、一五六万円の追加

特別会計 四、二〇〇万円の追加

となっております。

以下、補正予算の概要について、四つの施策の柱に沿って申しあげます。

 

一つ目の柱は、「医療提供体制と感染拡大防止策の強化」です。

新型コロナウイルス感染症患者を受け入れる医療機関等において必要な設備整備を支援し、医療提供体制の強化を図るほか、感染が発生した障害者入所施設等に対して、施設内療養とサービスの継続に必要な経費を支援いたします。

また、ワクチン接種の迅速化を進めるため、個別接種に協力いただく医療機関の増加と接種回数の底上げを図るとともに、県の特設会場へのバスやタクシーによる送迎支援を実施します。

さらに、昨年五月に設置した「富山県新型コロナウイルス感染症対策応援基金」には、本県を応援してくださる県内外の多くの方々から多額のご寄附をいただいており、医療従事者の方々への支援などに有効に活用してまいります。

 

二つ目の柱は、「県民生活の支援」です。

新型コロナの影響による収入減少世帯等を支援するため、生活福祉資金の特例貸付を八月末まで延長するとともに、一定の要件を満たす世帯に対して新たな支援金を給付します。

また、ひとり親家庭の自立を支援するため、資格取得に向けて養成機関で学ぶ間の給付金を拡充するほか、母子父子寡婦福祉資金貸付金の貸付原資を増額し、高まる資金需要に対応してまいります。

さらに、生活保護件数の増加に対応するための体制強化や保護施設等の衛生管理体制の確保を支援するほか、孤独・孤立の状態にあり不安を抱える女性に対して、NPO法人等と連携し、カウンセラーによる専門相談等を実施します。

加えて、障害者施設における業務負担軽減のため、ICT機器や介護ロボットの導入を支援します。

 

三つ目の柱は、「事業継続・雇用維持の支援」です。

公共交通の維持・活性化につきましては、市町村からの要望もふまえ、感染防止対策等に取り組む事業者を支援するとともに、貸切バスについて観光ツアーや学校行事等への利用を促進するほか、夜間帯の営業を継続するタクシー事業者を支援します。

観光産業の活性化につきましては、市町村観光協会による観光施設を活用した地域・観光情報の発信を支援するほか、宿泊事業者による感染防止対策の強化や新たな需要を取り込むための前向きな投資を後押しするとともに、業界が行う感染防止対策の認証制度を支援します。

雇用の維持につきましては、国の制度と連携し、企業間の在籍型出向の支援により、人材融通の活性化を図ってまいります。

 

四つ目の柱は、「経済活性化に向けた取組みの支援」です。

三月に募集を開始した「中小企業リバイバル補助金」は、採択予定件数を大きく上回る申請をいただいております。このため、市町村や商工団体等からの要望もふまえ、採択枠を拡充するとともに、小規模企業向けに要件を緩和した「ミニリバイバル補助金」を創設するなど、販路開拓や新商品開発などの意欲的な取組みを支援してまいります。また、国の制度と連携し、新分野展開や業態転換などの事業再構築を後押しするほか、非対面・遠隔での販路開拓を促進するため、オンラインによる海外見本市への参加や越境ECへの参入を支援します。

農林水産業の振興につきましては、県産農林水産物等の販売拡大に向け、インターネット販売や商品開発、感染防止対策等に取り組む事業者、協同組合等を支援するとともに、「越中とやま食の王国フェスタ 秋の陣」の開催にあわせ、バーチャル展示場やオンラインショップを開設します。また、農福連携の導入を促進し、農業分野における人手の確保と障害者等の就労機会の確保を図るほか、災害や感染症拡大による経営リスクに備えるため、収入保険の加入促進を図ってまいります。

このほか、感染状況をふまえ、県民に対する県内観光の促進に継続して取り組むとともに、県内での充実した教育旅行の機会を確保するなど、観光需要の回復を図ってまいります。また、スポーツや文化を通じた地域の活性化を図るため、プロスポーツチームによる地域密着型の活動を支援するとともに、先月末に国のナショナルサイクルルートに指定された「富山湾岸サイクリングコース」のPR強化や利用促進に取り組みます。さらに、「国際工芸アワードとやま」の入賞者と県内工芸職人による作品の協同制作と展示を実施します。

 

以上が補正予算の概要となります。

 

(二)予算以外の議案等について

つぎに、予算以外の議案について申しあげます。

条例としましては、改正するものとして、「富山県手数料条例の一部を改正する条例」など六件を提案しております。

条例以外の議案としましては、工事委託契約の締結に関するものなど三件を提案しております。

報告案件につきましては、地方自治法第一七九条および同法第一八〇条の規定による専決処分ならびに令和二年度継続費繰越計算書等について報告するとともに、環境の状況および施策に関する報告書を提出しております。

なお、令和二年度一般会計の決算につきましては、現在、調製中ですが、実質収支は六億円台の黒字となる見込みであります。今後とも、適正で効率的な予算執行に努めてまいります。

 

以上をもちまして、今回提出しました諸案件の説明といたします。

なにとぞ、慎重ご審議のうえ、適正な議決をいただきますようお願い申しあげます。

お問い合わせ

所属課室:議会事務局  

〒930-8501 富山市新総曲輪1-7 

電話番号:076-444-3405

ファックス番号:076-444-3471

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