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更新日:2021年3月22日

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令和3年2月臨時会 知事の提案理由説明

本日は、令和二年度補正予算案の臨時審議のため、ご参集いただき厚くお礼を申しあげます。

一 最近の経済情勢等について

まず、補正予算編成の背景にある、当面の諸問題について申しあげます。

(一)新型コロナウイルス感染症対策について

新型コロナウイルス感染症については、先月七日に首都圏の一都三県を対象として国の緊急事態宣言が発出され、同月十三日には七府県が追加されました。その後も、首都圏等の十都府県で医療提供体制が依然としてひっ迫していることなどから、来月七日まで期間が延長されたところです。一方、本県でも、年末年始から感染者の増加が続いたことから、「ロードマップ」に基づく判断指標の状況をふまえ、有識者のご意見も伺ったうえで、先月十三日、「ステージ2」に移行し、感染拡大防止に向け夜間の不要不急の外出自粛などを県民の皆様にお願いしてまいりました。
また、会食等の機会における感染事例が散見されたことから、「ステージ2」への移行に伴い、先月十八日から二週間、酒類を提供する飲食店等に営業時間の短縮を要請したところ、多くの店舗にご協力いただいたところであり、あらためて感謝申しあげます。その後の感染状況や経済活動への影響を考慮し、有識者のご意見も伺ったうえで、予定どおり先月三十一日をもって時短要請を終了するとともに、今月一日から、要請に応じていただいた店舗への協力金の申請受付を開始し、速やかに交付することとしております。
県内の感染状況は落ち着いていますが、引き続き予断を許さない状況にあり、再び拡大すれば医療提供体制に大きな支障が生じるおそれがあります。県民の皆様には、あらためて感染防止対策の徹底をお願いするとともに、県としても、ここで何とか感染拡大を食い止め、県民の皆様の命を守るため、高い緊張感をもって、感染拡大の防止と社会経済活動の両立に取り組んでまいります。

(二)最近の経済情勢等について

つぎに、最近の経済情勢等について申しあげます。
国においては、昨年十二月に閣議決定した「国民の命と暮らしを守る安心と希望のための総合経済対策」の内容を盛り込んだ予算総額約十九兆円の第三次の補正予算が、先月二十八日に成立しました。
その内訳としては、新型コロナの感染拡大防止策、ポストコロナに向けた経済構造の転換・好循環の実現、防災・減災、国土強靱化の推進など安全・安心の確保が三つの柱とされています。そのうち、「新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金」が一.三兆円、「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」が一.五兆円増額されたほか、「防災・減災、国土強靱化のための五か年加速化対策」等に伴い公共事業が大幅に増額されるなど、富山県として、全国知事会と連携しながら強く要請してきた内容を反映していただいたところです。
県としては、この国の補正予算等を活用して補正予算を編成し本臨時会に提案したところであり、令和三年度当初予算等を一体的に運用することにより、引き続き、切れ目のない対策を進めてまいります。

(三)大雪対策について

つぎに、大雪対策について申しあげます。
先月七日から十一日にかけての大雪は、短期間で記録的な積雪となりました。その中で県内の主要な道路において渋滞や立ち往生が発生したほか、店舗では商品が一時的に不足するなど、交通をはじめ社会生活にも様々な障害が生じ、県民の皆様に大変なご不便をおかけしました。このため、先月二十一日、交通対策を検証する会議を設置し、今月八日には、有識者から課題や対応等について貴重なご意見をいただきました。この検証結果をふまえながら、対策の充実・強化に努めてまいります。
また、今回の大雪では農業施設等に大きな被害が発生したことから、先月二十八日に県内の被害状況を現地で確認したうえで、翌二十九日には野上農林水産大臣に、農業者等の早急な救済や被害施設等の早期復旧に係る財政支援などについて直接要望いたしました。引き続き、今後の農業経営に支障がないよう、迅速に取り組んでまいります。

(四)高病原性鳥インフルエンザについて

つぎに、高病原性鳥インフルエンザについて申しあげます。
先月二十二日、県内の養鶏農場において、高病原性鳥インフルエンザの発生の疑い事案が確認され、速やかに対策本部を立ち上げたところです。翌二十三日朝には陽性が確認されたことから、県内での感染拡大を防止するため、陸上自衛隊にも派遣を要請して、飼養されていた全ての鶏の殺処分や埋却、消毒等の防疫措置を直ちに開始し、先月二十八日に完了いたしました。昼夜を問わず作業いただいた小矢部市やいなば農協、陸上自衛隊、民間事業者等の皆様の全面的な協力にあらためて感謝申しあげます。現在、県内全ての養鶏農場における衛生管理状態の総点検や、発生農場周辺等における野鳥監視の強化を実施しており、今月中の「終息宣言」に向けて、引き続き、関係者一丸となって取り組んでまいります。
また、先般、発生農場の経営再建に向けた支援や防疫措置等への財政支援などについて、野上農林水産大臣に直接要望いたしました。今後とも、県民の不安を払拭するための適切な情報発信や、風評被害の防止なども含めた総合的な対策に取り組んでまいります。

二 提出案件について

つぎに、今回提出しました案件について申しあげます。

(一)補正予算について

まず、補正予算について申しあげます。
補正予算の規模は、
一般会計 三五二億四、六九八万円の追加
企業会計 三億四、〇〇〇万円の追加
となっております。

以下、補正予算の概要について、四つの施策の柱に沿って申しあげます。

一つ目の柱は、「新型コロナの感染拡大防止、県民生活への支援」です。
新型コロナウイルスワクチンの迅速かつ適切な接種の開始に向け、医療従事者等への接種体制を構築するとともに、実施主体である市町村のサポートに努めてまいります。また、先月実施した酒類を提供する飲食店等に対する営業時間の短縮要請により影響を受けた直接の取引事業者等に対し給付金を支給します。さらに、住民生活の足を確保するため、利用者が減少し厳しい状況にある公共交通事業者に対し、運行の維持や感染防止対策等への支援を拡充します。加えて、各学校の実情に応じた感染防止対策や学校教育活動を推進するとともに、高齢者施設や山小屋における感染防止対策等を支援します。
県民生活への支援につきましては、収入減少世帯等への生活福祉資金の特例貸付原資を増額するとともに、依然として厳しい状況にある低所得のひとり親世帯に対し、市町村と連携して、県独自の給付金を支給します。

二つ目の柱は、「ウィズコロナ・アフターコロナを見据えた取組み」です。
雇用の維持・事業継続につきましては、中小企業・小規模事業者の「新しい生活様式」やデジタル化への対応、事業活動の再建、成長発展に向けた意欲的な取組み等を支援するほか、外国人材の受入れの際に必要なホテル等での待機費用を支援します。また、需要回復の見通しが不透明なタクシー・高速バス等の事業継続や、富山きときと空港を発着する国内定期路線の運航を支援します。さらに、国のGo To トラベルの全国一斉停止等の影響を受けている観光関連事業者については、県内宿泊施設の県民割引キャンペーンを再度実施するとともに、県内周遊バスツアーを引き続き支援するなど、県内観光需要の回復に努めてまいります。
産業基盤の強化につきましては、旧県職員住宅を創業支援施設やUIJターン者等向け共同住宅に、氷見栽培漁業センターを教育や産業観光にも対応した施設に改修し、地方創生の拠点となるよう整備を進めます。また、不妊治療への支援を拡充し「授かりたい人を応援する」環境づくりを推進するほか、農業の担い手に対する農業用機械等の導入や低コストでの木材の安定供給、野生鳥獣による農作物被害防止対策を支援し、農林水産業の強化を図ってまいります。
デジタル化の推進につきましては、障害者施設におけるロボット・ICTの導入を支援するとともに、DX等に対応した人材育成に必要な設備を県立高校の職業科に整備するほか、行政手続きのデジタル化など県庁におけるDXの推進に取り組みます。

三つ目の柱は、「防災・減災、国土強靱化の推進」です。
「令和の公共インフラ・ニューディール政策」の推進に向け、国の補正予算を最大限活用し防災・減災等に資する社会資本整備の推進などに要する経費を大幅に増額するとともに、債務負担行為を設定し年度間の切れ間のない発注等にも努めます。また、介護施設の非常用自家発電設備等の整備や障害者施設の老朽化対策等への支援、国立公園の落石対策や施設改修を進めます。

四つ目の柱は、「大雪、高病原性鳥インフルエンザへの対応」です。
降雪時の路面状況の的確な把握と情報発信に努めるため、主要交差点等の監視カメラを大幅に増設するとともに、冬期道路情報ホームページを改修します。また、市町村が地域住民と連携して除雪を行うための機械整備や、孤立の可能性がある集落での通信機器等の整備への支援を拡充します。加えて、今回の大雪で損壊した農業用ハウス等の復旧や枝折れした果樹の防除等を支援するほか、農業経営安定資金に特別融資枠を設定し、経営再建に必要な資金を低利で貸し付け、農業者が一刻も早く再建できるよう努めます。
また、高病原性鳥インフルエンザの防疫用資材を整備するとともに、さらなる感染を防止するため、養鶏農家に消石灰を配布し消毒作業を進めてまいります。

以上が補正予算の概要となります。

(二)予算以外の議案等について

予算以外の議案としましては、動産の取得に関するもの三件を提案しております。
報告案件につきましては、地方自治法第一七九条および同法第一八〇条の規定による専決処分などについて報告しております。

以上をもちまして、今回提出しました諸案件の説明といたします。
なにとぞ、慎重ご審議のうえ、適正な議決をいただきますようお願い申しあげます。

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