更新日:2022年11月24日

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親の気持ち

親の気持ちQ&A

過保護でもなく放任でもない子どもへのかかわり方について、基本的にどう考えたらいいのでしょうか。

「自然のままの本当の母親は、子どもの中に微かながら全面的に活動している生命に、全面的にしかもひそかについていきながらそれを強化し、より奥深いところにまだまどろんでいる、より全面的な生命を次第に目覚めさせ、それを発展させるのである。もう一方の母親たちは、子どもの内部はからっぽだと思い、生命を吹き込もうとしたがる。いや、からっぽだと信じ込むほど、そうやって子どもの生命に死を与えているのだ。」―これは、幼稚園の創始者フレーベルのことばですが、味わい深いものがあります。子育ては、親が何もかもするのではなく、子ども自身が育つのを、しっかりと守り支えることなのです。まわりが余計なことをするのが過保護や過干渉であり、守り支えることをしないのが放任ということになります。子どもの姿をよく見て、いま何が育ちつつあるのか、いま何を経験しようとしているのかを読み取り、必要な援助だけをしっかり与える―これが基本です。

6年生の女の子の母です。父親が子供の教育に、なかなか目を向けてくれません。そろそろ中学生ですし、口答えが激しく、母親だけでは太刀打ちできません。でも、父親は「仕事が忙しい」の一点張りで、子供が何を考えているか、どんな問題を抱えているか無頓着です。どうすれば、父親が子供の教育に目を向けてくれるようになりますか。

母さんの苦労は大変ですね。こんな時こそ、父親の協力がほしいのに、忙しいの一点張りで逃げているように見えますね。こうして、夫婦が言い争い、家庭が冷えていく例も少なくありません。さて、こんなときのお父さんの心理を考えてみましょう。6年生になるまで父親との接触が少なかったのですから、子どもも「お父さんは臭い」とか「うるさい」といって父親を嫌います。父親の居場所がないのです。その上、お母さんからは子育てに協力しないと罵られるのですから、どこかに逃げてしまいたくなります。そんなお父さんの気持ちも少し汲んで助け合っていきましょう。一番の目的はお父さんの力を借りて夫婦で協力して子育てをしたいわけですから今からでも遅くありません。お父さんも連れ出して家族の小さなイベントをやってみてもよいでしょう。ちょっとした、遠出もいいものです。もちろん、テレビをみながら、笑ったり意見を言い合ったりしてもよいでしょう。父親の家庭教育に対しての一番の役割は、母親を助けることにあるといわれます。子どもの成長についていけず、疲れて感情的になりがちな母親を夫婦としての愛情で愚痴を聞いてあげたり、「大変だね、ありがとう。」の一言が、どんなに母親を力付けることでしょう。夫婦の愛情の絆を感じることができる母親は、子どもの反抗や反発を冷静に受け止めることができます。父親の家庭教育へのかかわりを夫婦の固いきずな作りにまず求めてみましょう。

子供を虐待しそうです。毎日毎日不安でたまりません。子供は、四歳です。してはいけないというとわかっているのに反対のことをして、親の怒る反応を見ようとしている感じです。わたしは、頭に血が上り「何度言ったらわかるの!」と思わずほっぺたをたたきます。それでも子供は、いたずらを繰り返すので、「お約束よ。」と言い聞かせます。でも、わざわざとしかいいようのない態度で水をひっくりかえしたり裸足で外へ飛び出したりします。気が付くと私は、子供の首をつかみ、頭を地面に叩きつけるようにして、これでもかこれでもかと小突き続けているのです。気が付くのが遅かったら、報道されているような虐待になる、と我と我が身を振り返り恐ろしくなります。毎日毎日不安で不安でたまりません。どうしたらいいのでしょう。

子育てを一生懸命にやっていらっしゃるのですね。虐待のことがメディアで報じられ、自分もそうなるのでないかと心配していらっしゃるのですね。今、たくさんのお母さん方が、こんな不安を訴えていらっしゃいます。そのお母さん方の心の奥にはこんな思いが潜んでいます。自分のイメージ通りに子供が育ってくれない、自分はこんなに一生懸命やっているのに、子供はいうことをきいてくれない、こんな思いが母親の心を苛立たせます。また、父親が仕事の忙しさを口実に家庭をかえりみてくれないという夫婦の問題もあります。母親である自分がだれからも見放されたような不安に襲われるのでしょう。まず、「子育てを立派にしなければならない」という呪縛から自らを解き放しましょう。楽に、少々失敗があっても大丈夫という気分で子供に対しましょう。言うことをきいてくれないのは、いやだからなんだなと受けとめ、どうしてもやらせたいことだったら、やってくれるような工夫を考えましょう。隣の子ができても、うちの子はできなくていいじゃないか、そのうち時期がくればやるさ、とのんきに構える余裕が大切です。そのためには、ご主人の協力が必要でしょう。「大変だね。苦労かけてるけど頼むね。」の一言でどんなに元気が出るかわかりません。上手に甘えてそんな言葉を引き出しましょう。回りの協力を上手に引き出しましょう。おばあちゃんが近くにおられたら、おばあちゃんの協力を得てもいいでしょう。子育て支援のサークルがあったら利用するのもいいでしょう。何もかも一人でとがんばらないで肩の力を抜いて笑顔でいきましょう。

子どもが好きになれません子育てより自分のことを大切にしたいのです。

家でも車でも動物でも草花でも、手をかければかけるほど愛着がわき、ほっておけばどうでもよくなるものです。わが子でも同じ、好きになったら可愛がろうでは育つべき愛も育たなくなります。子どもはこの世に生を受けて全面的にあなたを頼り、あなたの世話を待ち望み、泣いて訴えています。その願いがかなえられたときの愛らしい笑顔は、目の中に入れても痛くないと形容されるほどのもので、あなたに子育ての喜び、愛の喜びをもたらすでしょう。反対にその願いが充たされず親の愛情を感じなくなったとき、子どもは生きる力が弱くなり、可愛らしさも消え、成長が止まることもあります。自分のことを大切にしたいというあなたであれば、その大切な自分を育ててくださった働きの大切さがよくわかると思います。あなたのご両親も子育ての苦労と喜びを共に得られたはずです。結婚も仕事も、人生のすべては努力と喜びを伴います。本当に自分を大切にするために、ご夫婦で、まずお子さんを可愛がる幸せを味わってください。

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