はじめに

小林先生の写真

 私は、大学で軽度発達障害と呼ばれている子どもたちの支援をしております。ADHDやアスペルガー障害、高機能自閉症というのは、それがすぐに悲観的になってしまうほど、大きな障害ではありません。今日は、そういう軽度発達障害の子どもの理解と対応についてお話したいと思います。

プロフィール

富山大学人間発達科学部助教授
●専門分野:発達臨床心理学

●研究課題
 ・幼児期、児童期の友人関係と社会的スキル
 ・乳幼児を持つ母親の育児ストレスとその支援
 ・発達障害を持つ乳幼児の療育相談
※プロフィールは講座開催当時のものです。

講座の内容

ピンのイラスト軽度発達障害とは

 軽度発達障害というのは、簡単に言いますと、はっきりした知的障害を伴わないけれども、ちょっと気になるな、特に学習面とか、行動面、人間関係がうまくいかないで、つまづいているな、というお子さんのことをさします。

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ピンのイラストADHD(注意欠陥多動性障害)とは

クマのイラスト ADHDというのは、注意欠陥多動性障害と呼ばれていますが、大きく分けると、2つの症状があります。

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ピンのイラストADHDの子どもたちへの医療機関での対応について

検診のイラスト ADHDのお子さんの中には、薬を飲むと、集中力が出てきたり、多動が止まったりするお子さんがいます。でも、この薬は、全部のお子さんに必ず効くというわけではありません。心配な方は、子どもの発達障害をきちんと診てくれるお医者さんを探して、薬がその子に合うかどうか、ということを確認しなければなりません。


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ピンのイラストADHDの子どもたちへの家庭での対応について

魚屋さんのイラスト  家庭では、子どもが、どうしても集中力が途切れがちになりますから、こまめに声をかけるということが、大事になってきます。動きが激しいお子さんは、どうしても叱られやすくて、結果的に、すごく大人に対して、ひがみっぽくなることがありますから、必ずほめるということを忘れないでください。子どもたちはやっぱり認めてもらいたがっています。

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ピンのイラスト高機能の自閉症やアスペルガ―障害とは

買い物のイラスト  まず、自閉症というのは、大きく3つの特徴があります。
一つは、今私はカメラを見ていますが、人と視線が合わなかったり、表情がなかったり、声の抑揚がないといったような、コミュニケーションが、ちょっと気になるなという特徴を持っています。もう一つが、ことばの遅れや、オウム返しといった、言語の障害があります。もう一つは、細かいことにこだわるとか、人の気持ちがわかりにくいとか、興味や感心が非常に狭くて、周りの人に合わせられない、という特徴を持っています。このうち、二番目にお話した、ことばの遅れや、オウム返しなどの、言語障害を持たないものが、アスペルガー障害と呼ばれています。

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ピンのイラスト子どもたちへの対応について

仲間のイラスト 自閉症やアスペルガー障害の子どもたちは、一般的には、目から入ってくる情報に強いと言われています。ですから、社会生活とかしつけの上で、いろんなことを、イラストや図を使って説明すると、うまくいくことがよくあります。

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ピンのイラスト紙芝居を使って

 例えば、友達と遊んでいる時に、誘われたとします。こんな時どうすればいいかなという時に、ことばだけで説明するよりも、絵本やイラスト、紙芝居のようなものがあって、具体的に目で見て、場面がわかるほうが、自閉症やアスペルガーの子どもたちは、理解がはやいです。

紙芝居(あっちであそぼう)   紙芝居のイラスト

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ピンのイラストカードを使って

カードの例のイラスト 自閉症やアスペルガー障害の子どもたちは、時間や順序に対するこだわりというものを持っています。ですから、自分で決めた予定が、他の人によって、急に変更されると、とっても混乱します。そこで、あらかじめ絵やマークを使って、スケジュールがはっきりわかっていると、とても落ち着きます。このように、家庭の中で、物の置き場所や、今日やるスケジュールというものを、ちょっとした絵やマークで描いてあげると、すごく、聞き分けがよくなることがあります。

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ピンのイラストまとめ

クマの親子のイラスト ADHDやアスペルガー障害、高機能自閉症というのは、それがすぐに悲観的になってしまうほど、大きな障害ではありません。大切なことは、子どもが周りからいじめられたりしないで、その子の個性をしっかり認めてもらって、受容されながら育つことです。それがうまくできれば、アスペルガーや、ADHDというのは、そんなに大きなハンディではないと思います。

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