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家庭教育かわら版

 平成27年12月秋冬号 子どもの未来は、毎日の生活がつくる

特集「子どもの未来は、毎日の生活がつくる」

神川先生 アドバイスをいただいた方
富山大学 理事・副学長
神川 康子 先生

生活習慣の確立は 一生もののプレゼント
 生活習慣の確立は生活リズムの確立とも言えます。生まれたばかりの赤ちゃんが最初は夜と昼の区別なく寝たり起きたり、ご機嫌が良かったり泣いたりします。でもやがて、日の出や日没などの自然環境と、周囲の人々が活動や休息をしている社会の動きの影響も受けて、次第に夜はほとんど眠り、昼は起きている時間が長くなっていきます。また生活場面に応じたあいさつができたり、おうちの人がしていることを真似たり手伝ったり、歯磨きをしたり、運動をしたりするのも、周囲の人々や環境の影響を受けて身についていきます。なかなか生活習慣が身につかない時には、周囲の状況を真似て吸収できる脳の発達に問題があるか、周囲の環境に真似て学習する生活習慣がないことが心配されます。
 子供は視覚、聴覚、皮膚感覚、味覚、臭覚の五感で体験し、脳の神経回路を拡大し、シナプスを活性化させていくので、子供の脳を発達させ、できる事を増やしていくためには、自然体験、おうちのお手伝い、あいさつ、読み聞かせ、運動、十分な睡眠、栄養はとても重要な生活習慣の確立や、安定した心の成長にも繋がります。
 生活習慣は、一朝一夕に身につくものではありません。子供が生まれ育つ過程で、できれば早い段階で周囲のおとなが真似されても良い環境を創り、睡眠、食事、運動、マナーなどの基本的な習慣が思春期前までに自然に獲得され、思春期以降も自分の生活の見直し・改善が自主的にできるようになれば、健やかな成長を保障する一生もののプレゼントとなることでしょう。

○豊かな心を育てよう!

自立への準備 わが家の手伝い
家事を手伝うことで、家族の一員としての自覚と自信を持つことができ、人の役に立つ喜びは、子供の生きる力となります。 食事の準備や洗濯物をたたむことなどから始めてみましょう。「ありがとう」と、感謝の気持ちを伝えると自己肯定感が高まります。

お手伝いで自立心を育む
お手伝いは、子供たちの自立を促す一環と考えています。小学校1年の娘は、学校から帰ったらお米をとぐのが担当。子供たち3人とも、食事の後は自分の食器を下げてくれるので助かっています。「ありがとう」も忘れず言うようにしています。 (富山市 森内久子さん)

自分で考えて、協力して、 もくもくと掃除
富山市立東部小学校 校長 藤岳 亮子さん
「黙働清掃」は、おしゃべりしないで掃除をするだけでなく、どこをどのように掃除したらいいかを自分で考え、みんなで協力してきれいにすることで、自主性や思いやりを育もうと始めました。掃除時間には、もくもくと一生懸命掃除をする姿が見られます。学校がきれいになるのは気持ちがいいと、素直に協力しあって働く児童が多いように思います。

親子で脳の活性化
一緒に楽しむ読み聞かせ
大人に本を読んでもらうことは、聞く力や想像力を育み、声の響きやふれあいにより心が安定すると言われています。また、大人にとっても、子供の反応に応じながら楽しさを共有できる時間となります。 時間を決めて“おやすみの絵本”を読むと、早寝早起きにもいいですね。

絵本を読んで、 子供も親も心豊かに
富山市立柳町保育所 所長 宮崎 淳子さん
園内の一角に絵本コーナー「にこにこぶんこ」を設けて、毎年新しい本を追加しています。 子供たちは、好きな本を夢中になって読んでいますね。貸出しもしているので、保護者の方も楽しそうに選んでおられます。読み聞かせもしていますが、声を出したり笑ったり、表情や反応も豊かで、絵本の世界を楽しむことで、感受性豊かに育っているのを感じます。

読み聞かせのアドバイス
射水市大島絵本館 絵本専門士 西 小百合さん
自分も子供も 楽しい絵本の時間を 絵本は、子供と向き合う時間をつくってくれます。それが一番の魅力。まず、自分が好きな一冊を読んでみましょう。

○生活のリズムを整えよう!

一日を元気にスタート
早寝早起き朝ごはん
骨や筋肉を作る成長ホルモンは、寝入ってすぐの深い睡眠時にたくさん分泌されます。そして、朝の光を感じると、セロトニンという脳内物質が分泌され、脳と体を目覚めさせ、心のバランスを整えます。まずは、寝る時刻を整えることから始めてみましょう。
また、朝ごはんを食べることで、脳が活発になり、内臓も目覚めていきます。毎日決まった時間に食べる習慣をつけましょう。

子供と向き合って、 本当のふれあいを
富山市立呉羽幼稚園 園長 高井 総子さん
子供と一緒に外出して、ふれあった気持ちになっている保護者も多いかと思いますが、子供が本当に喜ぶふれあいは、おとうさん、おかあさんが、子供と向き合って本気で遊んでくれることなんですよ。「親子ふれあい活動」では、子供たちと一緒に体操や工作をして遊びます。子供が喜ぶ姿を見て、子供の心に気づき、親も子供も笑顔になります。

楽しさと気持ちよさを体験
体を動かす、ふれあう
体を使った遊びをすることは、身体能力の発達を促すだけでなく、人間関係やコミュニケーション能力を育むなどの効果があると言われています。また、家族で運動する習慣を持つことで、体を動かす楽しさを知り、スキンシップが生まれ、心地よい疲れでぐっすり眠れるなど生活リズムも整います。
パパやママと一緒にできる簡単な遊びや運動から始めてみませんか?

○人とのかかわりを深めよう!

コミュニケーションの第一歩
毎日のあいさつ
家族や友だち、先生、近所の人とあいさつをすること、「ありがとう」や「ごめんなさい」を言えることは人間関係を築く基本です。しかし、上手く言えない場合も、叱らずに、手本を示しながら言えるようになるのを待ちましょう。まずは、「おはよう」のあいさつから一日を始めてみませんか?

あいさつとタッチで、 一日をさわやかに
速星小学校、速星中学校、富山西高校では、一緒にあいさつ運動に取り組む「さわやか運動」を春と秋に行っています。登校してくる子供たちに、「おはようございます!」とあいさつし、手を出してタッチします。元気なあいさつに、子供たちも元気にあいさつし、タッチすることで心が通い、あたたかい地域づくりにつながっています。

コミュニケーションを大切に
早寝早起き朝ごはんやあいさつなど生活習慣のほかに、パパが出かける時はみんなで「いってらっしゃい」と見送ること、毎日抱きしめて「大好き」と伝えることなど、子供たちとの心のふれあいを大切にしています。 (射水市 定塚圭子さん)

生活のルール作り
わが家の約束
家族のルールや約束を作って、守ることの大切さを伝えましょう。「あいさつをする」「靴を脱いだらそろえる」「テレビやゲームの時間を決める」など、年齢に合わせて、子供と相談しながらルールを決めるのもいいですね。
上手にできたときはたくさんほめてあげましょう。

吉川さん画像★親学び講座
富山県PTA連合会アドバイザー 親学びスーパーリーダー
吉川 佳子さん

視野が広がって、元気になれる講座です
講座では、いろいろなエピソードについてグループで考えることで、多様な考え方を知ることができ、自分だけじゃないという安心感や気づきが生まれます。視野を広げるには、人との関わりが必要なんですね。
「うちもルールを作ってみよう」と思ったら、親目線で考えず、子供と一緒に決めることが大切だと思います。

富山県からのお知らせ

みんなで創ろう!人が輝く 高志の国 ~「子どもとやま県議会」~

 8月20日、小学校5・6年生の男女40名の子ども議員が県議会議事堂に集い、第18回「子どもとやま県議会」が行われました。  呉羽青少年自然の家での2泊3日の活動では、現地学習で学んだことを生かして話し合い、「私たちの提案」をまとめながら、子ども議員としての自覚と自信を高めました。  本会議では、「活力・未来・安心・心」の4委員会が、「豊かな海づくり」「富山マラソン」に関わる夢と希望に満ちた提案発表を行い、熱心な質疑応答の後、いずれも可決されました。  最後に、石井知事から「決してあきらめず、勇気をもってチャレンジし、未来をたくましく切り拓いていただきたい」との激励の言葉がありました。

平成27年度なかよし合宿!冬の集い ~はじめて会うなかまといっしょに合宿しよう!~ [募集]

「なかよし合宿~冬の集い~」が始まります。1泊2日の合宿で、いろいろな人となかよくなって、いっしょに遊んだりごはんを食べたりしながら、様々な活動にチャレンジしてみませんか。申し込みしめ切りは1月上旬となっています。詳しくは「なかよし合宿」ホームページを見て応募してください。
【お問い合わせ先】 青少年育成富山県民会議(県厚生部児童青年家庭課内) TEL 076-444-3136

親子で一緒に作ろうレシピ

冬のごちそう ホイル蒸し

体が温まる根菜類をたっぷり使ったホイル蒸しです。 うま味がギュッと詰まって美味しいですよ。 ホイル蒸し画像
【材料 (1人分)】
木綿豆腐  1/8丁
豚肉もも薄切り  2枚
きのこ(しめじ・マイタケなど好みで)   小房1房分をほぐす
里芋(5ミリの薄切り)  小1/2個
かぶ(薄めのくし形切り)  小1/4個
れんこん(薄切り)  1枚
ぎんなん(水煮)  2個
にんじん  1センチ厚さ(2枚分型抜きする)
味噌・マヨネーズ  各小さじ2
【作り方】
1.アルミホイルを25センチ程度の長さに切り、中心に材料をのせていく。
2.味噌とマヨネーズをあわせたものを、全体にかける。
3.アルミホイルをつつむ。
4.フライパンに3を並べ、フライパンの半分くらいまで、水を注ぐ。
5.ふたをして、中火で約12分程度蒸し焼きにする。
(このとき、水がなくなり空焚きしないように注意してください)
※木綿豆腐や豚肉の他、鶏肉や魚でもおいしく作れます。  お肉にはしっかり火を通しましょう。
(協力 富山短期大学 食物栄養学科講師 山岸 博美)

イクメン・イクジイ応援部

定塚信敏さん・乙葉ちゃん(4歳)・瑛大くん(2歳)
自分で種をまくことから自然を体験

 おじいちゃんの畑で、収穫のお手伝いをする乙葉ちゃんと瑛大くん。「春に種まきをして、毎週ここに来てるんですよ」と、定塚さん。芽が出た時の感動、伸びていく楽しみ、そして収穫の喜び。「自然体験が自分の担当ですね。自分で育てた野菜は、好き嫌いせず食べてくれます」。畑にお菓子を置いてアリの行動を観察させるなど、楽しいアイデアいっぱいのイクジイです。

今日も子育て日和 子供の成長は、“ゴール”より“プロセス”

「ほら、おもちゃを片付けて!」「靴は脱いだら揃えて!」。言わなくてもできるようになってほしいのに、「もう、いつになったらできるの?」と、いらいらした経験はありませんか? 赤ちゃんの頃は、ハイハイを始めたり、歯が生えたり、小さな変化にも喜んでいたのに、幼児期になると成長が見えにくくなり、「◯◯ができるように」と、“育てよう”とします。 本来、子供は“育ちたい”ものです。そう思って、子供を見てみませんか?「◯◯ができる」という“ゴール”にとらわれず、「育っていく“プロセス”を見よう」と思う心の距離を持ってみましょう。 それが、子供の小さな育ちに気づくことにつながり、日頃の遊びの中でも、「何つくったの?」「へえ、こんなのできるんだ」など、認めてあげることができますよ。

監修 富山福祉短期大学 幼児教育学科 准教授 靏本 千種

ばぁばのおすすめ絵本

『こぐまちゃん おやすみ』

こぐまちゃんおやすみ画像作・絵: わかやま けん/こぐま社
8時にテレビを消してから、眠りにつくまでのこぐまちゃんがかわいい絵本です。着替え、歯みがき、トイレなどの生活習慣を順に見せながら、おとうさんとのお相撲、おかあさんの読み聞かせなど、おやすみの楽しさと寂しさを感じさせてくれて、寝る前の一冊におすすめです。

子育て応援券で購入できます!

募集

・表紙の読者モデル 表紙に登場してくださるご家族を募集しています。「わが家は音楽家族」・「わが家はアウトドア家族」など、特長あるファミリー大歓迎!
・イクメン・イクジイ 「イクメン・イクジイ応援部」のコーナーに登場してくださるお父さんやおじいちゃんを募集しています。
・赤ちゃんのネーミング ハガキに、赤ちゃん(男女問いません)の名前を書いて、下記の応募先までお送りください。
ご協力いただいたご家族にはオリジナルグッズを贈呈します。
お名前・住所・氏名・電話番号・家族構成を明記してお送りください。
締切  3月18日(金)消印有効
ハガキ  〒930-8501 富山県教育委員会生涯学習・文化財室
     かわら版「ほっとタイムス」係 (住所記載は不要です)
FAX   076-444-4434本誌へのご意見もお寄せください!