お母さんが忙しいとき
オオイヌノフグリの写真道端や畑のあぜ道にオオイヌノフグリが青い花を咲かせます。この花を見ると、春の訪れを感じますね。

Q.引越しがきまりました。準備でゆっくり授乳できそうにないのですが、どうしたらいいですか?

A.春は、会社の異動による転勤が多い時期です。引越しが決まるとお母さんは大忙しです。荷造りや買い物などが次々と続いて、つい、赤ちゃんの欲求を見過ごしがちになることがあるかもしれません。赤ちゃんが母乳をほしがっているのに、長時間授乳しないと、赤ちゃんはグズグズいいはじめ、急におっぱいを飲まなくなることがあります。まだ言葉をしゃべることができない赤ちゃんが「ボク(わたし)を見てよ!」とお母さんに伝えようとしているのです。

お母さんは、早く母乳を飲ませてあげたいと気持ちが焦るでしょうが、無理に飲ませようとするのは逆効果です。まずお母さんと赤ちゃんのスキンシップを増やし、赤ちゃんが眠そうなときに、歩き回りながら飲ませてみるとうまくいくことが多いようです。多くの場合は、また授乳を続けることができますので、ご安心ください。

引越しの準備は、休息をはさみながら進めましょう。引越し当日は、赤ちゃんの生活に必要なもの(お昼寝の布団やおむつなど)は、手元において、授乳はいつもどおり、赤ちゃんがほしがったら飲ませるようにしましょう。新居での荷ほどきは「赤ちゃんと一緒だから、時間がかかるのが普通よ」と考え、無理をせずにゆっくりと取り組みましょう。

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ぽっちゃり赤ちゃん、スリムな赤ちゃん
雪の写真 富山の冬、木々は雪の帽子をかぶります。寒さの中で春の芽吹きを待っているのですね。

Q.母子手帳のラインからはずれそうなのですが・・・

A.赤ちゃんの成長には、個人差があることはよく知られています。母乳育ちの赤ちゃんもぽっちゃりした赤ちゃん、スリムな赤ちゃんといろいろです。母子手帳の発育曲線の上のラインで大きくなる赤ちゃんもいれば、下のラインで育っていく赤ちゃんもいます。どの赤ちゃんも皆、健康な赤ちゃんです。

ぽっちゃりしていると、肥満になるのではないかと心配に思うお母さんがいるかもしれません。母乳育ちのぽっちゃりした赤ちゃんは、肥満ではありませんのでご安心ください。近い将来、よちよち歩きができるようになるときに、赤ちゃんは食べることよりも動くことに一生懸命になります。この時期に備えて、赤ちゃんのころに脂肪を蓄えています。「赤ちゃんのころは、まるまる・ぽっちゃりしていたのに、歩くようになったら体が引き締まっていったわ」と話すお母さんがたくさんいます。

母乳育ちの赤ちゃんは、自分の成長に見合う量の母乳を飲んで、1人ひとりそれぞれの成長をしていきます。よその赤ちゃんと自分の赤ちゃんを比べる必要はありません。自分の赤ちゃんをよく見て、乳児期の子育てを存分に楽しみましょう〜!

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赤ちゃんが噛む
 ツバキとサザンカは、いとこ同士。よく似ています。この写真は、どちらかな? 寒風の中、きれいに咲いています。

Q.授乳のときおっぱいを噛まれます。どうしたらいいでしょうか?

A.授乳のときに、赤ちゃんにおっぱいを噛まれると、とても痛いのでお母さんは、「やめて!」と叫びたくなることでしょう。お母さんが痛がっているのに、赤ちゃんは遊びの延長のように感じて、ニコッと笑っているように見えることもあります。

赤ちゃんが、歯の生えはじめのころでしたら、歯ぐきがむずむずするので、何かを噛みたくなっています。自分の歯で何ができるのかを試しているのかもしれません。むずむずがおさまる方法として、歯ぐきをガーゼなどでやさしく拭きながらマッサージしたり、冷たくした歯固めのおもちゃを与えるお母さんもいます。

噛まれたときに大きい声を出すと、赤ちゃんがびっくりして、数日授乳をやめることがあります。また、無理に引き離そうとすると、傷ができることもあります。もしも、噛まれたら、赤ちゃんをぐっとお母さんの体に引き寄せると、呼吸をするため赤ちゃんが自分から口をあけて離れていきます。そうしたら、「噛んではいけません」と冷静にはっきりと赤ちゃんに伝えましょう。さらに、「大きな口をあけて、ごっくんごっくんって飲んでね」と話します。赤ちゃんが噛まないで上手に飲めたら「そうよ〜、上手ね〜」とほめてあげましょう。

どんなときに噛むのか、赤ちゃんの様子をよく観察してみてください。母乳を飲みながら眠くなると、口を閉じていくことがあったり、たくさん飲んで満足したことを知らせるために噛む赤ちゃんもいるようです。噛むパターンがわかれば、噛まれる前に対応できますね。

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赤ちゃんが泣くとき
綿の実の写真 綿の実(コットンボール)が弾けました。 綿は、古くから人類に親しまれている植物繊維のひとつです。

Q.赤ちゃんが泣くときは、空腹だけが理由ですか?

A.新生児のころ、赤ちゃんはおなかすくと泣いて知らせ、母乳を飲ませると、泣きやんで落ち着きます。母乳を飲みながら寝ていくことも多いでしょう。しかし、その後、数ヵ月経つと、母乳を飲んで眠ってもすぐに目覚めて泣くことが増えてきます。こんなとき、「さっき、おっぱいを飲んだのに、なぜもう泣くのかしら?」と思うかもしれませんね。赤ちゃんが泣く理由は、実は、空腹だけではないのです。

例えば、おむつが汚れているときやげっぷがたまっているときなどの不快を伝えたいときに、赤ちゃんは泣きます。それから、洋服を着せすぎで暑かったり、薄着で肌寒かったりしたときも泣いて知らせるでしょう。洋服のラベルが肌に当って痛いのかもしれません。また、お母さんがそばにいなくて寂しくて泣いて知らせることもあります。おむつを換えて、洋服を点検して、抱っこしても、やはり泣き続けるとき。泣く理由が見つからなくて、お母さんも泣きたくなるかもしれませんね。赤ちゃんは、お母さんのことを拒否しているわけではないので、おだやかに優しく抱っこしてあげましょう。泣きやんできたら、母乳を飲ませてみてください。赤ちゃんには、何かに吸いつきたいという本能があります。大好きなお母さんの腕の中で、大好きなおっぱいを飲むことができれば、赤ちゃんは、次第に落ち着いていくでしょう。

お母さんの腕の中で、ようやく眠った赤ちゃんを布団におろしたとたんに泣くということもよく聞きます。温かいお母さんの腕の中から、ひんやりした布団におかれると、びっくりするようです。この場合は、横になって添え乳をしてみましょう。赤ちゃんが眠りについたら、お母さんがそっと離れても、赤ちゃんは布団でそのまま眠っているでしょう。

このように赤ちゃんは、泣くたびに自分を抱っこし、不快を取り去ってくれる人がいて、それが、お母さんだということを次第にわかっていくのです。大泣きしてもあわてないで、気長に赤ちゃんとつきあってあげましょう。

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赤ちゃんと一緒に外出する
ドウダンツツジの写真 春に白い花をたくさんつけていたドウダンツツジ。秋には、とても美しく紅葉します。

Q.赤ちゃんがいると外出はできないのですか?

A.母乳育児をしているときの外出について、考えてみましょう。もちろん、母乳育児中も赤ちゃんと一緒にお出かけすることができます。お母さんと赤ちゃんの体調や天候、外出先を考え、少しずつ行動範囲を広げていきましょう。

お天気のいい日には、赤ちゃんを抱っこや月齢に合ったベビーカーで家の近所をお散歩してみませんか。最初は、15分くらいから少しずつ時間をのばしましょう。お母さんの気分転換にもなりますね。日ごろ、自動車では入れない小道を歩けば、季節の植物を発見したり、よそのお宅の飼い犬と顔見知りになれることもあるかもしれませんよ。

自動車で外出するときは、必ずチャイルドシートを用意しましょう。買い物は、混雑しない時間帯やお店を選ぶといいですね。無理なく行ける距離であれば、おじいちゃん・おばあちゃんの家へ遊びに行くものいいでしょう。出発前に授乳しておくと、運転中にお母さんも赤ちゃんも落ち着いた時間を過ごせることが多いです。

もしも、途中で赤ちゃんが泣き始めたら、あわてないで、安全な場所に駐車し、授乳しましょう。そのために、お母さんの服装は、授乳しやすい洋服がいいですね。上下に分かれた服装や、授乳機能付きのワンピースが便利です。大判のバスタオルやショールを1枚、車に置いておくと、とても役立ちます。赤ちゃんのオムツや着替えなども持って出ると安心です。外の世界の光や風、音やにおいなどが、赤ちゃんの五感を刺激し、全身を使った新しい体験をすることでしょう。

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リラックスして授乳を
ススキの写真 「すすき」も秋の七草のひとつです。十五夜の美しいお月様にすすきを飾るのは、翌年の豊作を祈願する意味があるそうです。

Q.リラックスしましょうと言われたのですが、どのようにしたらよいでしょう?

A.母乳で赤ちゃんを育てることがはじめてのお母さんは、緊張してガチガチになることがあるようです。お母さんがリラックスできると、ゆったりと赤ちゃんの世話をすることができます。では、リラックスの工夫を考えてみましょう。

まず、授乳するときは、お母さんの背中やひじの下に枕やクッションなどを入れて、楽な姿勢を取りましょう。イスの背に、もたれた方がリラックスして授乳できる人もいます。次に、赤ちゃんをお母さんの胸まで引き寄せるようにして抱きましょう。赤ちゃんのほうにお母さんの身体を移動させると、無理な姿勢になり、腰痛や肩こりの原因になることがあります。ひざの上に二つ折りにした座布団を置いてから赤ちゃんを抱くと、赤ちゃんの位置を高く保ったまま授乳し続けることができます。

授乳することでリラックス効果があることがわかっています。赤ちゃんが吸いつくと女性ホルモンが分泌されます。このホルモンが、お母さんの気持ちをリラックスさせたり、眠気を誘ったりします。また、ホルモンの指令によって、母乳がつくられ送り出される仕組みになっています。乳頭に痛みがあったり、不安や悩みごとがあったりするとストレスとなって、ホルモンの分泌がおさえられます。このためストレスによって、母乳の出が悪くなることがあるのです。お母さんのためにも赤ちゃんのためにも、快適な環境を整えることが大切です。

家事も育児もちゃんとしなければ…と完璧を求める必要は決してありません。イライラしたり緊張したりするときは、深呼吸をしたり、軽くストレッチをしたり、赤ちゃんと一緒に散歩してみませんか。新鮮な空気や季節の草花を見ると、ほっとして緊張がほぐれます。赤ちゃんと一緒だとゆっくり食事をする時間が取りづらいですが、おなかがすいているとイライラします。冷蔵庫にチーズやゆで卵、季節の果物があると、すぐに食べることができますね。お味噌汁を多めに作って、残りごはんをおにぎりにしておいても、小腹がすいたとき食べられます。 

心も身体もリラックスして、授乳できるといいですね!

           =豆知識 母乳と女性ホルモン=

 女性ホルモン/ 『プロラクチン』
母乳を作り、お母さんの眠気を誘いリラックスさせるホルモン。赤ちゃんが母乳をほしがるたびに授乳し、夜間も授乳することで、プロラクチン濃度が高く保たれます。

 女性ホルモン/ 『オキシトシン』
母乳を送り出すホルモン。乳頭の痛みや不安からくるストレスなどによってオキシトシンの出が悪くなることがあります。リラックスするようにしましょう。

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最高のもの
  秋の七草のひとつ「萩」です。萩は、古来より日本人が愛した花のひとつで、万葉集で一番多く詠まれています。 

Q.母乳の利点を教えてください。

A.哺乳類の中でも未熟な状態で生まれてくる人間の赤ちゃんは、お母さんや周囲の人に世話をしてもらい、話しかけてもらって、たくさんのことを学びながら成長していきます。母乳は、赤ちゃんの成長に必要なすべての栄養が含まれており、消化もよく、病気から守ってくれます。また、日々、成長している赤ちゃんに、ぴったり合うように、成分が変化していくことも明らかになっています。

また、哺乳類の乳は、それぞれの種の成長の仕方、行動などに合った乳になっています。草食動物の赤ちゃんは、生まれてすぐに立って動かなければならないため、筋肉と骨が早く成長するようたんぱく質が多い組成になっています。冷たい海に住むアザラシは、脂肪が多くなっています。人間は、どうでしょう。人間は、最初の1年で「脳」が急激に発達します。この脳の発達に合うよう乳糖を多く含む組成になっています。

このように、お母さんの母乳は、その赤ちゃんにとって最高の栄養源ですから、外出中でも赤ちゃんがほしがったら、授乳しましょう。そのために、授乳室やベンチが置かれている場所を、日ごろからチェックしておくと助かります。大判のスカーフなどを1枚持って出かけると、授乳のとき、前にかけて肩からはおれば、まわりの人はほとんど気づかないでしょう。電車の中でも飲ませることができます。車で出かけるときは、必ずチャイルドシートを使い、運転中に赤ちゃんが泣き出したら、車を止めて授乳しましょう。ちょっとした工夫で、いつでもどこでも簡単に赤ちゃんに母乳を飲ませてあげることができます。

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赤ちゃんの個性を見つける
ゴーやの写真  今年は、グリーンカーテンとして人気が高かったゴーヤです。葉の形が面白いですね。

Q.子育てがつらく感じます。

A.子育てをつらく思うのはどんなときでしょうか。育児書(育児サイト)に書かれていたり、まわりの人から聞いたりする“一般的な赤ちゃんの姿”と自分の赤ちゃんの様子が違うとき、心配に思う気持ちから「なぜ、みんなと同じでないのか」とつらくなるのです。

「第5回 飲み方の個性」で、時間をかけて飲むタイプ、ちょっと飲んでうとうとするタイプなど、母乳の飲み方にも個性があることを話しました。同じように、赤ちゃんの発達にも、個性が見られます。たとえば、「ガラガラを振ってあやすと喜びます」と書かれていると、どの子どもにもあてはまるように思いますが、喜ぶ子ども、びっくりして泣く子ども、表情を変えずにじっと見つめる子どもと反応はさまざまです。もう少し大きくなると、「子どもは、夜8時になると眠りにつきます」とあると「うちの子は、9時を過ぎても全然寝てくれない…」と不安を感じるでしょうが、赤ちゃんは、お母さんの心配をよそにちゃんと大きくなっていくのです。

赤ちゃんや子どもは、育児書とおりに育つことはほとんどいなく、どの子も赤ちゃんのときから個性を発揮します。ほかの子と比べなくても大丈夫! 大切なのは、お母さんやお父さんが自分の赤ちゃんがどんな個性を持っているのかを見つけ、愛情を持って関わってあげることなのです。おっぱいの飲み方、どんなふうにあやすと喜ぶか、眠りにつくときはどうかなど、赤ちゃんをよく見て、欲求にこたえてあげましょう。

赤ちゃんは、自分の欲求がかなえられることで安心し、「人を信頼する」ことを学んでいきます。 親にとっても、自分の赤ちゃんの幸せそうな顔に、子育ての喜びが大きくふくらむことでしょう。

 

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上の子どもとの時間
紫陽花の写真 アジサイの原産地は、日本! 原種はガクアジサイで、幕末から明治にかけて来日した西欧の人々が
               故国へ持ち帰り、改良を加えました。

Q.第2子が生まれました。上の子と接するときの注意点はありますか?

A.赤ちゃんが生まれ、おにいちゃん・おねえちゃんになった上の子どもは、ちょっぴり不安になっていることがあります。抱っこしたり、母乳を飲ませたりと赤ちゃんの世話をしているお母さんを見て、お母さんの関心が赤ちゃんにだけに向いているように思えて、心配になるのでしょう。自分もおっぱいをほしいと言ってみたり、おもらしをしたり、「赤ちゃん、嫌い!」と攻撃的になったりする子もいて、「赤ちゃん返り」をするのです。赤ちゃん返りは、自分も赤ちゃんのようにかまってほしいというサインですので、「もう、おにいちゃん(おねえちゃん)でしょ!」と我慢させたり、赤ちゃんから遠ざけたりするのは逆効果です。

上の子どもを十分に受けとめましょう。赤ちゃんが泣いているときに「○○ちゃんも赤ちゃんのときに、おっぱいほしいよ〜って泣いたんだよ。そうしたら、抱っこして飲ませてあげたんだよ」などと話をしてあげましょう。子どもは、自分が赤ちゃんだったときの話が大好きです。

授乳のときに、上の子どもと遊べるおもちゃを用意しておくと助かります。パズルやお気に入りの絵本、トランプ、折り紙など、赤ちゃんに授乳しながら上の子どもとも遊ぶことができます。赤ちゃんのおむつを持ってきてもらうなどお手伝いができたときは、「ありがとう」「上手にできたね」と声をかけたり、頭をなでたりしましょう。話しかけてきたときは、赤ちゃんの世話をしていても、上の子どもと視線を合わせて、話を聴いてあげましょう。赤ちゃんが寝ているときに、ひざに座らせ、絵本を読み聞かせるなど、上の子どもとの特別な時間を意識的につくるようにするといいですね。

お父さんが上の子どもと遊んでくれると、とても助かりますね。父子で楽しそうに遊ぶ声を聞くと幸せな気持ちになります。上の子どもも、お母さんと違ったやり方で遊んでくれるお父さんが大好きになって、不安な気持ちが落ち着いていくでしょう。

                           

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幼児の授乳
ジャガイモの写真 これは、ジャガイモの花です。ジャガイモは、ナス科の植物ですので、ナスの花に形が似ています。

Q.歩き始めても母乳をほしがります。授乳を続けていいですか?

A.母乳を飲むのは、赤ちゃんだけで、よちよち歩きの子どもは飲まないものと考え、大きい子どもがおっぱいを飲んでいる姿を見るとびっくりすることがあります。子どもは、1人ひとり違いますので、よちよち歩きをするようになっても、母乳を飲んでいる子どもはいます。子どもがむずかったり、怖い思いをしたりするときに、母乳を飲むことで、なぐさめられ、安心することができるようです。

赤ちゃんが生後半年を過ぎると、母乳は水と同じになる(栄養はなくなる)と今でも聞くことがあり、心配になるお母さんがいます。実際には、母乳は、長く飲ませても栄養も免疫も含まれているので、水と同じになることはありません。

WHOとユニセフでは、「すべての赤ちゃんが4〜6ヵ月までは完全に母乳だけを飲み、その後は、子どもたちに適切で十分な食べ物を補いながら、2歳かそれ以上まで母乳育児を続けましょう」と宣言しています。日本の厚生労働省も、母乳育児を推進しています。

長く母乳をほしがると、「いったい、いつまで飲むのかしら?」と心配に思うかもしれませんね。子どもによって、時期やパターンは違いますが、必ず次の段階に進み、乳離れする日がきます。

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1歳を過ぎると、母乳は心の栄養としての役割が大きくなることを感じると話すお母さんがいます。


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仕事に復帰するとき
コデマリの写真 小さな白い手毬が「いっしょに遊びましょう!」と誘っているかのように、コデマリの枝が揺れています。

Q.もうすぐ復職です。母乳育児は続けられますか?

A.富山県は、全国でも女性の就業率の高い県です。復職が迫ると「母乳育児はどうすればいいのかしら?」と思う方もいるのではないでしょうか。復職した後も母乳育児を続けると、授乳は母子の離れている時間を補い、絆を確かめ合える大切なふれあいになります。また、母乳には免疫が含まれており、赤ちゃんは病気にかかりにくいので、働くお母さんにとっては助かることでしょう。

復職前に、預け先の保育士や赤ちゃんを見てもらう人に、保存した母乳の温め方、飲ませ方を説明しましょう。職場で搾乳ができるよう、場所の確保を事業主と話し合っておけるといいですね。搾って保存した母乳は、冷蔵庫に入れておけると安心ですが、冷蔵庫がなくても、氷をつめた口の広い水筒などに入れると持ち運びに便利です。

仕事が始まったら、朝、起きる時刻の20分前に目覚まし時計をセットし、起きたらすぐに授乳すると、朝の支度の間、赤ちゃんは機嫌よくしていてくれるでしょう。帰宅したらまず授乳し、赤ちゃんとふれあって過ごすお母さんもいます。こうすると赤ちゃんもお母さんも落ち着きます。

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赤ちゃんが1歳を過ぎてから復職し母乳育児を続けたお母さんたちからは、職場での搾乳は、しばらくの期間だったと聞くことが多いです。


 

aoihosi 一生懸命職場で搾乳していたことを懐かしく思いました。がんばった。がんばった。  (高岡市・RMさん)
sirusi 仕事と育児の両立は、大変だったことでしょう。栄養と免疫と愛情がたっぷり含まれた母乳を飲んでお子さんたちは成長されたのですね!(スタッフ)

 

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ライフラインがとまったら
      このたびの東日本大震災で被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
      また、亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の方々に衷心よりお悔やみ申し上げます。
      一日も早い被災地の復興を心よりお祈り申し上げます。
菜の花の写真

 

 

 

菜の花が、うれしそうに風にゆれています。春が来たよ!と教えてくれているようです。

Q.災害時の母乳育児はどのようにしたらよいですか?

A.災害時には、水道・電気・ガスなどの供給や物流機関などがストップすることがあります。また、避難所で生活することになることもあります。被災地域での子育てについてご紹介します。

母乳で赤ちゃんを育てているときは、母乳育児を続けましょう。災害時の不安やストレスで一時的に母乳の出が悪くなったように感じても、ひんぱんに授乳を続けることで赤ちゃんが必要とする量の母乳がまた出るようになります。避難所での生活では、ダンボールなどを使って、プライバシーが保てる授乳場所を確保できると安心ですね。タオルなどの布でさりげなく赤ちゃんをおおうと、案外とおっぱいをあげていることに気づかれないものです。赤ちゃんのおしっことウンチが今までと同じように出ていたら、母乳はしっかりと飲めています。災害時も普段も母乳育児の基本は同じです。赤ちゃんがほしがるときに、ほしがるだけ、飲ませてあげましょう。

粉ミルクと母乳の混合栄養で赤ちゃんを育てているときは、どんどん母乳を飲んでもらうことで、作られる母乳の量を維持できます。今まで飲ませていたミルクの量を増やさずに、何度でもおっぱいを吸わせましょう。衛生環境が整っていない場所で、粉ミルクをつくるときは、消毒や殺菌などに十分気をつけましょう。特に哺乳びんの乳首を清潔に保つことは難しいので、哺乳びんを使わずに、清潔な紙コップや湯のみ、茶碗などを使い、容器を赤ちゃんの口にあてて飲ませたり、スプーンでミルクを口に運んだりして飲ませてあげることができます。無理に注ぎ込まずに赤ちゃんが自分で飲み込むようにします。調乳のときは、70℃以上のお湯を使い、缶の表示通りの割合で作り、濃すぎたり薄すぎたりしないよう注意しましょう。

被災地でこれから生まれてくる赤ちゃんには、出産直後から母乳を飲ませてあげましょう。数日は、母乳がにじむ程度かもしれませんが、だんだん母乳の分泌がよくなってきます。赤ちゃんと一緒にすごし、やさしく赤ちゃんを抱っこしたり、話しかけたりしてスキンシップをとりましょう

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被災地での生活は、ご苦労が多いこととお察しいたします。どうか、無理をされず、まわりの人たちの協力を得ながら、子育てをしましょう。たくさん抱っこし、いっしょに深呼吸をして赤ちゃんもお母さんもリラックスできるといいですね。


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