旧石器時代<6>

きゅうせっきじだいからじょうもんじだいへ
旧石器時代から縄文時代へ  

 約l万5千年前から1万年前の日本列島には、 細石刃、有舌尖頭器、大型の石斧(神子柴型石斧) を主体とする三つの石器群がめまぐるし<登場します。細石刃とは長さが2〜3cmのたいへん小さな石刃で、細長い溝のきられた骨製の柄に何個もはめ込まれて、投げ槍のような便われ方をしたと考えらています。富山県では小矢部市の日の宮遺跡で 細石刃を剥がすための石核が出土しています。有舌尖頭器とは柄を装着するために舌状に作り出さ れた5〜l0cmの長さの槍先です。日本で最も古い土器は、この石器が盛んに使用されていた頃に出現しています。神子柴型石斧とは短冊形で長さが 約20cm程度と大きく、刃部の磨き上げられた重量 感のある石斧で、木材の伐採に用いられたと考えられています。この石器には神子柴型尖頭器とよばれるスリムで長大な槍先や特殊な砥石などが伴っており、丸底で線状の模様がつけられた隆線文土器もみられます。富山県では、大沢野町の野沢遺跡や八木山大野遺跡で神子柴型石斧が出土しています。気候の温暖化や狩猟対象の大型から小型の哺乳動物への変化といった条件が、道具の変化をもたらし、縄文文化への橋渡しを行ったと考えられます。

白岩尾掛遺跡から採集された有舌尖頭器(上段左側)
富山県の最古の土器(下段3点)


野沢遺跡から出土した神子柴型石斧
 (長さ23.2cm 重さ485g)